さよなら、スパイラル~第1章 DAPスパイラル編~

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ある製品を購入しも同じようなものを次々に欲しくなり手を出してしまう…

そんなことってありませんか?

それによって満足し、趣味の範疇で日常生活に支障がなければ何の問題のない良いストレス発散方法だと思います。

ただ、もう止めたいのに止められないとなると、どこかで歯止めを掛けなければという思いが頭によぎり、楽しむためにしている行為が不安や苦痛も同時に呼び込むという何とも息苦しい状態に陥ります。

私はあるきっかけから2007年頃からポータブルオーディオに関心を持ち、それを複数購入したり、新製品が出る度に買い増し・買い替えを延々としていた時期がありましたが、現在ではそういったスパイラルは終わっています。

この記事は、私が何でスパイラルにハマったのか、どうやって終えることが出来たのか等について書いた単なるエッセイで、こうしたらスパイラルは終わりますよ!といった内容のものではありません。

ただ、スパイラル抜け出したいと思われている方にとって、何らかのヒント・きっかけになれたら幸いです。

これからの話はかなり長くなるので、内容をDAP、イヤホン、ヘッドホン、ポータブルアンプといった具合に章分けし、記事を4分割しています。

興味があったら時間のある時にでも流し読みしてみてください。

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序章 ポータブルオーディオとの出会い

出会いはWM-2から

私は幼い頃から音楽が大好きで、爆発的にヒットしたオンイヤー型ヘッドホンの付属した2代目カセットウォークマンWM-2をきっかけに、ポータブルオーディオを常に使用してきました。

当時、家にはモノラルとステレオのカセットレコーダーがそれぞれありましたが、ステレオレコーダーでも左右のスピーカーが接近していたため、あまりステレオ感というものを感じたことがありませんでした。

しかし、このWM-2の音を初めて聴いたとき、ヘッドホンで聴いているせいか音が右から左に飛ぶというステレオ感に驚きました。

当時のポータブルカセットレコーダーはよく故障し、テープがヘッドに絡まったりで、その後何度も買い替えをしました。この買い替えは音質を求めたためではなく、単純に故障したからです。

カセットからMDへ

平成になってからMDとDATという規格のポータブルオーディオプレイヤーが発売されました。DATの方が音がいいという触れ込みでしたが、私はテープの絡まり、テープの劣化、曲を飛ばすのに時間がかかるといった点が嫌だったので、CDのように曲を瞬時に飛ばせるMDプレイヤーを選択しました。

CDのように曲を瞬時に飛ばせるというのは私にとってものすごく魅力的で、MDを使い始めてから、DATの音の良さにひかれてDATに買い替えようという気持ちは全く起きませんでした。その後、据え置きのシステムにもMDプレイヤーを導入しました。

MDからMP3プレイヤーへ

技術の進歩は早いもので、MDがやっと普及し始めた矢先に、今度はMP3なるものが出現しました。

MDが出た頃は、まだパソコンがそれほど普及していませんでしたが、その後短期間でパソコンが普及し始め、それに伴いMP3という方式でCDをパソコンに取り込めば、たくさんの音楽をパソコンやポータブルプレイヤーに保存できるという音楽好きにはたまらない環境になりました。

音楽が好きだった私は、安いパソコンを購入し、パソコン雑誌を読んで勉強し、圧縮方式も色々あることを知り、雑誌で推奨していたWMA方式でCDをパソコンに取り込んで聴いてみたところ、CDとの音質差が分からなかったので、単純にすごいと思いました。

カセットからMDまではCDを録音するという概念だったのが、MP3になってからパソコンから取り込みという形に変わり、録音するよりも短時間で変換できてしまうところが便利で気に入りました。

MP3の出現により、ポータブルプレイヤーも対応製品が数々発売されましたが、私が初めに選んだのは、TOSHIBA GIGABEATという4ギガ脱着式ハードディスクを搭載したMP3プレイヤー。MDよりも多くの曲をプレイヤーに取り込めることに感動しました。

しかし、脱着式ハードディスクが原因なのか分かりませんが、よく再生できない状態になったりと不具合が出始めたため、新たなDAPを探し始めることになるわけですが、この辺りが私のDAPスパイラルへの序章だったような気がします。

このようなMP3プレイヤーの出現により、パソコンの知識、ファイルの管理・変換・音量調整・タグ付け等様々な知識を要求されることになり、便利になった反面、かなり面倒な事柄に時間を費やすことになるのでした。

第1章 DAPスパイラルへ突入

私はしばらくの間、このGIGABEATを何の不満もなく使用していましたが、ハードディスクの調子が悪くなったり、イヤホンがよく断線したりと、不具合が目立ってきたため、他のMP3プレイヤーを探し始めました。

久々のSONY!NW-608を購入

次に購入したのがSONY WALKMAN NW-608という香水瓶のようなMP3プレイヤーでした。

GIGABEATがカセットウォークマンのように大きくて重かったので、この小さいプレイヤーは再生時間も長く、まめに充電することが億劫だった私にとって通勤時には欠かせないものでした。

スパイラルの定義を「壊れてもいないのに同じジャンルの製品を短いスパンで次々に買い替える、または買い足す行為」とした場合、私はこの香水瓶から様々なポータブルプレイヤー関連製品のスパイラルへ本格的に入っていった気がします。

新たな不満

この香水瓶で音質に不満はなかったのですが、幼いころから音楽好きだった私にとって、だんだん容量が足りなくなり、新たに曲を転送するには、以前に転送した曲を削除しなければならず、その作業が非常に面倒になってきました。

自宅で思い付いたときは本体をパソコンに接続して削除していましたが、このプレイヤーは本体で曲の削除ができなかったため、通勤時等で削除しても良い曲に遭遇した場合でも、家に着くとどの曲を削除しようと思ったのかを忘れていて面倒くさくなってきました。

SONY NW-S789を買い足し

容量アップを第1の目的とし、容量が16GであるSONY NW-S789を買い足しました。このプレイヤーを買ってからプレイヤー自体に興味を強く持ち始めることになりました。それは、プレイヤー自体の進化が大きかったからです。

容量アップが主たる目的だったのですが、以下の点にも驚きました。

  • 香水瓶より音に迫力があり、サーというホワイトノイズがない
  • ノイズキャンセルってすごい
  • 削除予定機能があり、本体で削除はできなくても、削除曲を見つけた場合、削除予定のチェックをつけておけば、帰宅後本体をパソコンに接続し、専用ソフトを立ち上げると、自動で曲を削除してくれる
  • ブックマークという機能があり、本体で簡易プレイリストが作成できる
  • 動画が見れる
  • 現在聴いている曲の画面から、一発で今聴いているアーティストやアルバムの全曲を表示できる

こんな具合で、MP3の音質と使い勝手の進化に驚きました。

SONY NW-A847を買い足し

NW-S789を購入後、半年ぐらいで、NW-A840シリーズが発売されました。その前に発売されていたNW-X1000シリーズの音を初めて試聴したとき、目の前で生演奏を聴いている感じがして感動しましたが、たしか値段が4~5万円ぐらいしたので、DAPにそんなお金使えないと思って本気で買い替えようとは思いませんでした。

この感覚が通常の感覚だと思いますが、NW-S789から容量のみならず音質にも関心を持ってしまった私は、だんだん感覚がオーディオマニア的な金銭感覚になっていきました。

買い足しの理由

NW-S789を購入してから半年で、このNW-A847を買い足しました。理由以下の通りです。

  • 64ギガの容量が欲しい
  • 楽曲管理ソフト「Xアプリ」の挙動がおかしいので、曲をドラッグ&ドロップで転送したい
  • S-MASTERという高音質を謳うアンプの音を聴いてみたい

実際に音を聴いてみたところ、始めに思ったのは「冷凍庫で音を聴いているみたい」でした。NW-S789とは全く違う、ヒヤッと冷たい空間に細かい音が分離して、スリムで芯のある今迄に聴いたことのない音でした。

それと有機ELを使用したディスプレイもとてもきれいで感動しました。

SONY NW-A867に買い替え

NW-A847の音は良かったのですが、以下の点に不満があり、NW-A847を売り、NW-A867に買い替えました。

  • 香水瓶からNW-S789になった時、ホワイトノイズがなくなっていたのにNW-A847からまたホワイトノイズが復活した
  • 不具合が多い(音量ボタンを押すとBACKボタンを押したのと同じ動きをする等)
  • NW-S789にあった便利機能が全てなくなっていた

不具合がなければ、他の部分は目をつぶり使い続けようと思いましたが、この不具合は何度修理に出してもしばらくすると再発しました。

NW-A840シリーズの翌年に発売されたNW-A850はソフトの若干の変更はありましたが、本体の作りや音質に関しては前機種と全く同じだったため、同じ不具合を恐れ、買い替えませんでした。

NW-A867に買い替えたものの…

NW-A840の発売から2年後に、このNW-A860シリーズが発売されましたが、この買い替えはどちらかというと仕方なくという感じでした。

それはNW-A867を試聴した時から、音に魅力を感じなかったからです。NW-A846に比べて音に厚みが出たのですが、NW-S789の音に戻ったようで、メーカーの謳うようなS-MASTER MXによる音の進化は感じませんでした。

画面も有機ELから通常の液晶になってしまい、画面の美しさの度合いが落ちました。

ただ、ブックマークの復活やタッチパネルとボタン操作という使い勝手の良さの向上という改良もありました。実際使ってみて、これを売るまでの間、故障したことは一度もなく、本体は全機種よりも頑丈な作りになっていました。

しかし、DAPを買い替えたにもかからわず、音に感動を覚えなかったとということが、ポータブルアンプに関心を向けさせる原因になったのでした。

ポータブルアンプについては、後ほどお話します。

SONY NW-F887に買い替え

その後、アンドロイドを搭載したNW-Z1000、F800シリーズが発売されましたが、Z1000シリーズは大きすぎて私の思うポータブルプレイヤーではないこと、F800シリーズはネットでの酷評や実際に触ってみて、動作がもっさりしていること、特別自分の持っている今の環境より音が良いと思わなかったことを理由に、このシリーズには手を出しませんでした。

音質が気になるのに新機種に買い替えもせず、この間は何をしていたのかというとポータブルアンプにハマって色んな意味で困惑していた時期でした。

NW-F800シリーズ発売の翌年、NW-F880シリーズと少し遅れてNW-ZX1が発表されましたが、この時はNW-F867+ポタアンでそこそこ満足していたので、あまり期待はしていませんでした。

ただ、このシリーズからポータブルアンプにデジタル接続ができるようになったので、その点だけが気になっていました。

NW-F887とZX-1の発売前にソニービルへ行き、それぞれ試聴しましたが、やはり現在の自分のポータブル環境よりも音が良くなったとは思えず、帰ろうと思いましたが、そばに置いてあったPHA-2とNW-F887を繋げて聴いてみたところ、びっくりしました。

今回の試聴に当たって、MDR-Z1000というモニターヘッドホンを持って行ったのですが、自分のポータブル環境ではきれいに音を鳴らすが、パワーを感じられないという状態でした。

しかし、NW-F887をPHA-2にデジタル接続をしてMDR-Z1000で試聴したところ、今まで感じたことのない「MDR-Z1000の振動版が振動している!」という感じがして感動してしまいました。

というわけで、NW-ZX1を買うよりNW-F887とPHA-2を購入した方が感動できることを実感し、NW-A867や今まで所有していたポータブルアンプ、DOCKケーブルを全て売り、NW-F887とPHA-2を購入することにしました。

やはり出てきた不満

NW-F887は非常に使い勝手がよく、選曲、プレイリスト、曲の削除等操作性に関しては全く不満はありませんでした。音質も単体でもそこそこ良い音が出るし、PHA-2につなげれば、手持ちのイヤホンやヘッドホンの音を十分に堪能できる状況でした。

しかし、どの機種も100パーセントの満足感を与えてはくれないもので、このNW-F887も非常に気になる点が一つありました。

それは電池の持ち時間でした。これは私の使い方の問題もあるのですが、当時アンドロイド端末を持っていなかったので、面白くてYoutube等のアプリを使いまくってしまったこと、歌詞が表示できるので時々歌詞を表示させていたこと、画面がきれいだったので、曲を聴きながらジャケットを眺めていたこと等、画面のスリープ設定を15秒にしていたにもかかわらず、画面を表示させている時間が長かったことが要因でした。こんな使い方をしているうちに、フル充電をしてもすぐに電池切れという状態になっていきました。

あと、PHA-2とデジタル接続した場合、これは仕様なので仕方がないのですが、やはりすぐにPHA-2共々電池が切れてしまい、不満が募っていきました。

それに加えて、この機種から音質向上を求めて多くの曲をFLAC形式に変換して転送し始めたため、容量不足も深刻になってきました。

こうした状況の中発表されたのがNW-ZX2でした。

NW-ZX2を買い足し

スペックでいえば、私の期待通りの機種でした。

  • 電池の持ちが良い
  • 本体メモリー128ギガ+SDカードによるメモリー増設
  • NW-F887と同じ使い勝手の良いソフト

値段が気になりましたが、上記の条件に加えて音質も多少なりともアップしているならすぐに買い替えようと思い、ソニービルへ試聴に行きました。

試聴に当たってMDR-Z1000とWESTONE 3を持っていきましたが、実際に試聴してみたところ、「すごく地味な音!?これでNW-F887の3倍の値段?」というのが初めの感想でした。

自分のNW-F887と店頭のNW-ZX1と何度も聞き比べてみて、この時は買い替えを止めてNW-F887の電池交換をするか、NW-ZX1を買おうか何時間も悩みました。

しかし、現状の不満を解決できる機種はNW-ZX2しかないこと、NW-ZX2のエージングによる音質の変化に期待して、8割方の不安を抱えたまま購入することにしました。

購入後、数日は正直聞いていられない程の音のバランスの悪さと音の曇りがひどく、絶望感が漂っていました。

しかし50時間を超えた辺りから、これらの点は改善方向に向かい、最終的には満足のいく音質になりました。

初めはデジタルの音に慣れてしまった耳には刺激が足りなく思えましたが、よくよく思い返してみると、自分がかつて聴いていたレコードの音を思い出しました。温かく、厚みのある音。

ここで私の好きな音が分かりました。今まで売り買いを繰り返してきたイヤホン・ヘッドホンですが、結局手元に残っているものは、エッジの立っていない滑らかで艶やかな音を出すものが多いことに気づきました。

序章・第1章のまとめ

現在では、AKシリーズ、FIIO等スペック的に魅力的な商品がたくさんありますが、私はこのNW-ZX2で止まっています。

音が良さそうだから買い替えようかなと思いを巡らす時もありますが、実際に買い替え、または買い足しをしようとは思いません。

それは、今までDAPを買い替えてきて、上記に挙げたような私の重視するハード面において大きな不満がないのはNW-ZX2しかないからです。

特に、本体メモリーとmicroSDの区別なく本体のみで作成できるプレイリスト、1万曲以上入れてももたつかないスクロール、そして邦楽中心に頻繁に検索機能を使う私にとってひらがな・カタカナ・漢字の区別なくアイオウオ順に並ぶリスト表示は、現行(2019年6月現在)のどの機種よりも優れている点だと感じています。

音楽を入れる箱は使いやすいものが一番いい。音質を重視するなら、頻繁にモデルチェンジを繰り返すDAPを延々買い替えて行くより、使いやすいDAPに自分好みのポータブルアンプを付け替えて楽しむか、据え置きオーディオに投資したほうが、より少ない出費でDAPを買い替える以上の音質向上を見込める。

そんな感覚になり、DAPのスパイラルは止まりました。

ただ、DAPスパイラルが止まったからといってイヤホンスパイラルは止まりませんでした…

<次のページ>第2章 イヤホンスパイラル編

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