飯島真理おすすめアルバム!<80年代作品>~魅惑のクリスタルボイス~

昭和歌謡/J-POP
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テレビアニメ「超時空要塞マクロス」のリン・ミンメイ役の声優として、劇場版主題歌「愛・おぼえていますか」の歌手として、80年代にアイドル的な人気を誇った飯島真理さん。

声優を担当したキャラの役柄や、歌番組での可愛らしい衣装からアイドル歌手のようなイメージがありますが、飯島真理さんはシンガーソングライターで、マクロス関係等一部の曲を除けば、ほとんど自身で作詞作曲されています。

今回は、当時の飯島真理さんの印象等を絡めながら、シンガーソングライター飯島真理さんの魅力とおすすめアルバムを紹介したいと思います。

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飯島真理の魅力と当時の印象

飯島真理とは

飯島真理さんは国立音大出身で、在学中にNHKアニメ「スプーンおばさん」の主題歌「夢色のスプーン」でレコードデビュー。

その後、アニメ「超時空要塞マクロス」のアイドル歌手リン・ミンメイの声優として注目を集め、元YMOの坂本龍一さんがプロデュースした1stアルバム「ROSE」や、劇場版「超時空要塞マクロス」の主題歌「愛・おぼえてますか」で歌手としてブレイクしました。

5thアルバム「Coquettish Blue(コケティッシュ・ブルー)」から、山下達郎さんの誘いを受け、これまで在籍していたビクターからMOON RECORDSに移籍。

音楽プロデューサーのジェームス・ステューダーさんと結婚を機に渡米し、以後は現在に至るまで自主レーベルにて音楽活動を続けています。

飯島真理の魅力

飯島真理さんの魅力は、雲を突き抜けるようなクリスタルボイスと作曲センス。

飯島真理さんの声は、地声とファルセット(裏声)の切り替えが分からないぐらい音色の統一感があって、かわいらしさを残しながら非常に爽快感があります。

薬師丸ひろ子さんや谷村有美さんのような声がお好きな方は、きっとハマると思います。

飯島真理さんの作る曲には様々なタイプがありますが、その中でも特に初期の作品にみられるキャンディ・ポップ的な楽曲から飯島真理さんの特異なセンスを感じ取れます。

キャンディ・ポップとは、ノーランズなどに代表される80年代に日本で流行った洋楽の一ジャンルで、聴いていて楽しくなるようなキラキラとした洋楽と邦楽の中間のようなポップミュージックのこと。

飯島真理さんのポップスを作曲するセンスの中には、こういった邦楽とAORを主体とした洋楽の要素が混ざり合っており、飯島真理さんは80年代という時代にマッチした独自の世界を構築していきました。

飯島真理の歌と出会って

当時、私の周りでは「機動戦士ガンダム」が人気で、その流れでテレビアニメ「超時空要塞マクロス」を見ていた友達が何人もいました。

私は「機動戦士ガンダム」を途中から見てしまったので、何だかストーリーがよく分からず、ガンダムはちゃんと見ないまま終わりました。

後番組で「超時空要塞マクロス」が始まりましたが、きっとガンダムと一緒でストーリーが分かりづらいんだろうな…なんていう思いから、マクロスもほとんど見ませんでした。

私の友達は「超時空要塞マクロス」の歌姫リン・ミンメイにハマり、その友達の家に遊びに行った時はマクロスのサントラもよく聴かせてもらいました。

マクロスをほとんど見ていなかった私でしたが、サントラに収録されている「ドッグ・ファイター」という曲は、カッコ良くて大のお気に入りでした。

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飯島真理さんのアルバムを初めて聴いたのもこの友達の家に遊びに行った時で、「このレコードすっごくいいよ!」と言われて聴かせてもらったのが、飯島真理さんの1stアルバム「ROSE」でした。

こんな流れがあったので、私は飯島真理さんに対しては最初からあまりマクロスのイメージはなく、純粋なアーティストという感覚で聴いていました。

あと、歌番組で飯島真理さんが「愛・おぼえていますか」を歌う時、よく「女子大生」というフレーズが使われていたので、

「女子大生って大人のイメージだったけど、こんなかわいらしい感じの人もいるんだ~」

なんて思いながら見ていました。

その後、友達はマクロス人気が終わると同時に飯島真理さんからも去っていきましたが、私は1stアルバムからアーティストとしての飯島真理さんにハマり、その後も追っていきました。

80年代がリアルタイムだった皆さんはどんな感じだったでしょうか?

飯島真理おすすめアルバム3選

前述の通り、飯島真理さんは現在に至るまでたくさんのアルバムをリリースしていますが、ここでは、人気の絶頂期だった80年代のアルバムから3枚紹介したいと思います。

ベストアルバム「GOLD 飯島真理 BEST TAKES」

これから3枚のアルバムを紹介しますが、これは番外編です。

<収録曲>

  1. まりン(1st Album「ROSE」より)
  2. 天使の絵の具(3rd Single「愛・おぼえていますか」B面)
  3. 1グラムの幸福(4th Single)
  4. きっと言える(2nd Single)
  5. フォトグラフ(5th Single「セシールの雨傘」B面)
  6. セシールの雨傘(5th Single)
  7. 遥かな微笑み~黄土高原~(6th Single)
  8. 愛・おぼえていますか(3rd Single)
  9. 夢色のスプーン(1st Single)
  10. 私の彼はパイロットPartⅠ(以下「超時空要塞マクロス」劇中歌)
  11. 小龍(シャオパイロン)
  12. シルバームーン・レッドムーン
  13. SUNSET BEACH
  14. やさしさSAYONARA
  15. 私の彼はパイロットPARTⅡ
  16. 愛は流れる

飯島真理さんを初めて聴く方は、まずこのアルバムから聴いてみてください。

いわゆるベストアルバムですが、数多くリリースされているベストアルバムの中で、マクロスの歌姫リン・ミンメイとしての歌声と劇中歌ならではの曲調、アレンジやメロディーにフックのあるシングル曲がバランスよく収録されています。

発売当時は上記のタイトルでしたが、その後、「NEW BEST NOW」というタイトルでもリリースされています。

1stアルバム「ROSE(ロゼ)」

<収録曲>

全作詞作曲:飯島真理 / 編曲:坂本龍一

  1. Blueberry Jam
  2. まりン
  3. My Best Friend
  4. Love Sick
  5. Secret Time
  6. きっと言える
  7. Shine Love
  8. ガラスのこびん
  9. ひまわり
  10. ひみつの扉
  11. おでこにKiss

「ROSE」は、1983年にリリースされた飯島真理さんの1stアルバムです。

飯島真理さんは多くのアルバムをリリースされていますが、御本人がTOTO好きなこともあるせいか、どのアルバムも当時の歌謡曲とは違う軽快なリズムやギターカッティング等を主体とした元気いっぱいの曲やアンニュイな曲等をうまくブレンドしたAOR、シティポップ、ニューミュージックといった作風です。

この「ROSE」というアルバムは、当時YMOのメンバーだった坂本龍一さんが全面プロデュースしたことによってテクノポップ調のアレンジになっているため、以後リリースされたアルバムと異なって聴こえるかもしれませんが、上記に挙げたような根本的な部分に変わりはありません。

ただ、このアルバムは、まだマクロスが放送されている時にリリースされたこと、1stアルバムであるということから、マクロスのリン・ミンメイファンが聴いても違和感のない可愛らしいアレンジとなっていて、全体的に緩急ある楽曲をうまく配置した非常に出来の良い作品になっています。

当時、「ROSE」を初めて聴いた時、飯島真理さんの可愛らしい歌い方とYMOのカッコいいサウンドが合体した作風に歓喜したものでした。

1曲目の「Blueberry Jam」がこのアルバムの世界観を如実に表しているので、この曲を聴いてピンときたら是非全曲聴いてみてください。

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3rdアルバム「midori(ミドリ)」

<収録曲>

全作詞作曲:飯島真理 / 編曲:清水信之

  1. 僕の魔法
  2. ひとりぼっちが好き
  3. ファースト・デイト
  4. Girl Friend
  5. いつものパーティー
  6. 二つの風船
  7. 雨の町で
  8. Tight Rope
  9. 恋は気ままに
  10. midori
  11. もののかたち – MARRON –

「midori」は、1985年にリリースされた飯島真理さんの3rdアルバムです。

このアルバム辺りから歌声の硬さも取れ、伸び伸びとした飯島真理さんのクリスタルボイスをより堪能することができます。

全体的には、1stアルバム「ROSE」同様の可愛らしさを感じる作風で、女の子の様々な日常の風景が描かれています。

柔らかいバラードから徐々に盛り上がりを見せる1曲目の「僕の魔法」でアルバムの幕を開け、「もののかたち」という「僕の魔法」のインストリプライズで幕を閉じるといったアルバムトータルの流れも上手くできていて、非常に印象的でありながらも耳障りの良い聴きやすいアルバムです。

アレンジ&プロデュースは、EPOさん、大貫妙子さん等のプロデュースを手掛けたシティポップの血が脈々と流れる清水信之さんによるもので、飯島真理さんの作るメロディーと歌詞に寄り添うように緩急をつけたシンプル過ぎず派手過ぎないアレンジが施された「midori」というアルバムは、飯島真理さんのアルバムの中で最高傑作と言っても過言ではありません。

コーラスには、杉真理さん、EPOさんも参加しているので、その辺に注目して聴いてみるのも面白いと思います。

どの曲が良いと言えないぐらい粒ぞろいの良曲が並んでいますが、個人的にはアルバムタイトル曲「midori」のスキャットで始まる物悲しいメロディーが当時から強く印象に残っています。

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6thアルバム「Miss Lemon」

<収録曲>

作詞作曲:飯島真理(4曲目作詞:野田薫) / 編曲:ジェームス・シュナイダー

  1. ガラスのダーリン
  2. 鏡よ、鏡!(I wanna marry you)
  3. 9月の雨の匂い
  4. ミッドナイト・コール
  5. 冷たい雨
  6. プラット・フォーム
  7. 気紛れウィークデイズ
  8. パリからのエアメール
  9. ロンリー・ガール
  10. I LOVE YOU

「Miss Lemon」は、1988年にリリースされた飯島真理さんの6thアルバムです。

このアルバムをセレクトしたのは、これまでの可愛らしいポップな作品と今後のAOR的な作品が上手く混ざっているからです。

前作「コケティッシュブルー」から山下達郎さんの立ち上げたMOON RECORDS(アルファムーン株式会社)に移籍したせいか、ミドルスローなシティポップ的な曲が増え、弾けるようなかわいらしいポップソングは影を潜めるようになってきましたが、「Miss Lemon」は同じような傾向にありながらも、ノリの良いポップな曲が多く収録されています。

今までの可愛らしいポップな曲を聴きつつも、アダルトで力強く、時にはアンニュイな雰囲気の曲に触れて、その後の作品も追っていくべきか否か…「Miss Lemon」はそんな分岐点的アルバムだと思います。

ラストの「I LOVE YOU」は、厚みのあるコーラスで幕を開けるバラードですが、ヘッドフォンで聴くと、このコーラスの重厚感に圧倒されると思います。

このアルバムからアレンジ&プロデュースをジェームス・シュナイダー(後の飯島真理さんの夫)が担当することとなり、次作「My Heart In Red」では、TOTOのジェフ・ポーカロ達がアルバムに参加したり、英詩の曲にトライしたりと、AOR色を強めていきました。

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まとめ

7thアルバム「My Heart In Red」に収録されている秀逸なバラード「Blue Christmas」、12thアルバム「Sonic Boom」に収録されているディスコ調の「Super Sonic Boom」等、ここで紹介させていただいたアルバム以外にも素晴らしい曲があちらこちらに散りばめられています。

Amazon Music HDでは、飯島真理さんの全てのアルバムがラインナップされており、2019年の最新リマスター再発盤<デラックス・エディション>も配信されています。

ラインナップの8割はHD音質(CDクオリティ)なので、もし配信で聴くならAmazonがおすすめです。

2019年12月18日には、最新アルバム「G」がCDリリースされます。

このアルバムは、飯島真理さんがアメリカで立ち上げた自主レーベル「MARIMUSIC」設立20周年を記念して製作されたもの。

アルバム「G」は、これまでの作品の中からラブソングを集めたベストアルバムで、2009~2019年にかけて飯島真理さんがひとりの人に寄せた恋心を綴った全14曲(新曲2曲)で構成されています。

CDに先行して既に全曲音楽配信されているので、是非今の飯島真理さんも聴いてみてください。

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