おすすめイヤホン Nuforce HEM1レビュー

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現在、イヤホン市場は飽和状態で成熟しきった感があり、その選択肢の多さから余程のマニアでない限り自身に合ったイヤホンを見つけ出すのは至難の業です。

そして、イヤホンに関しては最新技術を投入した新製品が良いかというと必ずしもそうではなく、装着感等も含めた基本的な部分がしっかりと作り込まれている製品を選ぶことが重要なので、イヤホン選びの際は最新モデルと合わせて現行品として売られている過去のイヤホンも視野に入れないといけません。

今回紹介するNuforce HEM1というイヤホンは、2017年3月17日に発売された製品ですが、同価格帯(1~1万5千円)の新製品等と比べても、今なお一歩抜きんでる優秀なイヤホンです。

HEM1は、ドライバーユニットにシングルBA(バランスド・アーマチュア)を搭載し、滑らかで艶やかな音を聴かせるシングルBAの利点に加え、量感のある低音、立体的で広い音場、そして装着感の良さを兼ね備えており、男性女性ボーカル問わず歌に着目したポップスを聴く方にはイチ押しのイヤホンです。

HEM1はイヤホン専門店等でないと中々試聴できないと思いますので、ポップスを気持ちよく行くことの出来るイヤホンをお探しの方は、このレビューを読んでみてください。

同価格帯で人気のあるイヤホンSHURE SE215speと比較しながらレビューしていきたいと思います。

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Nuforce HEM1のハード面と装着感

Nuforce(ニューフォース)とは、アメリカのOptomaという会社のオーディオブランド名で、HEM1がイヤホンの製品名となっています。

日本での販売は、バリュートレードという会社が取り扱っています。

ハード面の優位性は、軽量コンパクト・フィット感の良い本体形状・ケーブルの耐久性にあります。

以下でその点について触れて行こうと思います。

箱と付属品

箱の表面・裏面はこんな感じです。

表面の扉を開くと中身が見えるようになっています。

箱の中には、イヤホン本体、その下にイヤホンケース、背面は観音開きになっていて、そこには取扱説明書が入っています。

イヤホンケースの中には、コードクリップとイヤーピース(S,L)が入っています。

イヤホンケースの片面には、イヤーピース等を収納するためのネットが付いています。

このイヤホンケースは、Westone3辺りの頃にWestone社のイヤホンに付属していたセミハードケースに似ています。

イヤホン本体

HEM1は表面と裏面では仕上げが違い、表面はスケルトン、裏面はメタル仕上げになっています。

私の購入したREDですが、表面はSHURE SE535LTDのようなワインレッドで、落ち着いた赤色といった感じです。本体のケーブル付け根の部分にはLRの表記があります。

裏は宇宙刑事シャリバンのようなピカピカつるつるです(分からない方はゴメンナサイ)。

カラーはこの他にブラック、ブルーがありますが、オーディオニュースやネット通販で表示されている写真と実際のカラーとほぼ相違ないので、これらの写真で好きなのカラーを選択して間違いないと思います。

本体の大きさですが、SHURE SE215speと比べると少し厚みがありますが、装着感や重さに関しては、SE215speと同じで非常に付け心地は良く、本体がノズルへ近づくにつれてなめらかに細くなっているため、SHURE SE215speよりも耳の奥までイヤホンを入れ込むことが出来ます。

この形状により、イヤホン挿入深度の自由度が増し、ベストポジションを見つけやすい作りとなっています。

SHURE SE215speのノズルの中間には突起があり、イヤーピースの抜け防止策が取られていますが、HEM1にはそういった突起はないので、使い込んだイヤーピースで口のユルイものを使うとイヤーピースが抜けやすくなるかもしれません。

上記の写真で変わる通り、ケーブル接続部分は2pinで、本体のpinを受ける側は飛び出しています。

ケーブル側の挿す部分の周りにはカバーが付いており、ケーブル接続後、pinに負荷がかかることを防止しています。

2pinの接続に関しては、SHURE SE215speのカチッとはめる感じとは違う、スーッと入って、最後にギュッと締まる感じで、ケーブルの着脱はしやすいです。

ケーブル

ケーブルは2つ編みで、細く柔らかく、肌触りも良く、非常に軽量で取り回しも良いです。

さりげなく、透明なコードスライダーが付いています。

よく見ないと分かりませんが、2pinの付け根から9cmぐらいまで、透明のスミチューブ(熱収縮チューブ)加工がされていて、この部分で、コードスライダーが止まるようになっています。

この部分にはワイヤーは入っていませんが、スミチューブの部分に癖が付けられているのか、自然なカーブを描いています。

ケーブルの長さは138cmで、SHURE SE215speの116cmと比べるとこれぐらい長いです。

この138cmという長さは人にもよると思いますが、デジタルオーディオプレイヤー(以下、DAP)をおしりのポケット入れても、それほど長くて困るというほどの長さではない感じです。

ケーブル自体が非常に軽く、重さをほとんど感じないので、138cmという長さのケーブルのデメリットはないように思われます。

ケーブルは細目ですが、ケブラー繊維が織り込まれているので、強度にも問題はないと思います。

本体部分のところでも書きましたが、この2pin接続に関しては、受ける側と挿す側に負荷がかからないように、カバーが付いているオリジナル仕様ため、他社の2pin仕様のケーブルを使用するのは困難かもしれません。

この点においては、mmcx端子を採用しているSHURE SE215speの方が汎用性が高いと言えます。

イヤーピース

イヤーピースの茎の部分はそれぞれボディーカラーと同色になっています。

茎の部分は硬めで、周りの傘の部分も比較的硬めです。イメージとしては、SHUREのシリコンイヤーピースを僅かに硬めにしたような感じです。

初めは、茶楽音人(さらうんど)のSpinFitに似ているように思いましたが、高さや幅、先端部分仕上げといった形状的には、SONYのハイブリッドイヤーピースに近いです。

各イヤーピース(全てLサイズ)の高さを比較してみました。左からHEM1、ハイブリッドイヤーピース、SpinFit、SHUREのシリコンです。

HEM1の音質について

音質チェックは、SONYのDAP NW-ZX2にHEM1を直差し、太田裕美・八神純子・岩崎宏美等の70年代の曲、河合奈保子・松田聖子・斉藤由貴・飯島真理・THE ALFEE等の80年代の曲、AKB48・乃木坂46・欅坂46等の平成アイドルの曲、その他ハードロック・テクノ等、様々な曲で聴いてみました。

DAPの音響効果は全てオフ、試聴曲のファイル形式は全てflacです。

HEM1のイヤーピースはLサイズを使用しました。

Nuforce HEM1の音

HEM1の音について簡単にまとめると以下の通りです。

  • 音量バランスはフラット
  • エッジの丸められた耳障りの良いクリアな音質
  • 広く立体的な音場
  • シングルBAとは思えない締まった力強い低音
  • 優秀な解像度・分解能

BAとは、元々補聴器等の医療機器に使用されていたドライバーユニットで、小型でクリアな音を鳴らすといった特徴があります。

BAは、再生周波数帯域が狭い、低音の量感にとい欠けるといったイメージがありますが、HEM1に搭載されているBAユニットの再生周波数帯域は、20Hz~40KHzとハイレゾ対応と呼ばれる条件をクリアしており、シングルBAとは思えない力強い低音が出ます。

ドーンといった迫力はダイナミックドライバーを搭載したSHURE SE215speの方が若干上ですが、ドスッという音の芯で聴かせるHEM1の締まった筋肉質の低音はベースラインのしっかりと追うことの出来る質の高さがあります。

低音が支配的でないがゆえに、音場はクリアで解像度(音の鮮明度)は高く、曲中で鳴っているそれぞれの音がハッキリと、かつ厚みを持ったリアルな音で聴こえてきます。

イヤホンによっては、音がシャリシャリする、ザラつくといった具合に普段自分が耳にしている声や楽器の音と比べて違和感があったりしますが、HEM1は音のエッジ(輪郭)を絶妙に丸めてあるため非常に滑らかで、サシスセソといった擦過音が耳に刺さることは一切ありません。

それと一音一音に芯が通っているため薄っぺらさはなく、厚みを持ったリアルな音を聴かせてくれます。

音場に関しては、かつてのBAでは考えられないような再生周波数特性を持つことにより、音の詰まり(音の抜けが悪い)は感じ難く、高音部がスカーッと空間に広がっていくため、広大で立体的な音場が眼前に広がります。

あえてHEM1のデメリットとなる部分をあげるとすれば、高性能なBAであるがゆえに音の再現性が非常に高く、録音状態の良い曲とそうでない曲を聴いた時のギャップが大きいこと。

例えば、倉木麻衣の「I can do it now」や東京女子流の「predawn」を聴いた後に、欅坂46の「二人セゾン」を聴いた場合や、ハードロックでは、Dream Theaterの「METROPOLIS-PART I “THE MIRACLE AND THE SLEEPER”」を聴いた後に、リマスターの施されていないOzzy Osbourneの「I don’t know」を聴いた場合は、あまりの音質の落差に「二人セゾン」や「I don’t know」は、もしかすると聴く気が失せるかもしれません。

つまり、音が団子状態、空間が狭い、低音が効いていない、薄くノイズが乗っているといった曲は、何の補正もせず、そのままの音が出てくるというイメージです。

逆に録音状態の良い曲は、良い部分がくっきりと描き出されるので、良い部分がより良く聴こえます。

まとめ

あまり細かいことは気にせずノリ重視の音圧を感じたい時はダイナミック型のSE215spe、しっかりとした芯を持った生々しい音をじっくり聴きたい時はBAのHEM1といった具合に、同価格帯のダイナミック型を持っていても十分すぎるぐらいの使い分けをすることが出来ます。

高価格帯のマルチBAをお持ちの方も、シングルBAであるHEM1のすっきりとして解像度の非常に高い音には、マルチBAでは感じることのできない気持ち良さがあるため、使い分けが十分可能です。

装着感の良さ、ケーブルが頑丈でリケーブルが可能、3種類のカラーバリエーション、ハイレゾ対応で音抜けの良いリアルな音を奏でる優秀なシングルBAドライバー、価格が1万円ちょいといったことから、Nuforce HEM1は非常におすすめなイヤホンです。

BAの音はダイナミック型とはどう違うのか、BAイヤホンの良さとは何なのかを知るには、マルチBAよりも、こういった質の高いシングルBAを積んだイヤホンを聴くと一番分かりやすいと思います。

★フジヤエービック Nuforce HEM1商品紹介ページはこちら

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