朝倉理恵「誰のために愛するか」~70年代おすすめ邦楽名盤~

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1973年に「あの場所から」でデビューした朝倉理恵さん。

この曲は、のちに柏原芳恵さんによってカバーされました。

究極のクリスタルボイスと言っても過言ではない程、繊細で艶やかな朝倉理恵さんの歌声はまるで天使のよう。

朝倉理恵さんの声は元々高めですが、声が高くなればなるほど美音になって行き、高音でかかるビブラートが耳に飛び込んでくると、鼓膜の振動と共に脳が揺れるような気にすらなります。

宇宙戦艦ヤマトの「ア~ア~」という川島和子さんの美しいスキャットが好きなら、朝倉理恵さんの声はきっとハマると思います。

今回は、簡単な朝倉理恵さんの紹介、2ndアルバム「誰のために愛するか」の雰囲気、アルバムから派生する話などについて書いてみたいと思います。

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朝倉理恵と2ndアルバム

朝倉理恵の歌手遍歴

朝倉理恵さん歌手活動は、「桜井妙子」名義で童謡・アニソン歌手からスタートし、途中から「朝倉理恵」と改名して歌謡曲を歌い、その後「桜井たえこ」と再度改名し、童謡・アニソン界へ戻りました。

私は昭和40年代生まれですが、私と同世代の方は、「朝倉理恵」という歌謡曲歌手よりも、子ども番組の主題歌を歌っていた人と言った方がピンとくるかもしれません。

昭和46年に放送された妖精のキャンティとズッコがアンデルセンの話の中へ入っていくといったちょっと変わった展開の「アンデルセン物語」の主題歌(桜井妙子名義)や、「おはようこどもショー」の歌のコーナーで、いじめっ子なのに気になる男の子のことを歌った「あの子」(桜井たえこ名義)などが個人的には記憶に残っています。

2ndアルバム「誰のために愛するか」について

歌謡曲の歌手として活動していた「朝倉理恵」名義のシングルは、全10枚、アルバムは全3枚リリースされています。

今回紹介させていただく2ndアルバム「誰のために愛するか」は、1974年5月1日に発売されました。

封入されているパンフレットは、とっても見やすく書かれており、各楽曲の譜面も記載されています。

(収録曲とアルバムの雰囲気)

収録曲は以下の通りです。

なお、収録曲の内、朝倉理恵名義で発売されたシングル曲、シングル曲のB面は、カッコ書きで記載しておきます。

(A面)

  1. 風の中の日々
  2. 誰のために愛するか(4thシングル)
  3. 目覚めた時には晴れていた
  4. ちいさな贅沢
  5. あなた
  6. さよなら、今日は(3rdシングル)

(B面)

  1. 武蔵野にて(7thシングル「春の雨はやさしいはずなのに」B面)
  2. 月になった恋人(8thシングル「つる姫じゃーっ!」B面)
  3. 風のマドリガル
  4. あのひとは飛んでった
  5. 風の中の日々(4thシングル「誰のために愛するか」B面)
  6. 愛の伝説

全体的にマイナー調(悲し気な雰囲気)のメロディーが多いですが、時に軽やかでドラマティックなリズムが、湿りがちなメロディーに爽やかさを与えています。

中には、「ちいさな贅沢」や「月になった恋人」のような可愛らしくポップな曲も収録されています。

A面1曲目の「風の中の日々」は、B面5曲目の「風の中の日々」の2コーラス目の頭だけをアコースティックギターの伴奏で歌い、1分もしない内に朝倉理恵さんのスキャットと伴にフェイドアウトしていきます。

A面最後の「さよなら、今日は」は、ミドルテンポのマイナー調の曲ですが、スウィングするリズムとアコースティックギターのブルージーなオブリガードが、70年代特有のドロッとした哀愁歌謡にさせないとても魅力的な曲で、朝倉理恵さんの曲を全く聴いたことがなければ、まずこの曲から是非聴いてみてください。

作曲家とカバー曲について

作詞は阿久悠さんなど様々な方がされていて、B面3曲目の「風のマドリガル」は、朝倉理恵さんが作詞しています。

「風のマドリガル」は、サイモンとガーファンクルのスカボロフェアのような曲で、南野陽子さんの同タイトル曲とは全く関係ありません(;^ω^)

作曲は「あなた」を除いて、全て坂田晃一さんが担当しています。

坂田晃一さんは、ビリーバンバンの「さよならをするために」、西田敏行さんの「もしもピアノが弾けたなら」、杉田かおるさんの「鳥の詩」、下成佐登子さんの「Mrs.メランコリー」といった曲を作られており、こういった抒情的、時には大らかで心に染み渡るような曲調が、この2ndアルバムには散りばめられています。

このアルバムには、カバー曲が何曲か収録されています。

A面3曲目「目覚めた時には晴れていた」は、1971年に赤い鳥がシングルとしてリリースした曲で、1974年にはビリーバンバン、1976年には伝書鳩がカバーしました。

伝書鳩の歌う「目覚めた時には晴れていた」は、1976年にテレビで放送された浅丘ルリ子さん主演ドラマ「二丁目の未亡人は、やせダンプといわれる凄い子連れママ」の主題歌で、私は母とこのドラマを見ていたので、伝書鳩のバージョンを聴いていたと思います。

A面5曲目「あなた」は小坂明子さんの曲のカバーで、ピアノを中心とした落ち着いた雰囲気にアレンジされています。

B面4曲目「あのひとは飛んでった」は、高橋基子さんのシングル「ビビビのビ」のB面に収録されていた曲です。

高橋基子さんは、1967年に始まったニッポン放送の「ザ・パンチ・パンチ・パンチ」というお色気ラジオ番組の初代パーソナリティで、川口まさみさん、シリア・ポールさんと3人でパンチガールと呼ばれていました。

このパンチガールは、メンバーチェンジを繰り返していきますが、1979年には歌手デビュー前の松田聖子さんがパンチガールとして活躍していました。

B面6曲目「愛の伝説」は、1973年の日本テレビのドラマ「さよなら、今日は」の主題歌で、まがじんというグループが歌っていました。

このドラマのエンディング曲は、朝倉理恵さんの「さよなら、今日は」でした。

まとめ

朝倉理恵さんの透き通る声と坂田晃一さんの作り出す哀愁漂うメロディーの相性はピッタリで、そこには芸術的な美しさと疲弊した心に共感し慰めてくれるような優しさを感じます。

その他、3rdアルバム「ひとさし指」では、太田裕美さんのデビュー曲「雨だれ」のカバーもしているので、聴き比べてそれぞれの良さを味わってみるのも面白いと思います。

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