【昭和】文通相手に初めて会った時のこと~雑誌のペンパル募集がきっかけで~

昭和カルチャー全般
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文通とは?…

平成生まれの方、文通って言葉知っていますか?

要は手紙のやり取りをするっていうことなんですが、私にとっては知らない人と手紙のやり取りを通じて友達になることでした。

私は昔、何人もの相手と文通をしていました。

実家の押し入れを整理していた時に、当時やりとりしていた文通の封書が出てきて、以前の記事で封筒の写真等を紹介しましたが、その後、懐かしくなって全部の手紙を読み返してみました。

読んでいると昭和ならではの言い回しや懐かしいワードを発見したり、当時文通を通してどんなやり取りをしていたのか、文通相手と会った時のことなど思い出してきました。

今回は、そういった文通の思い出話について書いてみたいと思います。

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文通のきっかけ・内容・広がる仲間

文通のきっかけは中二時代のペンパル募集

文通というものを具体的に知ったのは、当時定期購入していた学習雑誌の文通相手募集コーナーでした。この頃、文通を通して友達になることをペンパル(penpal)やペンフレンドと言っていたと思います。

私は雑誌のペンパル募集欄を見て、趣味の合いそうな人、自分の住んでいるところから遠い人などを探して手紙を書いていました。遠い所に住んでいる人がいいなと思ったのは、自分が行った事もない遠い地域に住んでいる同い年の子はどんな感じなのか興味があったから。

あと、私が手紙を書いたのは異性のみ。学校ではちょこっと女子と話す程度だったので、同性の友達のように色んなことを話してみたい、女子ってどういうことを考えているんだろう等、知りたいことがたくさんありました。

当時、私が好きだったのは、河合奈保子ちゃん、オフコース、プロレス(特に初代タイガーマスク)、ギターで、それに合う何人かに手紙を書きました。

私はペンパル募集の記事を見て手紙を書いたのは、中一時代、中一コースのどちらかで、中学何年生から始めたのか全く記憶にありませんでしたが、手紙を読んでみたら分かりました。私が初めて文通相手に手紙を書いたのは、中二時代のペンパル募集を見た中二の夏休みだったようです。

 

一番初めにペンパル(文通友達)になったのは、ギターをやっているという共通点のある上記のひろみちゃん。

 

その後、その他の趣味が合いそうな人にも手紙を出しました。

 

返事が来なかったり、返事が来ても数回のやり取りで終わってしまったり、先にペンパルが見つかったのでゴメンなさいと言われることもありました。

 

文通の内容

私から出す手紙は、たぶん1枚程度で、一行空けながらやっと書いたような気がします。

そうそう学校で面白い事やハプニングが起こる訳でもなかったので、何を書いたらいいのやら…

相手から質問が来た時は、それに答えれば良かったので気が楽でした。

 

それに対して、相手の女の子から来る手紙は、平均3枚ぐらいで文字がビッシリ。女の子って男子よりも多感で色々なことを考えてるんだなーって思って読んでました。

 

私の手紙の書き方は、たぶん「~です、~だった、~と思った」という感想文みたいな書き方だったと思いますが、文通相手の女子から来る手紙は「~だネ、どぇ~す、フムフム」みたいな書き方で、ちょっとカルチャーショック。

終わりの文字はカタカナにするのか、ビヨヨーン(~)って文字を使うのか、マンガみたいな心の言葉(擬態語)を使うのか…など、話し言葉で文章を書く女子はかわいいなーなんて思ったりして。

 

相手の女の子は、かわいい封筒&便箋でしたが、私はどんなヤツで送ったんだろう…

全く覚えてないんですけど、ある手紙を読むと、薬師丸ひろ子ちゃんの便箋&封筒などを頻繁に使っていたらしい…

 

多分、近所のデパートで買ったこの手の薬師丸ひろ子ちゃんの柄だったかな。

 

書いた内容も全く覚えてませんけど、相手の手紙を読むと自分がどんなことを書いたのか想像できます。

学校でプロレスごっこをしてケガをした挙句、先生に怒られたこと…

 

薬師丸ひろ子ちゃんの映画「探偵物語」を見に行ったこと、好きな子にラブレターを書いたこと、高校1年の文化祭でオフコースのコピーバンドをやる話、その他、お互いに勉強・テストのことや、楽しかったこと、頭に来たことなど色々話していたみたい。

 

高校に入学したひろみちゃん(最初に文通を始めた子)がマンドリン部に入ったという事を聞いた時、河合奈保子ちゃんの事が好きな私は、「ひろみちゃんってギターも弾くし、マンドリンやるから奈保子ちゃんみたいな人かな~(*‘ω‘ *)」なんて想像してました(河合奈保子ちゃんもギターやマンドリンをやってたので)。

 

手紙の文面から感じる昔懐かしいワード

改めてもらった手紙を読んでみると、懐かしいなーと思うワードが色々出てきます。

こんな感じで。

この子の部屋には宇宙戦艦ヤマトなどのアニメのポスターは貼ってあるけど、河合奈保子ちゃんなどアイドルのポスターは貼ってないということが書いてあります。

 

私は河合奈保子ちゃんが好きだったので、時々、河合奈保子ちゃんのシールを貼ってくれたり、カードを同封してくれたりしました。話題も河合奈保子ちゃんに関することが多かったのかな…

 

「コントロール」とは、当時の河合奈保子ちゃんの新曲のこと。

 

ここにも河合奈保子ちゃんの新曲の話が書いてありますね。これは「微風のメロディー」っていう曲のことです。

 

時々、岩井小百合ちゃんのも送られてきたので、岩井小百合ちゃんのことも好きって書いたのかな…

 

上の河合奈保子ちゃんと岩井小百合ちゃんのシールが貼ってあるポストカードを裏返すと、札幌雪まつりの写真。この子は北海道の子で、北海道のことを色々教えてくれました。

 

YMO、オフコース、チェッカーズ、ALFEEの話。

 

私の17才の誕生日に尾崎豊さんの曲をお勧めしてくれました。

 

ブレイクする前のチャゲ&飛鳥の話題。

 

相手の子は、中森明菜ちゃん、小泉今日子ちゃん、伊藤麻衣子ちゃん、チェッカーズなどが好きだったみたい…

 

「フラッシュダンス」「キャノンボール」「里見八犬伝」「風の谷のナウシカ」「すかんぴんウォーク」など当時の映画の話題。

 

そういえば、こんな電話の使い方がありました。

時報の「117」にダイヤルすると、時報が聞こえるだけですが、しゃべると「117」にダイヤルしている人同士が小さい声で聞こえて会話が出来たんです。

そこでお互いの電話番号を教え合って出会うという…私はやったことありませんが。

 

広がる文通仲間とお互いの写真交換

時々、文通相手から「私の友達も文通やりたいって言ってるから友達紹介して!」なんて言われることがあって、その都度、その友達に合いそうな人を探しては「文通やってみない?」と誘ってました。そうやって文通仲間が増えていったこともあります。

あと、時々「写真送ってちょーだい!私のも送るから💛」って言われましたが、ダッサイ私の写真を送って幻滅されたらどうしようと思って躊躇して中々送らないでいると、「写真を送ってもらった後に文通断ったりしないから大丈夫だよ!だから送って!」と再三催促され、しかたなく送ったことも。

女子の方は、私が写真送って欲しいと言わなくても写真を送ってくる人が多かったです。

 

文通相手と会ってみたら

文通していた相手の女の子と一度だけ会ったことがあります。

それは一番最初にペンパルになったひろみちゃん。この時はひろみちゃんの友達と私の友達もペンパルになっていて、4人で会うことになりました。

私の友達が会うことを提案したようでみんな賛成し、どこで会うかどうやって決めようかなど、会うまでの期間はドキドキのウキウキでした。

 

待ち合わせは某駅の改札を出て階段を降りたところ。

私たちは写真を送り合っていなかったのでお互いの顔が分からないため、私は首に赤いタオルを掛けていくと手紙に書いたんですけど、待ち合わせ場所の駅に着いて、赤いタオルを首に掛けてみたら、何かアントニオ猪木みたいで急に恥ずかしくなって、赤いタオルは手に持つことに。

それらしき2人の女の子を見つけ声をかけたところ、ビンゴ。まず喫茶店に入ってどこに行こうか決め、行ったのは上野動物園でした。

ひろみちゃんは河合奈保子ちゃんみたいな人、そんな想像とはちょっと違ってました(誰に似ていたかは覚えてません💦)。でもメチャクチャかわいくて、ビックリしてヤバかった…

何がヤバかったかというと、ひろみちゃんのあまりのかわいさに目を見ることが出来ず、緊張してほとんど話をすることが出来なかったこと。

ひろみちゃんの友達は自分のクラスにいるような普通の感じで話しやすく、その子とばかり話す感じになってしまったので、会った後に来た手紙を読んだら、私はひろみちゃんとほとんど話をしなかったので、友達の方が好みだったのかな…なんて誤解されてしまい、激しく後悔ーー💦

これをきっかけに文通のペースが遅くなり、約4年続いた文通は終わりを告げたのでした。

 

まとめ

インターネットや携帯電話のメール機能が普及した頃からは、段々と手紙のやり取りをすることが減り、今ではSNS等がそれに代わっていますね。

でも、やっぱり手紙の方が情報量が多い。文章の内容や書き方だけでなく、文字の形、文字の大きさ、余白に絵を描いたり、間違った時の文字の消し方(よくミノムシを見ました)、便箋の使い方、封筒や便箋のチョイスなど、久しぶりに手紙を大量に読んでみて、手紙は個性の塊のようなモノに思えました。

手紙が届くのを待つ想い…

すぐに会えない、声が聞けない、そんなちょっとした間が想いを募らせて、人生にドラマが生まれるんだと思います。

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