大場久美子「カーテンコール」レビュー~70年代アイドルおすすめアルバム~

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一億人の妹」というキャッチフレーズでデビューした大場久美子さんの魅力は、天真爛漫な笑顔、小動物が走りまわるようなしぐさなどから感じられる至上のかわいさではないでしょうか。

大場久美子さんのアルバムは、未だCD化されていないものも多く、アルバムレビュー等も少ないことから、今回は、大場久美子さんの歌の魅力と共に、この「カーテンコール」についてのレビューを書いてみたいと思います。

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大場久美子 5thアルバム「カーテンコール」レビュー

アルバムの仕様

「カーテンコール」は、1979年7月にリリースされました。

大場久美子さんのアルバムの中で、個人的にはこの「カーテンコール」がイチ押しです。

その理由は、「カーテンコール」は舞台を想定したコンセプトアルバムになっており、女優を目指して芸能界入りした大場久美子さんの表現力といった魅力が最大限に発揮されているからです。

アルバムジャケットや、封入されているピンナップは、それを象徴するかのようなバレエのレッスン着を着て物憂げな表情をする大場久美子さんが写っています。

歌詞カードには、このコンセプトアルバムを体現しているような舞台の様子が所々に載っていますが、これはスプリングコンサートで行われたミュージカルパートの写真です。

レコード盤は、中心部のレーベル含め、通常の仕様となっています。

アルバムの収録曲と作風

収録曲は以下の通りです。

(A面)

  1. 私のショーへようこそ
  2. 私って誰?
  3. マイ・パラダイス
  4. 初恋
  5. 切符をください

(B面)

  1. バレエシューズ
  2. オーディション
  3. アプローズ
  4. あの人の手紙
  5. マイ・ソング・ラブ・ソング

全曲の作詞は小林和子さん、作曲とコーラス編曲は和泉常寛さん、編曲は羽田健太郎さん。

現在CDで発売されている「大場久美子 ゴールデン☆ベスト」には、シングル曲の他に、アルバム収録曲が何曲か入っていますが、この「カーテンコール」からは、1曲も収録されていません。

アルバムの内容ですが、A面は既にスターになった舞台女優の華やかさや苦悩、B面はスターになるまでの道のりといった感じで構成されています。

この他、AB面には所々に恋人との出会い・思い出などが描写されていますが、アルバムの最後の曲は、恋と女優のどちらを選択するべきか苦悩し、結論を出すといった曲。

舞台を想定したようなアルバムになっているため、それぞれの曲の抑揚が激しく、曲によってはプログレッシブロックのような激しい展開を見せる曲もあります。

曲の雰囲気は、ノリノリのポップ、ゆったりとしたバラードが交互に出てくる感じですが、ほとんどはメジャー調(明るい曲調)。

曲中には、大場久美子さんの語りも所々に入っていて、その歌い方も、まるでセリフにメロディーを付けたような強く感情を込めたものになっています。

大場久美子さんの他のアルバムにない特徴としては、大場久美子さん以外の声が入っているということ。

「切符をください!!」という曲では、突然消えてしまった彼を追いかけようとする大場久美子さんと彼の両親との掛け合い、「あの人の手紙」では彼から来た手紙を彼自身が朗読といった感じで、コーラスに留まらない他の男女の声が入っています。

A面の2曲目と3曲目は、一見このアルバムの内容とどう関係があるのだろうかと思ってしまうような曲ですが、アルバムを最後まで聴くと、その意味が分かります。

まとめ

大場久美子さんの歌唱は非常に魅力的なのですが、歌がヘタというイメージが定着しているせいか、大場久美子さんの歌について、あまり話題になることはありません。

そのせいか、現時点(2019年7月)で、9枚リリースされたアルバム(ベスト盤含む)の内、CD化されているのは、1stアルバム「春のささやき」と、4thアルバム「Kumikoアンソロジー」(新曲1曲を含むベスト盤)のみです。

2020年には還暦を迎えられる大場久美子さんですが、こういった節目に、全作品のCD化や、テレビ出演・ラストライブ等の映像がDVD化されるといいなと思っています(^^♪

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