田村正和主演ドラマの思い出~パパは年中苦労する / 過ぎし日のセレナーデ / 古畑任三郎など~

昭和カルチャー全般
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私は昭和40年代生まれですが、私と同世代の方は、どんな俳優さんに憧れましたか?

私が憧れた俳優さんは、中村雅俊さん、真田広之さん、田村正和さん。

中村雅俊さんのドラマは小学生の頃から何度も見て、その生き様に憧れました。

真田広之さんは、中学生の頃の憧れで、美形で西城秀樹さんのようなカッコいい長髪、そしてアクションが大好きでした。

田村正和さんは、色々な役柄がありましたが、その中でもクールで、異様にカッコいい細かい立ち居振る舞いなどに憧れました。

ただ、田村正和さんに憧れたのはずっと後のこと…

今回は、私がよく見た田村正和さん主演のドラマ、その主題歌、そして田村正和さん自身の歌などについて、記憶を辿りながら、とりとめもなく書いてみました。

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田村正和主演ドラマの思い出

田村正和の印象

私が小学生~中学生の頃は、田村正和さんが出演しているドラマは見た記憶がありません。

この頃は、時代劇や子どもがあまり見ないドラマに出演していたからだと思います。

でも、よく田村正和さんのモノマネをテレビで見ていたので、その存在は知っていました。

ただ、その時の印象は、

カッコいいけど、面白いしゃべり方をする人

私が田村正和さんをテレビで見かけるようになったのは、1984年放送の「うちの子にかぎって」辺りからだと思います。

主題歌に当時大人気だったチェッカーズの曲が使われていて、ドラマの内容もポップな感じで、私の大好きな先生もの。

ただ、「うちの子にかぎって」は、金曜日の夜8:00からの放送で、この頃はテレビ朝日の新日本プロレス中継を見ていたため、このドラマはほとんど見ることはありませんでした。

「うちの子にかぎって」の記憶が少し残っているのは、再放送を見たからだと思います。

この頃になると、田村正和さんは時代劇ではないたくさんのテレビドラマに主演していましたが、当時は高校生で、あまり大人の恋愛ドラマなどには興味がなく、「くれない族の反乱」「熱くなるまで待って!」などのドラマは見ませんでした。

パパはニュースキャスター(1987年)

田村正和さんを好きになったのは、「パパはニュースキャスター」から。

お酒を飲むと女性を口説きまくるカッコいい独身貴族のニュースキャスター鏡竜太郎(田村正和)の元に、3人の隠し子がやってきて、ドタバタな生活を余儀なくされるというコメディードラマでした。

鏡竜太郎の番組「ニュースチャンネル」のサブキャスターを演じる米崎みゆき(浅野温子)とのやり取りがとっても面白くて、時々放送されたスペシャル番組では、アドリブ的な掛け合いのようなものもあって、楽しく演じられている様子が伝わってきました。

押しかけてきた子どもたちを迷惑がりながらも、時折見せるこの子達への優しい思いやりが、田村正和さんの演じる鏡竜太郎の魅力でした。

このドラマでは、毎回のように田村正和さんが女性を口説くシーンがあって、いつも同じセリフを言うので、覚えてしまいました。

女の子が生まれたら愛情の「愛」と書いて「めぐみ」….

愛に恵まれるように…

女性からの「どうして今まで独身だったの?」という問いかけに対し、

君に逢うためかもしれない…

ポップなドラマの内容にピッタリの本田美奈子さんの歌う主題歌「Oneway Generation」も、このドラマと共に強く印象に残っています。

パパは年中苦労する(1988年)

その次に見ていたのは、「パパは年中苦労する」。

田村正和さんはプレイボーイの作曲家という役でした。

内容は、離婚して独身生活を楽しむ作曲家 巽耕作(たつみ こうさく)の元に、子どもを引き取った妻が蒸発し、突如として4人の子どもと暮らすことになったという、「パパはニュースキャスター」のシチュエーションを変えたようなコメディーでした。

このシリーズの源流ともいえる「うちの子にかぎって」から出演している所ジョージさんの楽しい役どころ、「パパはニュースキャスター」と同じハイテンションの浅野温子さん、私の大好きなTHE ALFEEの曲が主題歌だったことなど、魅力満載のドラマでした。

特に、幼稚園に通っている末っ子のみかりんは、演技と素が半々な感じで、田村正和さんとみかりんのカラミのシーンでは、素の田村正和さんがチラチラ見え隠れします。

主題歌は、THE ALFEEの「WEEKEND SHUFFLE」という曲でした。

カップリングの曲は、高見沢俊彦さんの歌う「見つめていたい」という曲ですが、この曲も劇中、頻繁に流れます

巽耕作が女性を口説く時に、「君だけへのプレゼントだ..」と言いながら、「見つめていたい」をピアノで弾いたり、コンポでかけたりします。

女性を口説く際のセリフは、「パパはニュースキャスター」の時と似たような感じですが、このドラマでは、しばらくすると酔っぱらって笑い始め、子どもたちの写真を女性に見せながら、子どもたちの話を始めるので、女性たちは去って行くというパターンでした。

この頃、THE ALFEEの高見沢さんの髪型やスタイルが、田村正和さんと同じような感じもあって、2人はどことなく似ているな…と思っていました。

カップリングも頻繁に使用されていたので、劇中で高見沢俊彦さんと一度は共演してもらいたいなと思って見ていましたが、実現しませんでした。

ニューヨーク恋物語(1988年)

井上陽水さんの歌うおしゃれで独特の雰囲気のある主題歌「リバーサイドホテル」で始まるニューヨークを舞台にした大人の恋愛ドラマでした。

ニューヨークで暮らす田村正和さん、柳葉敏郎さん、真田広之さん、桜田淳子さん、岸本佳代子さんらの恋愛模様が描かれていますが、それぞれの志を持ってニューヨークを訪れた面々は、色々な思惑の元、感情の赴くままに恋愛に走らなかったりで、なかなか恋愛が成就しないもどかしさがありました。

田村正和さん演じる田島雅之は、表向きはバーテンダーですが、裏ではかなりヤバい仕事をしているという別の顔を持っていた為、当時流行っていたトレンディードラマとは一線を画すハードなストーリーでもありました。

「ニューヨーク恋物語」は、ストーリー展開の面白さはもちろんの事、現代劇において最高にカッコいい田村正和さんを見ることが出来ます。

私は、完全な二枚目役の田村正和さんを見たのは、このドラマが初めてだったので、あまりのカッコよさに衝撃を受けました。

このドラマの田村正和さんのカッコいいシーンだけを集めたビデオを作ったり、ファッションや着こなし、しぐさなどを研究し、真似したりしてみましたが、全く田村正和さんに近づけない自分に笑ってしまいました(;^ω^)

特に今でも強烈に脳裏に焼き付いているのは、第1話で、田村正和さんがオープンカフェで食事をしている女子大生の白いワンピースにケチャップをこぼしてしまうシーン。

すぐに近くのブティックでフリーサイズのワンピースを買ってきて、

これに着替えろ。その服じゃ遊びにも行けないだろ?悪かったね….

と言って去って行く田村正和さん。

このシーンには悶絶してしまいました!!!

あと、このドラマで流れるBGM(サントラ)も秀逸でした。

色々なタイプの曲がありましたが、一番好きだったのは、田村正和さんのカッコ良さが際立つシーンで流れるサックスを主旋律としたポップな曲。

先程のケチャップをこぼしたシーンでも流れています。

このサントラはCD化されていないようで、残念でなりません💦

当時、「とんねるずのみなさんのおかげです」で、このドラマのパロディや、「それ行け!マサカズ」というコーナーで、石橋貴明さんが田村正和さんのマネをしていたりと、「ニューヨーク恋物語」は何かと話題にのぼるドラマで、田村正和さんの人気も、この頃が最高潮だった気がします。

過ぎし日のセレナーデ(1989年)

このドラマも「ニューヨーク恋物語」同様、二枚目の田村正和さんを見ることが出来ます。

内容は「ニューヨーク恋物語」よりもハードなドラマでした。

海棠(かいとう)グループという大財閥の息子(古谷一行)、愛人の息子(田村正和)、海棠家の運転手の娘(高橋恵子)が、中学生の頃に抱いた恋愛感情をずっと抱き、それぞれが心からの幸せを得られないまま、人生を送って行く様子を主軸とした内容です。

古谷一行さん演じる海棠泰隆と高橋惠子さん演じる矢沢志津子は結婚し、田村正和さん演じる榊隆之は様々な事情からヤクザの世界へ。

あるきっかけで榊隆之は裏社会から足を洗い、石野真子さん演じる千恵と結婚し、2人の子どもを授かりますが、かつての裏社会の人間により、妻と娘が殺害され、それをきっかけに、榊隆之は再び裏社会の人間になっていきます。

田村正和さんと石野真子さんの結婚生活の場面は、ほのぼのしていて、パパはニュースキャスターの時のような楽し気なシーンもありますが、家族が殺害された後は、笑いのないハードな展開になり、この間に色々な女性が田村正和さんに関わってきます。

このドラマで印象的だったのは、第1話で、これからドラマで起こって行くことをダイジェストにしたような内容でした。

いきなり古谷一行さんと田村正和さんが老人姿で出てきて、田村正和さんが古谷一行さんに銃口を向けるシーンで始まった第1話を見て、この後の展開が無性に気になって仕方がないドラマでした。

このドラマはビデオに録画して何度も見たので、第1話のダイジェストシーンと、その後の各話で描かれるシーンが微妙に違っていて、そういう見比べをするのも面白かったです。

あと、印象的だったのは、このドラマで主として流れる音楽。

シューベルトの「セレナード」がドラマの所々で流れ、美しくも物悲しい旋律が、ドラマをより盛り立てていました。

主題歌は、ヤン・スギョンさんの「愛されてセレナーデ」という曲で、この曲も「セレナード」をモチーフにした曲となっています。

ヤン・スギョンさんの若干たどたどしい日本語が、この曲の物悲しい旋律を助長しているようで、胸に響いてきます。

ドラマを見たことがない方にも、ぜひ聴いていただきたい曲です。

古畑任三郎(1994年~)

当時、大好きな田村正和さんが、初めて刑事ドラマをやるということで、興味津々で放送日を待っていました。

ただ、第1話の放送日に友達と遊びに出かけてしまい、なおかつ録画予約するのも忘れてしまったので、中森明菜さんが出演した第1話は再放送で見ることになってしまいました。

私が初めて古畑任三郎を見たのは、堺正章さんの出演した第2回からでしたが、従来の刑事ドラマのような激しさや華やかさはなく、刑事コロンボのように犯人を淡々と追い詰めていくという犯人の心理描写を主軸とした作風にドハマりしました。

それから、スペシャル編や2006年のファイナル、2008年の古畑中学生まで見続け、各話100回以上と言っても過言でない程、繰り返し見ました。

放送日当日から数年間は、毎晩録画した古畑任三郎を見ていました。

何となく眠れない夜に古畑任三郎を付けておくと、よく眠れました。

BGMがあまり喧しくなく、声主体のドラマだったからだと思います。

さて、古畑任三郎シリーズは、2部、3部と進むにつれ、コメディー要素が強くなっていきましたが、その中でも、私は一番シンプルな雰囲気のある第1部「警部補 古畑任三郎」が特に好きでした。

毎回、色々な方が犯人役として登場しましたが、第1部の放送が終了した時、二枚目同士の対決が見たいから草刈正雄さんが出ないかな、真田広之さんがでないかな…なんて思っていたら、それが実現したので、その放送日には興奮していたことを思い出します。

一つ叶わなかったのは、近藤正臣さんとの対決。

あと、第2部の放送日の深夜、「巡査 今泉慎太郎」という10分弱のスピンオフドラマをやっていて、古畑さんの悪口を言う今泉君(西村雅彦)と、科研の桑原君(伊藤俊人)のやり取りが面白くて、これも録画して何度も見ました。

もうやらないだろうと思いながらも、何度も新シリーズやスペシャルドラマが放送されていたので、次はいつ!?と思いながら待っていたら、もう10数年経ってしまいました。

かつて水谷豊さんが主演した「熱中時代 刑事編」のように、キャストはそのままで、探偵事務所のシチュエーションで古畑任三郎のようなドラマを見たいとずっと思っていましたが、もう無理かな…

この古畑任三郎という作品から、三谷幸喜さんの作品に興味を持ち、その後の三谷さんのドラマ、映画、舞台のDVDなど、たくさん見ました。

今でも新作映画やドラマが放送される度に見るのが習慣になっています。

総理と呼ばないで(1997年)

古畑任三郎の第2部が終わった後にハマったドラマでした。

これも三谷幸喜さんの作品で、頑固でいい加減な言動をする総理大臣役を田村正和さんが演じました。

他国から親睦のあかし(観賞用)としていただいたカニを間違って食べてしまったり、テレビの放送でグリンピースは嫌いと言って箸ではじいたりと、毎回、総理に対して避難轟々で、それに対処する内閣の面々がドタバタと奔走するコメディードラマでした。

このドラマは、こういた部分が主軸ですが、毎回ドラマの最後の方で見せる、総理の人間味のある言動も見どころの一つです。

ドラマを見ていて、「わー、また総理がやらかした~!」なんて笑って見ていました。

若さま侍捕物帳(1978年)

これは1978年の作品ですが、2018年2月末からBS12で放送され、この放送で初めて見ました。

田村正和さん主演の時代劇ですが、かなりポップな感じのする時代劇です。

主題歌は、市川光興さんの歌う「夕陽のまつり」という曲で、吉田拓郎さんの作品のような雰囲気のある曲です。

田村正和さんの役どころは、「若さま」と呼ばれる普段は船頭をしている江戸っ子ですが、実は大名の血を引いていて、船頭の仕事をそっちのけで悪人の所業を暴き、ドラマの最後には悪人を退治するというストーリーです。

このドラマでは、若くて美形の田村正和さんが、駆け回ったり、飛び回ったりと、今までに見たことのないアクティブな田村正和さんを見ることが出来ます。

一番の見どころは、やはり最後の悪人退治のシーンで、大体、悪人が悪さをして高笑いしているところに、ヒュンヒュンヒュン~とコマの回る音が聞こえてきます。

悪人たちがキョロキョロ辺りを見回していると、コマが飛んできて、悪人の誰かの額に突き刺さり、しばらくコマが高速回転し、それを食らった悪人は悶絶します。

その間、ブルーやレッドの美しい着物を着た天草四郎のような出で立ちの田村正和さんが登場し、「てめーらのような悪人は~」などと言った後、背筋がビシッと伸びた美しいタテが始まります。

最後に刀を鞘に収め、田村正和さんの顔がアップになるのですが、まず、刀の収め方がカッコ良すぎて、おもわず笑ってしまいました。

普通は刀を鞘にスーッと納めますが、田村正和さんは、途中まで刀を鞘に収めた後、鞘を刀の方に(上に向けて)スパーンと持ってきます。

あと、その最後のキメ顔が異様に美しく、第1話では、ウインクしてました(*ノωノ)

1時間ドラマですが、軽快なテンポで話が進んでいくので、あっという間に終わってしまう感じです。

田村正和の歌

田村正和さんの歌って聴いたことありますか?

田村正和さんは、1枚だけレコードを出しています。

空いっぱいの涙」という曲ですが、かなり独特の歌唱です。

私は、古畑任三郎の桃井かおりさんの回で、古畑がテープに吹き込んだ「ラストダンスは私に」を少しだけ聴いたことがありますが、これはワザと面白い感じに歌っているのだろうと思っていました。

しかし、「空いっぱいの涙」を聴いてみて、古畑任三郎の時の「ラストダンスは私に」は、結構まじめに歌ってたんだな…と思いました。

動画サイトなどで聴くことが出来ると思うので、気になったら聴いていてください。

終わりに

その他、パパとなっちゃん(1991年)、協奏曲(1996年)、スペシャルドラマの兜町(1989年)、明智小五郎対怪人二十面相(2002年)、刀化粧(1989年)、眠狂四郎(1989年)等々も見ましたが、印象深く繰り返し見たのは上記のドラマでした。

全ての作品が商品化されている訳ではないので、見ることが困難な作品もありますが、田村正和さん主演の作品で何かおすすめのものはないかなと探されている方の参考になれば幸いです。

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