こんにちは、まちろです。
2024年1月8日から三谷幸喜さんの舞台最新作「オデッサ」が封切となりました。三谷幸喜さんの作品が大好きで舞台を見たいと思いながらなかなかチケットが取れず、私にとって「オデッサ」が初の三谷舞台となりました。場所は池袋の東京芸術劇場。
この「オデッサ」を見て色々思うことがあったので、ネタバレなしの感想を話してみたいと思います。
三谷幸喜 最新作「オデッサ」を見て改めて三谷作品っていいな~と思った話
会場の様子
私が見に行ったのは平日の昼間ということもあってか、お客さんの年齢層は高め。たぶん、私と同じ50代前後がほとんど。客席は超満員でした。
ロビーには、写真・動画撮影OKの3DCGホログラムというものあり。1回30秒ほどの番宣みたいな動画なんですが、皆さんスマホで撮影しながらしっかり見てました。そういうこともあって回転率がちょっと悪い為、ここは長蛇の列。でもいい記念なので、行ったら是非ご覧になってみてください。
その他、パンフレット、トートバッグ、アクリルスタンド等のグッズも売ってました。
「オデッサ」のあらすじ
全く説明しないと「オデッサ」ってなんの話だかサッパリ分からないと思うので、一応、主催者であるホリプロのホームページに載っているあらすじ程度はお話ししておきます。
まずポスターとか写真を見るとシリアスな内容と思うかもしれませんが、「オデッサ」は三谷さんお得意のコメディ。
そんな感じで、三人だけの会話が怒涛の如く展開してストーリーが進んでいきます。シチュエーションは尋問場所であるとあるバーのみ。
配役は三谷幸喜が手掛けたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で共演した以下の三人。
- 容疑者の日本人観光客:迫田孝也
- 語学留学中の日本人青年:柿澤勇人
- 取り調べをする女警察官:宮澤エマ
「オデッサ」という舞台を見て思ったこと
上演時間は1時間45分。舞台初心者の私にとってちょっと不安な長さでしたが、終わってみればあっという間。
メチャクチャ面白かった!
セットは終始同じだし、モニターもないので、ちょっと遠くから見ていた私にとって演者の表情もイマイチ分からず。でも、飽きることなくずっと楽しく見られたのは、やっぱり緻密に計算された三谷幸喜さんの脚本・演出と演者の方々の力だと思います。楽しい人とのおしゃべりって、気づいてみると、もう2,3時間経ってたなんてことありますよね。なんかそんな感じ。
色々なところに仕掛けがある。話がどんどん展開して行って、明後日の方へ行ったと思えば、また本筋に戻ってくる。一体最後はどうなるのか、まるで見当もつかず。
そして笑いました。三谷幸喜さんの作品って笑いどころが分かりやすくて、そこで観客が一斉に笑って。そんな空気感もたまりませんでした。演者の方々も観客の反応に呼応してテンションが上がってくるのが分かります。
目の前でいつもテレビで見ているあの俳優が動き回っている感動。そして生だけに何が起こるか分からない緊張感。これはテレビやDVDなんかで見るのとは全く違う舞台ならではの高揚感とでも言うべきか、そんなものも感じました。あと、BGMもサイコー!
舞台を見たことのない私にとって、どうして俳優さんってテレビだけじゃなく舞台もやるんだろうって思ったりもしたんですが、今回の舞台を見てなんとなく理解出来たような気がします。やっぱり自分のやってることに対する反応がダイレクトに返ってくる、肌で感じることが出来るっていうのはこの上なく楽しいですよね。ホント、演者の方々が生き生きとしてました。
三谷さんのコメントで、「『オデッサ』はそんな普段舞台を観ていない方にも楽しんでいただける、僕の「こういうものをやりたかった」というものができたかなという手応えがあります」っていうくだりがあるんですが、おっしゃる通り、舞台を見たことのない私も十分楽しめたし、また三谷さんの舞台観に行きたい!
あと、三谷さんの作品に出てくるキャラクターって、ひとクセもふたクセありながら、みんないい人、優しい人、心の温かい人。それも三谷作品の魅力だなって改めて感じました。
終わりに
まだ「オデッサ」は始まったばかり。今後は以下の日程で上演されます。気になったら頑張ってチケット入手して楽しんできてください。
【上演予定】
- 1/8~1/28 東京芸術劇場(池袋)
- 2/1~2/12 森ノ宮ピロティホール(大阪)
- 2/16~2/18 キャナルシティ劇場(福岡)
- 2/24~2/25 東京エレクトロンホール宮城(宮城)
- 3/2~3/3 Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール(愛知)
最後に。気のせいかもしれませんが、迫田さん、VIVANTに出てたから、そのパロディがあったようななかったような…。