2018年1月31日に、松田聖子さんのシングルAB面を収録したCD「Seiko Matsuda sweet days」が発売されました。
松田聖子さんがデビューした頃、私は小学生で松田聖子さんのレコードを何枚か買ったりして、よく聴いていました。
今でも松田聖子さんの曲をよく聴きますけど、松田聖子さんのCDは最寄りの図書館や近所の規模の小さいレンタルショップでもたくさん置いてあるので、これまで松田聖子さんのCDは一枚も購入したことがありませんでした。
いつか松田聖子さんのCDを購入したいと思っていたところ、シングルレコードを連続で聴いている気分になれる「Seiko Matsuda sweet days」が発売されたので即購入。
今回はこのCDの仕様や他のベスト盤やシングルレコードとの音質差等について書いてみたいと思います。
松田聖子 「sweet days」レビュー~ベストアルバム音質チェック~
アルバム仕様について
ジャケットには非常にかわいらしい松田聖子さん。写真だと分かりづらいんですけど、全体にラメが入っていて光の当たり具合でキラキラと光ります。
このCDは3枚組でジャケットの大きさはシングルレコードサイズ。
ジャケットは見開き仕様、この間にシングルレコードのジャケット集が挟まっています。
CDはレコードのようにジャケットの端から取り出す形になっていて、見開いて左側には2枚、右側には1枚のCDが入ってます。
紙の袋に収められたCDはレコードを聴くときの手順のようなものを思い出させてくれるパッケージング。
付属の小冊子はシングルレコードジャケット集になっていて、もちろん裏面の歌詞もプリントされています。
懐かしくなって当時購入した松田聖子さんのシングルレコードを引っ張り出して見比べてみたところ、歌詞の書いてある裏面の一部に若干の違いあり。
記録時間の秒数、事務所所在地の有無、アルバム告知…etc
ライナーノーツ(曲の解説等)はありません。
収録曲は「裸足の季節」から「旅立ちはフリージア」までのAB面と、ボーナストラックとして1983年に発売されたベストアルバム「Seiko・plaza」に特製シングルとして付属した「WITH YOU」「小さなラブソング」が収録されています。
音質について
松田聖子さんのベストアルバムは数多く発売されていて、その都度リマスターや高音質化のための技術を施したCD記録方式により音質は向上。現在発売されている松田聖子さんのCDの多くは、これ以上どうしようもないぐらい高品位なものになっていると思います。
その上で、それぞれのCDの音質やリマスターの差異はどの程度あるのか、手持ちのベストCDと聴き比べをしてみました。
音質比較のために使用した音源は以下の通りです。
<SEIKO STORY~80’s HITS COLLECTION~>
仕様はBlu-spec CD 全曲リマスターとなっています。
<「We Love SEIKO」-35thAnniversary松田聖子究極オールタイムベスト50Songs->
仕様はSHM-CDと記載されているのみでリマスターの表記は見当たりません。
<Seiko Matsuda sweet days>
仕様はBlu-spec CD2と記載されているのみで、リマスターの表記はありません。
視聴にはパソコンにSONYのポータブルアンプPHA-2をデジタル接続、ヘッドホンはSONYのモニターヘッドホン MDR-Z1000を使用しました。音楽再生ソフトはSONY MEDIA GO(AISO出力)でCDの取り込みフォーマットは全てflacです。
まず、今回購入したしたCD「Seiko Matsuda sweet days」、1曲目の「裸足の季節」の音が出た瞬間、
いい音だなー(*´▽`*)
ボーカルはクリアでクリスタルのような輝き、高音は荒々しさのない澄み切った音、ベースやバスドラムのキックの音は芯のしっかりとした重い音。
音のバランスはどこに偏るということもなく、解像度(音の鮮明さ)や分解能(音の分離具合)も非常に高いので、どの音も非常に聴き取りやすいです。
現代のCDらしく音圧は高め、全体的にアナログレコードのような力強さがあります。
音場(音の空間)は上下はさほど広くありませんが、左右に広く奥行き・立体感もあります。
セパレーション(左右の音の分離)の良さは格別で、空間の中央にきらめく空気のようなものを感じます。
「Seiko Matsuda sweet days」についてまとめると、スカーっとした胸のすくような音に力強さを兼ねそなえた音質といった感じです。
他の2つのCDとの音質の違いですが、曲によって若干の違いはありますが総じていうと、「Seiko Matsuda sweet days」と「SEIKO STORY~80’s HITS COLLECTION~」はほぼ同じ傾向の音質、「We Love SEIKO」は音圧を抑え気味にしたスッキリとした音質という印象です。
最後に、手持ちのシングルレコード(青い珊瑚礁)との聴き比べもしてみました。
レコードから出るその音はどのCDとも全く違いました。
空間の広さはそれ程違いを感じなかったんですけど、その空間で鳴っているそれぞれの音像(音の面積)が大きく、音が空間を埋め尽くしているという感じです。それに加えて音が耳の近くでなるため、迫力がってノリノリ。ノイズの有無を差し置いてもこのレコードの音に未だ捨てきれない魅力を感じました。
CDではボーカルが僅かに固い気がしましたが、レコードでもそれ程違わなかったので、これは声を張るシーンがよくある松田聖子さんの声の特徴だと思います。
まとめ
「Seiko Matsuda sweet days」は、珠玉のB面の曲も聴きたいという方にうってつけですが、この製品仕様に一番感動するのは、私も含めてかつて松田聖子さんのシングルレコードを買ったり借りたりしながら、AB面聴いたアラフィフ世代の方々かな…なんて思います。
パッケージに拘らなければ、ハイレゾ配信もされているので、最高の音質でリマスターされた「Seiko Matsuda sweet days」を極上の環境で聴くのもあり!
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