こんにちは、まちろです。
2022年7月15日午後10時から「中森明菜 スペシャルライブ2009ヨコハマ」が放送されました。
前回、NHK総合で放送された1989年のライブの話をしましたが、前回同様、このライブを見るのは初めて。人間として歌手として円熟味を増した中森明菜さんのライブを見てどう思ったのか、ちょっと書き留めておきます。
【NHK BSP】「中森明菜 スペシャルライブ2009ヨコハマ」を見て感じたこと
セットリスト
今回放送されたライブは、「AKINA NAKAMORI Special Live 2009 “Empress at Yokohama”」と題された2009年8月横浜BLITZの様子を収録したもの。
中森明菜さんのライフワークとして「歌姫」というカバーアルバムが数タイトルリリースされていますが、今回のライブではその中のフォークソングカバーを歌ったセットリストになっています。最後の「I hope so」はカバーではなく中森明菜さんの同タイトルのアルバムの表題曲で、中森明菜さんが作詞してます。
- 私は泣いています(りりィ)
- 学生街の喫茶店(ガロ)
- 旅の宿(吉田拓郎)
- 心もよう(井上陽水)
- 無縁坂(グレープ:さだまさし)
- シクラメンのかほり(布施明)
- ダンスはうまく踊れない(井上陽水)
- Woman”Wの悲劇”より(薬師丸ひろ子)
- ベルベットイースター(荒井由実)
- 悪女(中島みゆき)
- 22才の別れ(風)
- 雨の物語(イルカ)
- I LOVE YOU(尾崎豊)
- 恋(松山千春)
- I hope so(中森明菜)
ライブの様子・感想
薄暗いステージにはバーのカウンターにあるような背の高い椅子と同じく背の高い丸テーブル。その椅子に腰かけて中森明菜さんは淡々と、そして情熱的に歌います。MCは何度かありましたが、それほどしゃべりに時間は取らず、曲の紹介を簡単にするという感じでした。
中森明菜さんはずっと椅子に座ったままですが、足を大きく開いたり、その足を大胆に組んだり、椅子の背もたれを前に持ってきてそれを掴みながら歌ったりと、椅子の使い方が多彩。歌い方も同様に、顔が見えないぐらい俯いたり、倒れそうなほど右に傾いたり、左拳を首筋に充てて不安げな表情を見せたり。アイドル時代の大胆な動きとは違いますが、その細かいパフォーマンスから歌に対する情熱を感じます。
中森明菜さんの歌うこれらのフォークソングは、時に男性が歌ってるように聴こえたり、歌詞の主人公が女性でも男性が主人公に思えたり、またその逆に聴こえたりと、完全に中森明菜ワールドに染まっていました。このセットリストを見るとどれもこれも名曲ばかり。私は中学の時にフォークソング部っていう部活に入っていてこんなような曲ばっかりやってたので、原曲が沁みついてます。でも、この中森明菜さんのカバーライブを見て、原曲と比べてどうのこうのなんて思いは一切湧かなくて、丁寧にフォークソングの名曲を紹介してくれているような心地よさを感じました。
MCで、
このライブが素晴らしい原曲を聴くきっかけになってもらえたら…
そんなことを明菜さんは言っていました。もし、自分が今回ライブでやった原曲を全く知らなくて、原曲を聴いてみたいと思う曲を挙げてみてって言われたら、たぶん、
尾崎豊さんのI LOVE YOU
尾崎豊さんの「卒業」や「15の夜」が流行っていた頃、私は高校生で、尾崎豊さんの世界観とは相容れないライフスタイルだったので、ほとんど尾崎豊さんの曲に触れることはありませんでしたが、「I LOVE YOU」だけはいつも心に引っかかっていて、大好きな曲でした。
終わりに
中森明菜さんは中森明菜さんでしかない。こういったこの人にしかない世界観というものを持っている人って凄いですね。まさに永遠の歌姫。
昨今は体調が気になりますが、たくさんのファンが中森明菜さんを見守っています。ステージに立とうが立つまいが、その存在が心の支え。歌いたくなったら、またそのオーラを見せてください。とにかく健康第一。
