2020年8月8日に「CITY POP on VINYL 2020」というイベントの名のもと、レコード媒体で、昭和のシティポップアルバムの名盤が再販、同時に平成・令和のアーティストでシティポップとカテゴライズされるようなアルバムが一斉に発売されます。
現時点では、全95タイトル、65組ほどのアーティストがラインナップされていますが、今後追加されてゆく予定とのこと。
ここでは、今回ラインナップされた中から昭和シティポップアルバムをピックアップし、おすすめのアルバム紹介、80年代アイドルと平成・令和アイドルのレコードの注目ポイントなどを書いてみました。
試聴できるものはAmazonの試聴リンクを貼っておきますので、アレコレちょい聴きしてみて、気になるアルバムがあったら、是非アナログレコードで聴いてみてください。
CDと違った音の重みや包み込まれるような空気感を満喫できます。
昭和シティポップアルバムと80年代・平成(令和)アイドル対決
CITY POP on VINYL 2020から昭和シティポップアルバムをピックアップ
- 矢野顕子 / 「オーエスオーエス」「峠のわが家」
- 井上鑑、
松任谷正隆、佐藤博 / 「SEASIDE LOVERS」 - 杏里 / 「ANRI Vinyl Edition」
- 真鍋ちえみ / 「うんととおく」※アルバム「不思議・少女」に収録
- 小坂忠 / 「People」
- サーカス / 「月夜の晩には / 二人の帰り道」
- 大滝詠一 / 「Happy Ending」
- 藤丸バンド / 「BGM」
- はっぴいえんど / 「はっぴいえんど」「風街ろまん」
- 細野晴臣、
鈴木茂、 山下達郎 / 「PACIFIC」 - 細野晴臣、石川鷹彦、松任谷正隆 / 「エーゲ海」
- かまやつひろし / 「Do You Wanna Ride / Empty Shore(あと一日だけの夏)」「ウエスト・フォース・ストリート / Rainy Saturday Night」
- 加山雄三 / 「 加山雄三のすべて~
ザ・ランチャーズとともに」「恋は紅いバラ~加山雄三アルバム」 - 秋山一将、大村憲司、鈴木茂、竹田和夫、松木恒秀、松原正樹、水谷公生、矢島賢 / 「NEW YORK」
- 吉田美奈子 / 「MINAKO」「MINAKO II」「FLAPPER」「TWILIGHT ZONE」「愛は思うまま LET’S DO IT」「MONOCHROME」「MONSTERS IN TOWN」「LIGHT’N UP」「IN MOTION」
- 佐野元春 / 「BACK TO THE STREET」「Heart Beat」「SOMEDAY」
- 宮本典子 / 「ONNA / 真夜中のジプシー」「ファイナル・レイン / よろめいてヒロイン」「プッシュ / やりかけの人生」「Silver Rain / FEEL LIKE MAKIN’ LOVE」
- 池田典代 / 「DREAM IN THE STREET」
- 岡本一生 / 「Moonlight Singing」
- 坂本龍一&カクトウギセッション / 「サマー・ナーヴス」
- 杉山清貴&オメガトライブ / 「7inch Singles Box」
- 大貫妙子 / 「『SUNSHOWER』HQ SOUND EDITION」「『SUNSHOWER』 T-Shirts(S / M / L / XL)」「ROMANTIQUE」「AVENTURE」「Cliche」「SIGNIFIE」「カイエ」「copine.」「Comin’ Soon」「A Slice of Life」「PURISSIMA」
- 間宮貴子 / 「LOVE TRIP」
- V.A. / 「加山雄三の新世界」
- 山根麻衣 / 「たそがれ」
- 芳野藤丸 / 「YOSHINO FUJIMARU」
- 村田有美 / 「クリシュナ」「卑弥呼」
【シティポップ】おすすめアルバム3選
上記の内、個人的におすすめを3つ挙げるとすれば、
「PACIFIC」は、1978年に細野晴臣、鈴木茂、山下達郎という3人のミュージシャンが参加したインストの企画アルバム。細野晴臣さんは、ちょうどYMO始動直前の参加で、YMOの1stアルバム「Yellow Magic Orchestra」に収録されている「コズミック・サーフィン」のプロトタイプが「PACIFIC」に収録されています。今回は、クリアブルーのカラーレコード仕様で復刻。
「SUNSHOWER」は、1977年に発売された大貫妙子さんの2ndアルバム。軽快なギターカッティングのリズムに乗せて、大貫妙子さんの乾いたノンビブラートの歌声が突き抜けて行く様は圧巻。アルバムジャケットの洗いざらしのジーンズが似合うような、心地よい爽やかさのあるシティポップです。今回の再発盤は、音質にこだわった45回転のLP2枚組(片面に2~3曲収録)。
TOWER RECORDSでは、今回の再発を記念して、「」のジャケットをプリントしたTシャツを販売(S.M.L.XL)。詳細はこちら。
「クリシュナ」は、1980年に発売された村田有美さんの2ndアルバム。清水靖晃さんを中心とするスタジオミュージシャンが集まったバンド「マライヤ」が参加しており、プログレッシブなリズム変化と共にシティポップの様々なリズムを堪能できます。村田有美さんの歌声も変幻自在。1曲目「Let It Blow」は英詩で、もし何の知識もなく「クリシュナ」を聴いたなら、彼女のパワフル&ソウルフルな歌声に、ボーカルが日本人とは思わないでしょう。
おすすめのシティポップアルバムをもっと知りたいという方は、別記事でも紹介しているので、そちらをご覧になってみてください。
【シティポップ】80年代アイドル vs 平成・令和アイドル
今回のラインナップの中で個人的に注目しているのは、80年代アイドルの真鍋ちえみさんと平成から令和にかけて活動しているアイドル Negiccoと新井ひとみさんのレコード。
真鍋ちえみさんは、80年代に北原佐和子さん、三井比佐子さんと共にパンジー名義で活動するのと同時に、ソロアイドル歌手として活躍していました。
他の2人がアイドル王道路線のキラキラ楽曲で勝負する中、真鍋ちえみさんだけはダークなテクノポップ「ねらわれた少女」でデビュー(アルバム「不思議・少女」に収録)。
細野晴臣作曲編曲による「ねらわれた少女」は、まるでYMOのアルバム「BGM」の収録されている「MASS」に歌詞を付けたような雰囲気で注目を集めていました。
今回レコードリリースされる「うんととおく」(作詞:矢野顕子 / 作曲:大村憲司 / 編曲:清水信之)は、シングル曲ではなく、アルバム「不思議・少女」からのカッティング。まったりとした曲調にキレのあるシンセサウンドが乗る浮遊感のある不思議な曲で、何故この曲がアルバムからカッティングされたのか、ホントに不思議。
新井ひとみさんは、東京女子流のセンターポジション的メンバーで、2019年よりソロプロジェクトがスタートし、80年代アイドル 太田貴子さんの「デリケートに好きして」、中森明菜さんの「少女A」のカバーシングルをリリース。
第3段ソロシングル「恋のミラージュ」は、2020年8月8日の「CITY POP on VINYL 2020」に合わせて発売されます。
Negiccoは、新潟県の御当地アイドルとして活動をスタートしましたが、その高い楽曲クオリティに注目が集まっているグループ。今回のイベントでリリースされる「圧倒的なスタイル / ガッター!ガッター!ガッター!」は、2013年にアナログ盤としてリリースされたシングルの再プレスとなります。
新井ひとみさんの所属する東京女子流とNegiccoにシティポップの要素があるとすれば、昭和の時代にディスコ歌謡と呼ばれたファンキーなリズム。
新井ひとみさんの新譜は、少しのトレーラー映像(YouTube)のみなので、なんとも言えませんが、ファンクの要素はありそうです。
イベント効果で80年代アイドルファンが令和アイドルに、もしくは令和アイドルファンが80年代アイドルに興味を持って、相乗効果でどちらも売れて、新しいアイドルブームが来たらいいな…なんてちょっと期待。
まとめ:【最新】シティポップ レコード再販祭り
「CITY POP on VINYL 2020」は、これまで高値で手を出しにくかったアルバムを手に入れるチャンス。あの頃のアルバムを新品で聴くことが出来ると思うとワクワクしますね。
Amazon Music Unlimited等のストリーミング(サブスク)と併用しながら、モノとしての価値を提供してくれるレコードを楽しんでいきましょう。
レコード買ってみたいけど、聴くプレイヤーがないわ💦
今は昨今のレコードブームのおかげで、様々なレコードプレイヤーが安価で販売されています。
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パンフレットを見ながら音楽を聴いて、
好奇心を持ってワクワクしている時は、日頃のストレスも何処かにぶっ飛び。
1万円以内で買うことのできるモデルがカラーバリエーションと共にたくさんあるので、レコードプレイヤーを持っていない方は、この機会に是非。