クラシックギターの弦を張り替える時、定番のYAMAHA NS110といった弦をチョイスする方も多いと思いますが、たまにはちょっと違う弦も使ってみたいと思っている方に向けて、SAVAREZ(サバレス)510CJという弦を紹介したいと思います。
SAVAREZ 510CJという弦は、SAVAREZシリーズの中でスタンダードな弦。
私は趣味でクラシックギターを40年ぐらい弾いていて、この間色々な弦を使いましたが、値段に関わらず、結局YAMAHA NS110に戻ってしまうというほど、過不足のない柔らかい音が好きで頻繁にNS110を使用しています。
以下で、SAVARERZ はYAMAHA NS110と比べて音質はどうなのか、使い勝手はどうなのかという点についてレビューしていきます。
【おすすめ】クラシックギター弦「SAVAREZ 510CJ」レビュー
「SAVAREZ 510CJ」の仕様
SAVAREZはフランス産のクラシックギター弦で、カンティーガと呼ばれるハイテクノロジー素材を使用した低音弦と数種ある高音弦の組み合わせによって、いくつかのラインナップが存在します。
その中で、510CJは最もスタンダードな弦。
低音弦はガンティーガ、高音弦はニュークリスタルといった組み合わせのハイテンション仕様。
クラシックギター弦なので当面ピッチは安定しませんが、弦を張ってから1か月ほど経った様子については、SAVAREZ独自の素材のせいか、YAMAHA NS110と比べてピッチの安定性は高いです。
「SAVAREZ 510CJ」の音質
張り替えたばかりのSAVAREZ 510CJの音質は、YAMAHA NS110と比べて、低音弦はズーンと豊かに響き、高音弦はパリッとしたキレのある感じ。
ハイテンション仕様であるがゆえに、こういった張りのある音になっている気がします。
かといって、音が硬いという訳でもなく、全体的にYAMAHA NS110をワンランク底上げしたような印象を持ちました。
鳴らし始めの頃は、低音弦の音量が多めのバランスでしたが、1か月ほど経った今では、全体の音量バランスは整っています。
より柔らかい音が好みなら、ノーマルテンション仕様の510CRをチョイスするのも良いと思います。
「SAVAREZ 510CJ」の質感
SAVAREZ 510CJの弦の感触は、YAMAHA NS110と比べて、若干硬め。
そのため、強めに押弦しても音がシャープしづらく、ピッチの安定した演奏をすることが出来ます。
かつて、YAMAHA GRAND CONCERTという弦を使ったことがありますが、SAVAREZ 510CJは、この弦よりは若干柔らかめの印象です。
まとめ:SAVAREZ 510CJ
SAVAREZ 510CJの音質と質感は、YAMAHAのスタンダード弦「NS110」とハイスペック弦「GRAND CONCERT S10」の中間といった印象を持ちました。
ピッチの安定性も比較的高く、豊かな低音と張りとキレのある高音は演奏するジャンルを広げてくれること間違いなし。
弦選びで悩んでいるなら、ぜひ使ってみてください。
★今回の記事のYouTube版はこちら(実際にギターを弾いて音の弾き比べをしました)

