今回の試聴レビューは、intime(アンティーム)というメーカーの「碧(SORA)」というイヤホン。
ハイブリッド構造、ハイレゾ対応、真鍮ボディーとスペック的な魅力満載で、価格も5000円程度ということから、注目度の高いイヤホンです。
intime 碧(SORA)のハード面と音質
intime 碧(SORA)のハード面
見た目は美しいシルバーで、ボディーが真鍮のせいか、少し重みを感じます。
イヤピースは、SHUREに付属しているシリコンイヤーピース程度の硬さで、適度な厚みがあります。
本体はコンパクトで、無理に耳の奥へねじ込まない限り、耳に干渉して痛みを感じることはないと思います。
なお、細かいスペックについては、公式サイト等でチェックしてみてください。
intime 碧(SORA)の音質
試聴に使用したDAPは、SONY NW-ZX2で、音響エフェクト等は全てオフの状態です。
試聴曲は以下の曲を1コーラス程度、何度か聴きました。ファイル形式は全てflacです。
- 淋しい熱帯魚(Wink)
- LA Vie En Rose(手嶌葵)
- ギミチョコ(BABYMETAL)
- 卒業(斉藤由貴)
- みずいろの雨(八神純子)
- 石鹸色の夏(斉藤由貴)
- インフルエンサー(乃木坂46)
intime 碧(SORA)はハイブリッド構造という事ですが、これは、一般的なダイナミック型とBA(バランスド・アーマチュア)型を搭載しているという事ではなく、ダイナミック振動板にセラミック振動板を追加したという意味らしいです。
簡単に言うと、素材の違った2つの振動板を持つダイナミック型イヤホンと言えると思います。
さて、気になる音質ですが、音場は広めで、鳴っている音と顔面の距離は、遠すぎず、近すぎずといった適度な距離感です。
音色は明るめで、広い音場との相乗効果で、碧(SORA)というネーミングに見合った雄大な青空を感じさせるようなものでした。
音のバランスは、基本的にフラットで、高音、中音、低音の量に大きな差は感じませんでした。
ただ、定位的に、ボーカルが若干前に出てくる感じがありました。
低音はフラットバランスながらも、しっかりとした重く力強い音を聴くことが出来ました。
この価格帯のダイナミックイヤホンの場合、低音の力強さとは裏腹に、中高音が薄っぺらいという製品も見られますが、碧(SORA)の場合は、全音域に渡って適度な厚みがあります。
全帯域の音にキレがありますが、エッジ(音の輪郭)はキツくないので、耳障りな音ということはありません。
若干気になるのは、シンバルやハイハットといった高音やボーカルに少しカサツキを感じる点。
ただ、この帯域の全ての音がカサカサして聴こえるという訳ではなく、潤って聴こえる部分もあれば、鳴る音によっては潤いが感じられないという部分的にカサツキを感じるといった具合です。
解像度(音の鮮明度合い)は良いと思います。
広く明るい音場にキレのある音が鳴っているため、細かい音も良く聴こえます。
まとめ
intime 碧(SORA)は、音のバランスが良く、元気で気持ち良く聴けるイヤホン。
5000円という価格を考えると、かなりのハイコストパフォーマンスイヤホンなので、力強くスカッとした音が好みなら即買いでOK!