2022年6月11日(土)NHK BSPにて小泉今日子さんの特番「小泉今日子40周年スペシャル」が放送されました。これは3月10日にNHK総合で放送された同番組(45分)に未公開映像を加えた完全版(75分)。
番組を見逃してしまった方のために、セットリスト、番組の構成、最後に少し個人的な感想といった順に書いておきます。
【レビュー】小泉今日子 40周年スペシャル<NHK BSプレミアム>
番組内歌唱シーン セットリスト
- あなたに会えてよかった(スタジオLIVE)
- 私の16才(レッツゴーヤング:1982.3.28)
- まっ赤な女の子(レッツゴーヤング:1983.7.3)
- 半分少女(レッツゴーヤング:1983.9.25)
- 艶姿ナミダ娘(レッツゴーヤング:1983.11.13)
- 渚のはいから人形(紅白歌合戦:第35回 1984)
- ヤマトナデシコ七変化(スタジオLIVE)
- 夜明けのMEW(紅白歌合戦:第37回 1986)
- 魔女(レッツゴーヤング:1985.7.28)
- Smile Again(ヤングスタジオ101:1987.10.26)
- 木枯らしに抱かれて(紅白歌合戦:第38回 1987)
- 怪盗ルビイ(紅白歌合戦:第39回 1988)
- 夜明けのMEW(スタジオLIVE)
- なんてったってアイドル(紅白歌合戦:第36回 1985)
- 怪盗ルビイ(スタジオLIVE)
- あなたに会えてよかった(PV)
- 優しい雨(ポップジャム:1993.4.10)
- 潮騒のメモリー(スタジオLIVE)
- 優しい雨(スタジオLIVE)
- My Sweet Home(スタジオLIVE)
- 木枯らしに抱かれて(スタジオLIVE)
番組の構成・演出
レッツゴーヤングに出演したデビューしたての小泉今日子さんに司会の太川陽介さんがインタビューするシーンから番組はスタート。
「石野真子さんみたいに器用で明るい誰からも愛される歌手になりたい」
セットリストで挙げた歌唱シーンに本人・ゆかりのある人物のインタビューなどが加わり、アイドル・歌手・女優、そして現在のクリエイターとしての顔と時系列で小泉今日子という人物を徹底解剖していきます。
1985年のライブ会場に集うファン、2022年のライブ会場に集うファン、どちらも小泉今日子”愛”は変わらず、彼女に対する形容は「かわいい・最強・天使」。
インタビューに答えた芸能人は、本木雅弘さん、YOUさん、黒柳徹子さんの3人で、こんなことを言っていました。
<本木雅弘>
- いい意味で彼女に女性を感じたことはない
- 整った顔立ちで時に少年の目を持っている
- 芸能界にいながら普通の生活に目を向けていた
- 自分を見つめる目を持っている
- 人間を見捨てない(みんなで騒いでいる中に入っていけないような地味な子とおしゃべりしたりと気遣いの出来る人)
- 好きな曲は「夜明けのMEW」、彼女の歌い方に合っていると思う
<YOU>
- プライベートは暗い、ちょっと幽霊みたい
- でも最後にはビシッと締めるカッコいい女性
<黒柳徹子>
- アイドルという商品価値を理解しつつかわいいを演じることができる賢い人
小泉今日子さんが当時を振り返り語ったのは、
- 型にはまったアイドルに疑問を持ち、新しい女の子像を具現化していった
- やんちゃな時代はちょっと演じている部分があった(本来は大人しい子)
- 端的な言葉で意思を伝えられるようになったという点で大人になったと思う
終わりに:【レビュー】小泉今日子 40周年スペシャル
今回の小泉今日子さんの特番を見て一番驚いたのは、当時のキュートさを保ったまま歌唱力が数段アップしていたこと。どのアイドルファンも望む正当進化を小泉今日子さんは私たちに見せてくれていました。
私は昭和世代で小泉今日子さんはリアルタイムでしたが、それほど意識していたわけでもないのにも関わらず、生活の中にはいつも小泉今日子さんがいました。
私が初めて生で見たアイドル、初めてコンサートに行ったアイドル、大好きなALFEEがらみでよく出てきたアイドル、田村正和マニアでドラマを追っていたら「パパとなっちゃん」で…など。
今回の特番を見て、もう一度小泉今日子さんのライブに行ってみたくなりました。