【80年代】歌謡競作曲~どちらのバージョンがお好き?~

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80年代がリアルタイムだった方は分かると思いますが、現代の若い方々は競作曲って言葉を聞いたことありますか?

競作曲とは、同時期に同じ楽曲を複数の歌手が歌うというものですが、80年代は、こういった形式でリリースされることが、しばしばありました。

競作曲といっても、全く同じアレンジで歌うものもあれば、アレンジのみならず、歌詞も違うタイプのモノもありました。

今回は、80年代辺りの競作曲で覚えているものを書いてみたいと思います。

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80年代歌謡競作曲~どちらのバージョンがお好き?~

ピンク・タイフーン / ヤング・セーラーマン(1979)

「ピンク・タイフーン」はピンク・レディーの曲、「ヤング・セーラーマン」は渋谷哲平さんの曲です。


原曲は、ヴィレッジ・ピープルの「IN THE NAVY」。

西城秀樹さんの「YOUNG MAN(Y.M.C.A)」の原曲も、ヴィレッジ・ピープルが歌っていました。

この曲は、1979年というアイドルよりもニューミュージックに人気が集まっていた頃にリリースされたもので、今一つブレイクできない渋谷哲平さんと、人気に陰りが出てきたピンク・レディーが歌っていたので、あまり記憶にないという方も多いかもしれません。

可愛らしい振り付けと、「ワンツースリー、ワンツースリー、ワンツースリー、ウッ!」といく掛け声にインパクトのあるピンク・レディーの曲の方が個人的には好きでした。

だいじょうぶマイ・フレンド(1983)

1983年の映画「だいじょうぶマイ・フレンド」の主題歌ですが、作曲者である加藤和彦さん、映画の出演者である広田玲央名さん・渡辺裕之さん・乃生佳之さんの4人が歌っていました。

色々な人が歌っていたという記憶は薄っすらと残っていますが、一番記憶にあるのは、広田玲央名さん。

西村知美さんのようなフワッと歌唱で、ゆったりとした癒し系のメロディーにピッタリでした。

セーラー服と機関銃 / 夢の途中(1981)

本来なら映画「セーラー服と機関銃」の主題歌は、来生たかおさんが歌うはずでしたが、事情に薬師丸ひろ子さんに変更になりました。

同じ曲ですが、題名と歌詞の一部が異なります。

薬師丸ひろ子さんは「セーラー服と機関銃」、作曲者である来生たかおさんは「夢の途中」。


この曲は、映画のヒットと薬師丸ひろ子さんの人気から、私の周囲では圧倒的に薬師丸ひろ子さんの曲というイメージが強く、当時は「なんでひろ子ちゃんの曲を知らないおっさんが歌ってるんだ!」なんて思っていました。

しかし、来生たかおさん独特の歌い方とアンニュイで湿ったメロディーに徐々にハマりだし、いつの間にか来生たかおさんの大ファンになってしまいました。

抱きしめてジルバ / ケアレス・ウィスパー(1984)

原曲は、Wham!の「Caless Whisper」で、西城秀樹さんは「抱きしめてジルバ」、郷ひろみさんは「ケアレス・ウィスパー」という曲名リリースされました。

個人的には、少しかすれ気味で厚みのある西城秀樹さんのソウルフルな歌い方が、曲のイメージに合っていて好きでした。

茅ヶ崎サンライズ(1982)

ラジオっ娘、堀江美都子さん、新田一郎さんの競作で、爽やかな夏をイメージさせるような曲です。

ラジオっ娘は、当時、中高生男子のエッチな心をくすぐるようなニッポン放送のラジオ番組「電話好きっ娘 ラジオっ娘 〜男の子にはナイショなの〜」の3人組パーソナリティで、その3rdシングルでした。

堀江美都子さんは、言わずと知れたアニメソングの女王で、堀江美都子のバージョンは「茅ヶ崎メモリー」という題名になっており、シングル曲ではなく、アルバム「Ready MADONA」(1983年にリリース)に収録されています。

新田一郎さんは、この曲の作曲者で、スペクトラムのメンバーでした。

ラジオっ娘のラジオを良く聴いていたので、私が薄っすらと覚えているのは、ラジオっ娘のバージョンのみで、他のバージョンは後から知りました。

ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO (1984)

原曲は、ボニー・タイラーの「HOLDING OUT FOR A HERO」で、映画「フット・ルース」の挿入歌でした。

この曲は、麻倉未稀さんと葛城ユキ(かつらぎ ゆき)さんの競作でした。

麻倉未稀さんのバージョンは、テレビドラマ「スクール☆ウォーズ」の主題歌だったこともあり、この曲に関しては、麻倉未稀さんバージョンを思い浮かべる人が多いかもしれません。

まとめ

その他、演歌では「氷雨」、競作歌手が8組ほどいた究極の競作曲「男と女のラブゲーム」などもあります。

競作曲は、どちらの曲が本家なのか?どちらのバージョンの方が良いか?という不毛な論争も起こりましたが、複数の歌手が歌うことによって楽曲の露出が増え、より多くの人に良曲との出会いのきっかけを作ってくれたと思います。

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