今回は、J-POPの名盤を探している方に向けて、2006年にリリースされた諌山実生さんの5thアルバム「Woman」を紹介したいと思います。
非常にバラエティに富んだアルバムですが、まず、このアルバムに収録されている「サハラの誘惑」をストリーミングなどで聴いてみて気に入ったら以下の記事も読んでみてください。
諌山実生 「WOMAN」レビュー
諌山実生とは
今回紹介させていただくアーティストは、シンガーソングライターの諌山実生(いさやま みお)さん。
2002年に「恋花火」というシングルでデビューし、現在でも他のアーティストへの楽曲提供や自身のライブを行ったりと精力的に活動を続けられています。
3rdシングル「朝陽の中で微笑んで」は松任谷由実さんのカバーでドラマ「動物のお医者さん」の主題歌、8thシングル「月のワルツ」はNHK「みんなのうた」で流れた曲、といった具合に、諌山実生さんのシングル曲はテレビCMや番組のタイアップになることも多かったので、諌山実生さんを知らなくても曲を聴けば「聴いたことある!」なんてこともあるかもしれません。
諌山実生さんの声は少しハスキーでソウルフル、バラードはつぶやくように、ノリの良い曲はパワフルに歌いこなします。系統としては、MISYAや鬼束ちひろさんのようなJ-POPで、時に宇多田ヒカルさんのような声に聴こえる曲もあります。
5thアルバム「Woman」について
(収録曲)
- 真夜中のシンデレラ
- 月のワルツ
- 永遠の片想い
- Over
- スピカ
- Destiny
- サハラの誘惑
- 嘘つき
- Smile
作詞作曲:諌山実生 編曲:安部潤(2,7の作詞:湯川れい子)
マイナー調(哀し気な曲調)のカッコいい曲、メジャー調(明るい曲調)の朗々と歌うさわやかな曲、しっとりとしたバラードとバラエティーに富んだ楽曲が並んでいますが、ざっと聴いてまず耳に留まるのは、シングル曲である「月のワルツ」と「サハラの誘惑」辺りではないでしょうか。
「月のワルツ」は幻想的なメロディーをジャズアレンジにした曲で、「みんなのうた」で放送されたアニメーションと共に聴くと、きっと視覚化された歌詞の世界に引き込まれてしまうでしょう。なお、「Woman」に収録されている「月のワルツ」は、シングルバージョンよりもジャジーなアレンジになっています。
「サハラの誘惑」は、久保田早紀さんの「異邦人」、庄野真代さんの「飛んでイスタンブール」のような異国の雰囲気を感じる曲調で、こちらもアルバムバージョンでの収録ですが、「月のワルツ」ほどシングルバージョンとの違いはありません。
このアルバムは、「Woman」というタイトルの通り、女性の恋愛に抱く様々な心情・日常がテーマになっており、ポップロックを基調としながらjazzやbluesのスパイスを効かせているせいか、聴いているとおしゃれな大人の女性像が浮かんできます。
恋人と離れたくない気持ち、恋人と見る夢、恋人と友達の境界線…
「Woman」で描かれているそんなリアルな恋の世界は、リスナー一人一人の心にそっと寄り添ってくれます。
まとめ
諌山実生さんのアルバムの中で、この5thアルバム「Woman」を紹介させていただいたのは、このアルバムが他のどのアルバムよりもバラエティーに富んでいて、「サハラの誘惑」のようなインパクトのある曲が収録されているからです。
諌山実生さんのアルバムを初めて聴くなら、是非この「Woman」から聴いてみてください(^^♪