先日、有楽町のビックカメラにて、サトレックス(SATOLEX)のイヤホン4機種(Tubomi、天音(琴音)、シルバー、ゴールド)と、ヘッドホン「美音」の音を聴いてきました。
先月(2016年12月)、イヤホン関係の新製品ニュースでサトレックスのイヤホン・ヘッドホンの記事を見て、その人の名前のようなかわいらしいネーミング、低価格でのハイレゾ対応製品で、サトレックス社の自社部品を使って、設計~工場生産までをしている国内生産モデルという部分に興味を持ちました。
ZERO AUDIOもそうですが、国産低価格イヤホンは、価格以上の素晴らしい音を聴かせてくれるモデルが多く存在するので、サトレックスの低価格帯イヤホンにもそういった期待を持って試聴してみました。
サトレックス「Tubomi」「天音」「美音」試聴レビュー
サトレックスのイヤホンのラインナップは、
- 3000円台の「Tubomi」(ブラック)
- 5000円程度の「天音(あまね)」(レッド)
- 「天音」と色違いの「琴音(ことね)」(ブラック)
- 1万円程度の「tubomi」のアルミハウジングモデル(シルバー)
- 真鍮ハウジングモデル(ゴールド)
特にシルバー、ゴールド冷んやりとして、美しいカラーリングでした。
サトレックスのイヤホンの音
展示してあるサトレックスのイヤホンを全て聴いてみました。
DAPはSONY NW-ZX2を使用し、試聴曲はFLACで取り込んだWinkの「淋しい熱帯魚」(Wink memories 1988-1996 Disc1)を中心に聴いてみました。
「Tubomi DH298-A1」
ベースとなる「Tubomi DH298-A1」ですが、音を出して最初に感じたことは、
低音が強め
低音は適度なふくらみとキレがあり、量は多いながらもドラムのキックのリズムやベースラインも分かる質の良い低音です。
低音が強めですが、音の分離がよく、ボーカルを中心とした中音、シンバルやハイハットといった高音部も良く聴こえます。
音場は適度な広さがあり、その空間に低音、中音、高音全てが大き目の音像(音の面積)でしっかりと鳴っていて、ヘッドホンの音像のようです。
音色はどちらかというと柔らかめで、音の硬さは全く感じません。
既存の製品のイメージでいうなら、SONYのヘッドホンで、MDR-1シリーズの最初のヘッドホンである「MDR-1R」の低音を強めに出したという感じです。
あと、この後に試聴したSONY XBA-N3にも全体的に似ていると感じました。
低音の強さは、若干「Tubomi」の方が強い気がしますが。
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「天音 DH0299-A1R」
次に「天音 DH0299-A1R」を聴きました。
この「天音」は、ビッグカメラグループオリジナルモデルで、「Tubomi」のアルミハウジングモデルですが、私にはベースとなる「Tubomi」との音の違いはほとんど分かりませんでした。
「Tubomi DH299-A1」(シルバー)
次に、ベースとなる「Tubomi」と、「Tubomi」の上位機種でアルミハウジングモデル「DH299-A1」の違いですが、ベースの「Tubomi」の音をそのままに、キレを増した印象です。
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「Tubomi DH302-A1Bs 」(ゴールド)
最後に、ベースとなる「Tubomi」と「Tubomi」の上位機種で真鍮ハウジングモデル「DH302-A1Bs 」の違いですが、これもベースの「Tubomi」の音をそのままに、真鍮特有のまろやかで若干渇きのあるような音を聴くことが出来ました。
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サトレックスのイヤホンケーブルについて
イヤホンコードはリケーブル出来ないタイプになっています。
このケーブルは細目で、どのモデルもまっすぐに伸ばしても、力を緩めるとクニャッとよれる感じがあります。
この点はちょっと残念ポイントです。
各イヤホンの装着感とイヤーピース
装着感は平均的ですが、本体がコンパクトなので本体が耳から飛び出すような感じはありません。
イヤーピースの開口部が大きいため、人によっては若干フィット感が甘くなるかもしれません。
その場合は、他社イヤーピースを使用するのも手。
他社イヤーピースを使用する場合、音質を変えないためにも開口部の大きさはなるべく純正イヤーピースに近いものが良いです。
個人的にはサトレックスのイヤホンにおいては、茶楽音人(さらうんど)というメーカーの「SpinFit」辺りがおすすめです。
JVCの「スパイラルドット」というイヤーピースも良いと思いますが、結構柔らかいイヤーピースなので、もしかするとサトレックスの付属のイヤーピースと同じような甘いフィット感になるかもしれません。
ヘッドホン「美音 DH307-A1BK」について
少しですが、「天音」と同じく、今回ビックカメラグループオリジナルモデルのサトレックスのヘッドホン「美音」(みふね)も試聴しました。
この「美音」というヘッドホンは、先程のイヤホンの音とは異なり、フラットバランス、かなり硬めの音で、SHUREやYAHAMAのモニターヘッドホンを初めて試聴した時の感覚を思い出しました。
この「美音」というヘッドホンを試聴しようと思ったのは、装着感の良いSONY MDR-1シリーズと同じようなイヤーパッドの形状だったから。
ハードの質感は価格なりですが、装着感は問題なし。
イヤーパッドは楕円で、開口部も大きく、眼鏡をしていても痛くない程よい側圧。
まとめ
今回試聴した中で、個人的にはサトレックスのベースとなるイヤホン「Tubomi」がおすすめ。
3000円台のイヤホンで、耳障りでないしっかりとした音質、ヘッドホンのような大き目な音像を聴くことのできる製品はなかなかありません。
この値段を考えると躊躇せず突撃しても良いイヤホンだと思います。
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