SHURE SE846 レビュー~各ノズルの音質差について~

SHURE SE846が発売されたのは2013年8月。2019年7月現在でも現行機種として販売されています。

カラーバリエーションの新設、Bluetoothケーブル同梱等のリニューアルはありましたが、音質に関する部分の設計は、発売当初と変わっていません。

SHURE SE〇〇5シリーズは、発売から随分日が経つにも関わらず、モデルチェンジせず、かつ人気があるのは、音楽のコアとなる部分のチューニングが巧みで、ある意味、イヤホンとしての完成形だからだと思います。

現在では、SHUREのイヤホンよりも音場が広く、解像度も高く感じられるモノはたくさん存在しますが、SHUREは音質以外にも装着感・遮音性・質実剛健な本体とケーブル・アフターケアと満足度が非常に高く、音質においては、高音質と言われる高価格帯のあらゆるイヤホンを使ったとしても、結局はSHUREに戻りたくなる…そんな高音質のお手本のようなイヤホンだと思います。

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SHURE SE846について

ハードウェア

私がSE846を購入したのは2014年頃だったと思います。発売年度に購入しようとも思いましたが、初の4クワッドBAドライバーということでということで、初期ロットの様子を見極めてから購入しました。

初期ロットはmmcx端子の接触不良報告が見られましたが、すぐにこういった不具合は終息しました。

私が購入した時は、こういうパッケージでした。

この頃、SHUREはキャンペーンをやっていて、後にリモコン付きケーブルが送られてきました。

現行品のようにBluetooth・リモコン付きケーブルが同梱されていない代わりに、114㎝と162㎝の2本のケーブルが同梱されていました。それ以外の同梱品の変更はありません。

かつてSHUREのイヤホンは音は良いが、ケーブルの被膜割れ、それに伴う断線がネックでしたが、SE〇〇5シリーズからケーブル飛躍的に強化(ケブラー素材の使用)され、ハードウェアとしては完成形となりました。

SE846の音質とノズルについて

私は、SHURE E4C、SE535、そしてSE846とSHUREのイヤホンを使ってきましたが、それらに共通しているのは、華奢で耳に刺さるような音は一切出さず、しっかりと厚みを持ったリアルな音を鳴らすということ。

SHUREのBA(バランスド・アーマチュア)イヤホンは、特にボーカルを中心とした中域が充実していて、音質がどうこうというより、普段耳で聴いている声の音に近い感覚です。

基本的にモニターイヤホンなので、顔面より少し広いぐらいの音場で、それ程広いという訳ではありませんが、各音像(音の面積)が大き目で、それがが近めの距離から鳴るので、高い解像度と相まって、それぞれの音が手に取るように分かります。

空間の奥行きはそれ程あるわけではありませんが、その奥行きを使って同じような定位で鳴っている音もキレイに描き分けています。

解像度は高いですが、現在発売されている他社の高額イヤホンと比べると積極的に細かい音を積極的に聴かせるというチューニングではなく、あくまで音源に忠実に再現しているという印象です。

音のバランスは基本的にはフラットですが、音色も含めて使用するノズルで若干の差異を感じます。

まず、デフォルトで挿入されているバランスノズル(青いノズル)ですが、若干中低域寄りで、SE846に搭載されたローパスフィルターの性能を一番感じられるセッティングだと思います。音の力強さを感じたいならバランスノズルが良いと思います。

次にブライトノズル(白いノズル)ですが、バランスノズルの時よりも若干中低域の圧が減り、音色が明るめになります。力強さはありつつも籠った感じの音が好きでない方はブライトノイズが良いと思います。

最後にウォームノズル(黒いノズル)ですが、このノズルにすると他のどのノズルよりも全体的に音圧感が減り、優しい感じの音になります。他社で言うとWESTONE4のようなイメージで、まろやかでスッキリとした音。リラックスして長時間音楽を聴きたいという方には、このウォームノズルがおすすめです。

おまけ

最後に、不要な情報かもしれませんが、ノズルのお尻に付いている詰め物について書いておきます。

ノズルの下(本体に刺す部分)をよく見ると、焦げ茶色の詰め物みたいなものがあります。

これを取ったらどんな音になるのか、興味本位で全部のノズルの詰め物を外してみました。

写真左が通常の状態、右が詰め物を取った状態です。

詰め物を外したノズルで音を聴いてみると、どのノズルの音も大差がなくなり、低音がスカスカな感じになります。

DAPのイコライザーで低音域を持ち上げるとそれなりの低音が出るようになりますが、物凄くバランスの悪い音に…

よって、皆さんはマネをしないようにしてください。ノズル一組で3000円を超えるので痛い出費になります。

もしこの詰め物をはずしてしまって、それをなくしてしまった場合、下の写真のように小さくちぎったティッシュを丸めて、イヤホンのクリーニングツールで軽く押し込むと、音はほぼ元に戻ります。厳密に聴き比べていないので、100%戻るとも言い切れませんが…

まとめ

SE846は音の派手さはありませんが、音源を忠実に再現し、その音を不快感のないシッカリとした音で鳴らすリファレンスイヤホンだと思います。

SES846を基準として他社のイヤホンを見渡してみると、様々な点において良し悪しが分かるようになるので、1本持っているとあらゆる場面で重宝すると思います。

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