こんにちは、まちろです。
70年代後半、一世を風靡した伝説のアイドル「ピンクレディー」。歌番組のみならず、バラエティ・映画・コマーシャルなどピンク・レディーをテレビで見ない日はなく、ピンクレディー人気にあやかった商品もたくさん発売されました。
新曲が発売されるたびに歌や振付を覚えて、学校で友達とピンクレディーごっこをした人もたくさんいたはず。私もその一人。ピンクレディーが流行っていた頃、私は小学3~5年生ぐらいで大のピンクレディー好き。初めて買ったアイドルのアルバム(LPレコード)もピンクレディーでした。
その頃、いつも思っていたことがあります。
なんでケイの声って聞こえないの?
厳密に言えば全然聞こえないって程でもなかったと思いますけど、ケイちゃんの声って「ある時 アラブの大富豪」の印象しかない…。
先日、「Pink Lady Chronicle TBS Special Edition」を買いました。もう3周ぐらい見たんですけど、それで上記の答えが何となく分かったような気がします。
ここでは、簡単に「Pink Lady Chronicle TBS Special Edition」の紹介と、私が当時から思っていたケイちゃんの声についてお話ししたいと思います。
【ピンク・レディー】 クロニクル TBS Special Editionとケイの声
DVDBOX「Pink Lady Chronicle TBS Special Edition」について
「Pink Lady Chronicle TBS Special Edition」は、ピンクレディーがTBS関連の番組に出演した映像を集めたDVD6枚組のBOXモノ。「ザ・ベストテン」「8時だヨ!全員集合」はもちろんのこと、「ロッテ歌のアルバム」「みどころガンガン大放送」「UFOセブン大冒険!」、二人の海外でのバカンスを追った特番、熱狂のLIVEの数々、音楽大賞番組、そしてソロ、再結成の様子など、まさにピンクレディー大百科。「ザ・ベストテン」は前夜祭の様子も映っているので、これはかなり貴重な映像資料だと思います。
編集も秀逸。ピンクレディー以外の人、ちゃんと映ってます。まあ一部ぼかし入ってる部分もありますけど、基本的にみんな映ってます。「ザ・ベストテン」では歌に被ってくる久米さん&黒柳さんの曲紹介トークもあり。音楽大賞番組はエントリー時の歌唱と大賞受賞時の歌唱が収録されていて、その間の心境の変化による歌唱の違い、あとちょっとしたハプニングがあったり、司会の泣けるメッセージなど、そういった感動のシーンを極力カットしない編集は神!
ディスクは各番組ごと時系列にまとめられているので、二人の見た目、歌唱、振付けなど、どの時点からどう変化・進化したのかっていうのもよーく分かります。「渚のシンドバッド」の振付け違いに注目!
新旧のピンクレディーが映っている化粧箱、観音開きのディスクケース、ウィキにも載ってないような情報満載の40ページのブックレットなど、商品としても超魅力的。
ちなみにこのBOXは2023年4月19日発売で予約して買ったんですが、店舗共通特典はデカ缶バッジ。それにプラスして以下のような店別の特典もありました。
- ビクターオンラインストア:マフラータオル
- アマゾン:ビジュアルシート
- 楽天ブックス:アクリルスタンド
悩みに悩んだ末、もらったのはアクリルスタンド!
なんでケイの声は聞こえづらいのか?
ケイちゃんの声ってよく聞こえない…
そう思ってた当時の私。でも、このピンクレディーのDVDBOX見てると、若干ミーちゃんの声が目立つにしろ、そんな聞こえないって程でもなくて。じゃあ、なんで当時はそう感じたのか。
ミーちゃんばっかり見てたから
ミーちゃんが好きだったんですよね~。ミーちゃんの声ってかわいらしくて優しいイメージがあって。ピンクレディーに夢中だった頃、ミーちゃんと結婚したいと思ってました。それだけにミーちゃんの歌声ばっかりに脳が集中しちゃったのかも。
高い音が耳に付くから
クリスタルキング、ALFEE、オフコースとか声の高いボーカルがいると自然と高い音に耳が奪われちゃうので、そういうのもあるかも。
ケイの喉の調子が悪かったから
ケイちゃんって喉の調子が悪い時期がありましたよね。きっと過密スケジュールとそれからくるストレスだったんじゃないかなと思います。盲腸の手術してもすぐ復帰したし。こういった喉の調子が悪い時は、意図的にケイちゃんのマイクの音量を下げたりしてたのかな…。
ケイの歌唱のクセ
このDVDBOXで時系列にピンクレディーを見ていると、初めは二人とも同じような動き(振付)をしてたのに途中から個性が出てきます。ミーちゃんは変わらないんですけど、変わってきたのはケイちゃん。ミーちゃんは一つの動きをキッチリやり終えてから次の動きに移るのに対して、ケイちゃんはやり終える前に次の動きに入ってしまうというか。歌もそう。前のフレーズを十分伸ばさずにスパッと切ってしまったり。
だから見ていてケイちゃんはちょっとせっかちに見えるんですよね。それと、動きが激しくなるとケイちゃんはマイクを口元からズバッと離したりもしてる。そういう傾向が出てきたのは「ウォンテッド」辺りから。こういうのも音響さんが調整するのが難しくて、結果、ちょっとミーちゃんより音量が小さくなってしまったのかもしれません。
うちのテレビのせい
テレビがモノラルの小さなスピーカーだったから、音の解像度が低くて目立つ音しか耳に入ってこなかったんでしょうね、きっと。ちなみに、うちの家電の多くはサンヨーでした。父親が近所の電気屋さんと仲良くしていて、そのお店はサンヨーの特約店?みたいな感じだったので。ピンクレディー見てた辺りにうちにあったテレビは、たぶんキャンディーズがCMやってたサンヨーの「サンカラー」。
画像引用元:70年代アナログ家電カタログ(青幻舎)P204
あともう一つ疑問に思っていたこと。なんで「ペッパー警部」はテレビで歌う時の最後に「ペッパー警部よ!」って言ってるのにレコードには入ってないの?「UFO」もそうだけど。まあ、そんな疑問もあったんですが、ピンクレディーって超過密スケジュールでしたもんね。振付けもそうですけど、時間がタイトすぎるのでレコーディング後に気になるところは変えていくしかなかったんだと思います。
終わりに
私はピンクレディーが大好きでした。でも、買ったのはレコードだけで、それも「ピンク・タイフーン」まで。ライブも行ったことはありません。その程度のファンなのに、どうしてこの「Pink Lady Chronicle TBS Special Edition」を買ったのかというと、ピンクレディーの公式YouTubeチャンネルでの告知動画を見ていたら、なんだか泣けてきたからなんです。
昭和って音楽と自分の生活がなんか密接でしたよね。家族みんなで食卓を囲んでテレビを見ていたから。だからこのDVD見てると色々なことを思い出すんです。当時の我が家の食卓の座席表?お父さん、お母さん、妹、そして自分はどこに座っていたか、ロボコンのふりかけがあったよな…。あと、買っていた犬や猫のこと、体が弱くてよく学校を休んだこと、友達と近所の川に釣りに行ったこと、毎日にように駄菓子屋さんに行ったこととかも。
これだけたくさんの時間、ピンクレディーを見ていたら、いつの間にか踊ってました。
ショック~ショーック!
ピンクレディーの振付けって、一部決められた振りをして後はリズムに合わせて適当にステップ踏んでっていうんじゃなくて、全部がカッチリと決められてる。だから、ただの振付けじゃないし、もちろんダンスでもない。目に見えるもの、見えないものまで形にする形態模写のよう。昭和の作り手は音楽・振りも含めて、改めて想像力豊かだったんだな~って思います。
ピンクレディーの動画はYouTubeにたくさん転がってますけど、やっぱ適当にYouTubeでつまみ食い的に見るのと、こういったあるコンセプトに従って編集された製品版で見るのとでは、その泣けてくる胸アツ度みたいなのが全然違いました。あと、私みたいな子どもの頃ピンクレディーにハマった世代にとってTBSっていうのは特別ピンクレディーとリンクしてるじゃないでしょうか。ライブ映像では大好きな「レディーX」の歌唱シーンも見れて最高!
さっき各店舗を確認したら、まだ先着特典残ってるみたい(2023.8.18現在)なので、もし気になったら早めにゲットしてみてください。
最後に。今回、ケイちゃんに注目してずっとDVD見てたら、ケイちゃんの大ファンになってしまいました。細かいしぐさとかわいさ、ひたむきな根性に感動。でも、どっちも大好きです。体で音楽を楽しむことを教えてくれたピンクレディー、ありがとう。