【中森明菜】ハイレゾの音質は?~アルバム音質比較!おすすめはどれ!?~

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80年代のトップアイドルだった中森明菜さん。松田聖子さんと人気を2分し、現在でも活躍され、その人気の高さが伺えますが、それだけに多くのアルバムがリリースされ、近年ではハイレゾ配信もされています。

これから、又は昔を懐かしんで中森明菜さんの曲を聴きたいと思ったら、まずベストアルバムを手にする方も多いと思いますが、そのベストアルバムも数種類リリースされているため、自分の聴きたい曲がどのベストアルバムにも収録されている場合、一体どれを購入すべきなのか…

ここでは、その判断基準の一つとして、音質面に着目してみました。

ハイレゾと2種類のCDを聴き比べて、それぞれの特徴を記載しておきましたので、音源選択の際の参考になれば幸いです。

 

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中森明菜ベストアルバムの仕様

今回使用するベストアルバムは、1986年にリリースされた「BEST」、2014年にリリースされた「オールタイム・ベスト -オリジナル-」、2009年にリリースされた「コンプリート・シングル・コレクションズ -ファースト・テン・イヤーズ<ライノ・プレミアム・エディション>」(以下、ライノ)です。

ファイル形式は、「BEST」は94kHz / 24bitのハイレゾ、それ以外はCDからリッピングしたflacです。

「BEST」

音楽配信サイトからのハイレゾ音源です。ハイレゾ化に当たって、オリジナルマスターを使用したのか、CDをアップサンプリングしたのか注釈がないため不明です。

 

「オールタイム・ベスト -オリジナル-」

特にデジタルリマスター等の表記はありませんが、リマスターはされていると思います。

 

「ライノ」

デジタル・リマスタリング(全てオリジナル・シングル・マスター使用)と記載されています。

 

 

「北ウイング」「セカンド・ラブ」で音質比較

試聴には、パソコンにSONYのポータブルアンプPHA-2を接続、ヘッドホンはSONY MDR-Z1000、パソコンの再生ソフトはSONYのMEDIA GO(ASIO)を使用しました。

聴き比べは、どのアルバムにも収録されている「北ウイング」「セカンド・ラブ」にて行いました。

「北ウイング」

「BEST」

全体的に音がタイトで、若干音が硬め、少し乾いた音のような気もします。

ボーカルは一歩前に出てきます。

解像度は驚くほど高く、放たれた音は顔面から前方に向かって放射線状に広がっていきます。

リバーブ(エコー)等のエフェクト音も余すことなく聴こえ、特に「不思議な力で~」のロングトーンを聴いていると、空間前方に意識が吸い込まれていくような感覚に陥ります。

特にリマスター等の記載はないので、音色や音のバランスは発売当時のままだと思います。

「オールタイム・ベスト -オリジナル-」

「BEST」と比べると、全体的にまろやかな音質です。

低音は締まりと適度な肉付きがあり、とても自然な音色ですが、若干「BEST」より量が多めに聴こえます。

左右の空間は、「BEST」とあまり違いはを感じませんが、奥行は圧倒的に「BEST」の方があります。

ボーカルは引っ込むことはありませんが、低音の厚みに比べて、少し肉厚感が薄めです。

「ライノ」

「BEST」と比べると、まろやかで明るめの音色です。

クリアで力強く、音の輪郭がクッキリしています。

解像度は「オールタイム・ベスト -オリジナル-」よりも高く感じます。

低音の量感は「オールタイム・ベスト -オリジナル-」と同じぐらいですが、音の輪郭がクッキリしているため、こちらの方がベースラインは掴みやすいです。

空間の広さは「オールタイム・ベスト -オリジナル-」と同じぐらいです。

ボーカルは肉厚で不自然さを感じさせません。

 

「セカンド・ラブ」

「BEST」

全体的に音がタイトで、若干乾いた感じに聴こえる部分や、ボーカルが少し前に出る感じは「北ウイング」と同じです。

空間については、「北ウイング」ほどの広がりは感じませんでしたが、細かい音はハッキリ聴こえます。

「オールタイム・ベスト -オリジナル-」

全体的にまろやかで、艶やかな音質です。

低音は「北ウイング」同様、タイトさと適度な肉付きを感じます。

空間は、「BEST」よりも上下の広さを感じます。

音のバランスは、どの帯域を強調することもなくフラットだと思います。

「ライノ」

「BEST」との違いはハッキリ分かりますが、「オールタイム・ベスト -オリジナル-」との違いを見つけ出すのが困難で、何度も聴き比べましたが、ほとんど違いを見出せんでした。

あえて違いを上げるとすれば、こちらの方が音の輪郭がよりクッキリしているところでしょうか?

 

 

まとめ

まず、ハイレゾ音源についてですが、ハイレゾを聴いて「すごい!CDと全然違う!」と思うかどうかは、オリジナル音源の録音状態、ハイレゾ化するにあたってのリマスターの手法、手持ちの再生機器のクオリティ等によると思います。

今回の聴き比べにおいて、「北ウイング」は「さすがハイレゾ!」と言える音質だったのに対し、「セカンド・ラブ」では、他のCD音源の方が音質・空間表現共に聴きやすく、もし「セカンド・ラブ」を聴くのにどれを選ぶかと聴かれたら、個人的にはCD音源を選ぶと思います。

この3つのアルバムの中で、解像度・音圧感・空間描写等、個人的に一番バランスよく高音質と感じたのは「ライノ」でした。

再生環境や皆様それぞれの感じ方の違いもあると思いますので、一つの参考にしていただければ幸いです。

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