当時から昭和歌謡が大好きで、我が家では今でもアイドルソング、ニューミュージック等の昭和の名曲や70~80年代のハードロックが毎日流れています。
平成になってからのJ-POPは、小室サウンド辺りまでは聴いていましたが、それ以後は徐々に聴かなくなりました。
何となく、どれもこれも同じに聴こえてしまって…
若い頃、おじさんたちに、
今の音楽はつまらん!みんな同じに聴こえる!!
なんて言われた時に、
全然違うじゃん!演歌の方がみんな同じに聴こえるよ!!
なんて反発していましたが、今の自分は、その頃のおじさんのようなの考えになってしまったのかな?
こんな私が、ひょんなことからJ-WAVE主催の「Summer Jam 2018」というJ-POPフェスに行くことになりました。
何名か知っているアーティストがいましたが、基本的にはよく知らない方々ばかり。
とにかくじっくりジックリ聴きました。
そして聴きながら色々考えてみました。
若干拒否反応のある今のJ-POPをいきなり生で聴いてみて、私は一体どうなったでしょう…
昭和歌謡と今のJ-POPは何が違うのか?
まず、私がどうなったかというと、ノリノリの曲でみんなが盛り上がっている時には、全く盛り上がれず、みんながノッていないような曲で私は盛り上がるといった真逆の反応で、ちょっと変な人だったかもしれません💦
聴いていて、やはり自分の琴線に触れる部分がほとんどなく、曲によっては知らず知らずのうちに眉間にシワが寄っていましたが、来たからには楽しもうと思って、各バンドの演奏する曲をじっくりと聴き、パフォーマンスを見てきました。
バンドの演奏を聴きながら、自分の好きな昭和歌謡と何が違うのか考えていたところ、何となく感じたことがいくつかありました。
今回のライブで演奏された曲は、ほぼメジャー調(明るい曲調)で、ストレートなロック、AOR風なメロウな曲、所々にラップが入ったりする曲、歌メロ中心のストレートなアレンジの曲、ファンクなリズムなどなど。
聴く前は、みんな同じに聴こえると思っていましたが、実際に聴いてみると、それぞれ違いはありました。
ただ、演奏形態がどのアーティストもギター、ベース、ドラム、キーボードといったバンド形式で、ホーンの有無はあったにせよ、特段音色やフレーズ、アレンジに特異な個性を見出すことが出来なかったので、そういった部分が個人的に「今のJ-POPはみんな同じに聴こえる」と感じてしまう要因なのかもしれません。
私が聴いていた昭和歌謡においても似たような曲は沢山ありました。
でも、そういった曲はヒットした本家となりうる曲にはかなわずに淘汰され、多くの人が耳にするのは、強烈な個性を持った曲ばかりでした。
昭和歌謡には、作詞作曲編曲をする専門家がいて、ヒットを狙うためあらゆる音楽を吸収しては吐き出していましたが、今回聴いたアーティストの曲には、こういった雰囲気を感じることが出来ませんでした。
今回出演したアーティストの多くはストレートで聴きやすく、細かいことを考えずにノレる、メロウな曲はより歌にスポットが当たり、歌詞が入って来やすいと言った印象を受けましたが、観客の方々はアーティストのMCに苦笑したり、時には立ち上がって体をゆすりながらニコニコしてライブを堪能し、楽しんでいたので、今、多くの方々に支持される音楽というのは、こういったストレートに楽しむことの出来る音楽なのかなとも思いました。
今回聴いたあるアーティストの曲で、とってもいいなと感じた部分がありました。
それは現況を表現した歌詞。
昭和歌謡でも普遍的な歌詞はありますが、電話のダイヤル、駅の伝言板といった時代を表す言葉は、懐かしいとは思っても、今自分の置かれている環境と違うので共感のしようがありません。
昭和歌謡を聴いてきた世代でも、パソコンやスマホ、アレクサのような音声認識端末を使ったり、新聞を購読するのを止め、ニュースはスマホで見ているといった方々も多いと思います。
そういった環境の中で、日々いいこと、悪いことがあって一日、一週間、一か月、一年と時間が過ぎて行きます。
今生活している中で自分が見聞きしたり使ったりしているワードが、歌詞の中で上手に使われていて、私も聴き入ってしまいました。
まとめ
私が今のJ-POPは合わないと感じるのは、昭和の曲より良くないからという理由ではなく、単に自分の好みに合った曲が少ないからということに他なりません。
2000年代に入って、積極的にはJ-POPを聴かなくなりましたが、ラジオなどでふと耳にし、いいなと感じたJ-POPのCDは購入しています。
大竹佑季さんの「眠る孔雀」、諌山実央さんの「Woman」、関口由紀さんの「ドライブ」などなど。
音楽の聴き方、付き合い方など、今後も変わっていくと思いますが、どの時代の音楽も根本的には同じです。
今の若い方々が昭和歌謡に興味を持ってレコードを購入したりするのと同様に、昭和世代の私たちも新鮮な刺激を得られる現代のJ-POPに出会えればいいなと思います。