CHROMING ROSE「PRESSURE」レビュー~おすすめ!ハードロック名盤~

ハードロック
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今回は、CHROMING ROSE(クローミング・ローズ)というバンドの1992年に発売された3rdアルバム「PRESSURE」を紹介したいと思います。

ヘビーで個性的なアルバムをお探しの方におすすめのアルバムです。

かつてHELLOWEENやGAMMA RAYが流行った頃、これらのバンドに似たメロディック・スピードメタルバンド(以下、メロスピ)が多くデビューしました。

当時、HELLOWEENのようなスピーディーなツーバス連打の上に、朗々とした美しい歌メロが乗っかるというタイプの曲が好きな方は、HELLOWEENフォロワー的なバンドをたくさん聴かれたことと思います。

CHROMING ROSEもそういったバンドの内の1つでした。

今回紹介させていただくアルバムは、そういったフォロワー的なポジションから、CHROMING ROSE独自の音楽を強くアピールするために作られた勇気と決断のアルバムです。

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クローミング・ローズとは

クローミング・ローズの音楽性について

CHROMING ROSEは、1990年代に活躍したドイツのバンドで、メジャーデビューしてから5枚のオリジナルアルバムを発表し、2001年に解散。

音楽性は、HELLOWEEN的なメロスピ的な部分とACCEPT、METALLICAのようなダークでヘビーな部分を併せ持ち、アルバムによってその比重を変えていきました。

4thアルバム以降はポップ方向へと大きく路線変更していきました。

クローミング・ローズのメンバーについて

1stアルバム「LOUIS XIV」メンバーは、以下の通り。

  • Vocal・・・GERD U.SALEWSKE(ゲルト・ザレウスキ)
  • Guiar・・・S.C.WULLER(エス・シー・ヴラー)
  • Bass・・・HARRY BEX(ハリー・ベックス)
  • Drums・・・TANE MENDE(ティノ・メンデ)

2ndアルバム「Garden Of Eden」では、RIKKI RIEGER(リッキー・リーガー)がギタリストとしてメンバーに加わりましたが、3rdアルバムのレコーディング終了後にバンドを脱退しました。

元々、ゲルト・ザレウスキとリッキー・リーガーは、CHROMING ROSEの前身バンドSTRANGERでメロスピを追求していた旧知の中で、その音楽性の変化にリッキー・リーガーが納得できなかったのかもしれません。

こういった経緯もあり、3rdアルバムにリッキー・リーガーの名はクレジットされていますが、アルバムのメンバー写真は新ギタリストのCORNEL SCHNEIDER(コーネル・シュナイダー)になっています。

CHROMING ROSEは、この3rdアルバムリリース時に初来日公演を果たしています。

メンバーとしてはクレジットされていませんが、ドラムのティノ・メンデの兄弟であるマティアス・メンデが1,2ndアルバムのギタリスト兼ソングライター(2ndはソングライティングのみ)としてアルバムに参加しています。

4thアルバム以後はボーカルの交代があったりで、CHROMING ROSEの音楽性は大きく変わって行きました。

クローミング・ローズ 3rdアルバム「PRESSURE」について

メロスピなら1st,2ndアルバムを!

今回おすすめさせていただくアルバムは、メロスピの頃のアルバムではありません。

もし、メロスピの良質なアルバムをお探しの方は、1st・2ndアルバムを是非聴いてみてください。

各アルバムの1曲目を聴いて、良いと思ったら購入して間違いないです。

CHROMING ROSEは、HELLOWEENフォロワーと言われながらも、HELLOWEENよりも重々しく、時には軽快なメロディー、独特のギターリフ&オブリガード等により、単なるフォロワー的なポジションとは言わせないオリジナリティーを持ち合わせています。

個性的でヘビーなアルバム「PURESSURE」

(曲目)

  1. UNDER PURESSURE
  2. NEVER ENDING NIGHT
  3. METAMORHIC DREAMER
  4. SKYLINE OF THE WORLD
  5. THEY WILL ALWAYS FIND A REASON
  6. THE SNAKE
  7. THEY WANT MORE
  8. YOU CAN’T LIE ANYMORE
  9. PRICE OF MY LIFE
  10. TEMPLE OF SHELTEER
  11. FIRE IN YOUR EYES

さて、この3rdアルバム「PURESSURE」ですが、HELLOWEENのインパクトが強すぎたせいか、いつまでもフォロワー的なポジションから逃れられないことに業を煮やし、プロデューサーを前作までHELLOWEENのプロデュースを務めたトミー・ハンセンと決別し、METALLICAのプロデュースを手掛けたフレイミング・ラスムッセンを起用して作成されました。

よって、この「PRESSURE」のサウンドは、HELLOWEENフォロワー的な面影は完全に消え、METALLICAのブラックアルバムと呼ばれた1991年の「METALLICA」にも似た雰囲気のアルバムとなっています。

このアルバムには、メロスピ的な曲は1曲しか収録されていないので、このアルバムを聴いてCHROMING ROSEをメロスピバンドと評価する人はいないと思います。

歌メロはメロディアスですが、過剰にメロディアス過ぎません。

ギターのリフは複雑な感じではありませんが、時には滑稽にも思えるような耳に残る独特のフレーズが所々に見られます。

1曲目の重々しさ、5,6曲目の耳に残るギターリフなどに着目して見てください。

最後の曲「FIRE IN YOUR EYES」は、Fair Warningのアルバムにあるようなさわやかなロックで、今後のCHROMING ROSEはどういう方向へ向かうのだろうと考えさせられます。

「PURESSURE」は全編ヘビーでありながら、こういったCHROMING ROSEの個性が光るアルバムとなっています。

CHROMING ROSE「PRESSURE」のまとめ

「PRESSURE」は、HELLOWEEN的な影を潜めたことから評価の低いアルバムでしたが、個性的な楽曲群と重厚でクリアな音質といったサウンドプロデュースも含め、非常にクオリティの高い仕上がりとなっています。

CHROMING ROSEを1st,2ndまでで聴くのを止めてしまった方や個性的なアルバムを探している方に、是非聴いていただきたいアルバムです。

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