FENDER CXA1試聴レビュー~DXA1との違いは?~

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2017年6月16日に、FENDERからスマートフォン対応のマイクとリモートコントロール機能を備えたダイナミック型のCXA1と、新フラッグシップモデルのFXA9というイヤホンが発売になりました。

CXA1は、昨年発売されたDXA1と価格も近く、同じ8.5mmチタン製microドライバーを搭載していますが、音質の違いはあるのか気になりましたので、試聴してみました。

★FENDER DXA1~FXA7一気聴きレビューはこちら

 

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FENDER CXA1レビュー

1万円ちょっとの価格でSHURE掛け(耳掛け式)タイプのイヤホンをお探しの方は、このFENDERの2機種と、定番のSHURE SE215、SE215spe、WestoneのUM pro10、UM1J、NuforceのHEM1等を購入候補として検討されていることと思います。

CXA1とDXA1は、リーケブル(ケーブルの着脱)不可ですが、それを気にしないなら、他のモデルとは異なる個性を持っているので、十分購入対象候補となり得るイヤホンだと思います。

CXA1の見た目と装着感

カラーはホワイト、ブラック、ブルーの3色展開ですが、今回見たホワイトカラーは、パールホワイトのような美しい光沢があります。

形状的に、SHURE SE215に似ていますが、装着感もSE215同等の良好なものでした。

 

CXA1の音質

昨年発売されたFENDER DXA1とほぼ形状が同じ、使用しているドライバーも同じで、見た目で明らかに違う点としては、ケーブルがスマホ対応のリモコン付きになったことぐらいです。

ただ、DXA1とCXA1はコンセプトが若干違っていて、CXA1はモニター目的のみならず、リスニング用途も強く意識して開発されたようです。

そのためか、CXA1には2つのポートが設けられています。

DXA1ときっと同じ感じの音だろうなと先入観を持ちつつも試聴してみましたが、大分印象が異なりました。

大雑把に言うと、DXA1はパワーのある低音を特徴としたモニターイヤホン、CXA1はバランスのとれたリスニングイヤホンという感じです。

まず、音のバランスですが、ボーカルの音像(面積)が大きく、ボーカルが一歩前に出る印象です。

低音はDXA1とは違い、若干強い程度で、雰囲気的にはSE215spe程度の強さに感じました。

高音部は引っ込み気味です。

音場(音の空間)は、左右はあまり広くありませんが、ボーカルの音像が大きいせいか、上下の広さを感じました。

奥行きはあまり感じられませんでした。

解像度(音が鮮明に聴こえる度合い)は、あまり高くなく、左右に振られたギターやパーカッションは団子気味でした。

ここまで読むと、あまり良いイヤホンじゃないのかと思われるかもしれませんが、以下に書くこのイヤホン独特の個性が、気に入る方もいらっしゃるのではないかと思います。

ボーカルには艶があり、SE215speで時々感じる音のカサツキは全くありません。

放たれる音自体には切れがありますが、空気感も含めた全体的な音色はまろやかで、聴きやすいチューニングになっています。

キレがあるのにまろやかというのは、少し不思議な感覚ですが、この感覚は、以前試聴したWestoneのWestone30(W30でなく30の方)に似ています。

ギターメーカーらしく、BABYMETALの「ギミチョコ!」の左右に振られたギターの音は重く、迫力があります。

バスドラムの連打は、DXA1はキレが甘いため、今一つ合わないかなと感じましたが、CXA1はキレがあるので、十分イケると思います。

 

 

まとめ

リスニングという観点からDXA1とCXA1を比べると、解像度は若干劣るものの、CXA1の方がオールラウンドで聴きやすい印象です。

SHURE SE215speと比べると、CXA1は低音やボーカル辺りに厚みがあり、質感がリアルなので、すっきりと音楽を楽しみたい場合はSE215spe、もう少し濃厚な音を聴きたい場合はCXA1というチョイスで良いと思います。

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