2021年10月2日(土)NHK BSPにて西城秀樹さんの特番「伝説のコンサート~西城秀樹デビュー50年スペシャル」が放送されました。19:30~22:50の3時間20分というCMなしのまさに最大のヒデキスペシャル。
番組を見逃してしまった方のために、セットリスト、番組の構成、最後に少し個人的な感想といった順に書いておきます。
【レビュー】NHK BSP 西城秀樹デビュー50年スペシャル
【第1部】TV番組歌唱 セットリスト
- ヤングマン(レッツゴーヤング)
- 情熱の嵐(紅白対抗勢ぞろい!!オールスター芸能大会)
- 愛の十字架(レッツゴーヤング)
- 薔薇の鎖(コント55号のなんでそうなるの?)
- 激しい恋(木曜スペシャル「10代歌手 輝け!!日本かくし芸大賞」)
- 傷だらけのローラ(第25回 紅白歌合戦)
- ジャガー(第5回 東京音楽祭国内大会「輝くゴールデンカナリー賞」)
- 若き獅子たち(第27回 紅白歌合戦)
- ラストシーン(レッツゴーヤング)
- ブーメラン・ストリート(第3回 ヤング・歌の祭典)
- 君よ抱かれて熱くなれ(大阪球場コンサート)
- ブーツをぬいで朝食を(大阪球場コンサート)
- ジャガー(大阪球場コンサート)
- ブルースカイ・ブルー(大阪球場コンサート)
- 激しい恋(ビッグショー西城秀樹)
- 青春を賭けよう(ビッグショー西城秀樹)
- 君よ抱かれて熱くなれ(ビッグショー西城秀樹)
- ブーツをぬいで朝食を(レッツゴーヤング)
- 炎(レッツゴーヤング)
- ブルースカイ・ブルー(第29回 紅白歌合戦)
- ヤングマン(第30回 紅白歌合戦)
- ギャランドゥ(レッツゴーヤング)
- 抱きしめてジルバ(第28回 レコード祭歌謡大会)
- ヤングマン(第45回 紅白歌合戦)
【第2部】1985 西城秀樹 IN 武道館 セットリスト
- 若き獅子たち
- (MC)炎
- ブーメラン・ストリート
- ボタンを外せ
- 聖・少女
- 眠れぬ夜
- (MC)この愛のときめき
- あなたと愛のために
- ブーツをぬいで朝食を
- (MC)恋する季節
- 恋の約束
- チャンスは一度
- 涙と友情
- ジャガー
- セクシーロックンローラー
- 恋の暴走
- 青春に賭けよう
- (MC)愛の十字架
- 至上の愛
- ちぎれた愛
- リトルガール
- セクシーガール
- センチメンタルガール
- Do You Know
- 漂流者たち
- サンタマリアの祈り
- 白い教会
- 悲しき友情
- 哀しみのStill
- エンドレス・サマー
- 背中からI LOVE YOU
- 南十字星
- 愛の園
- 勇気があれば
- (MC)情熱の嵐
- 激しい恋
- 薔薇の鎖
- 君よ抱かれて熱くなれ
- ラストシーン
- 遥かなる恋人へ
- 抱きしめてジルバ
- (MC)一万光年の愛
- ジプシー
- ギャランドゥ
- ナイト・ゲーム
- 傷だらけのローラ
- ブルースカイ・ブルー~曲中にMC~
- (アンコール)俺たちの時代
- (アンコール)ホップ・ステップ・ジャンプ
- (アンコール)ヤングマン
- (アンコール)I Shall Be Released~曲中にMC~
番組の構成・演出
第1部(19:30~20:35)はテレビでの歌唱シーンを中心として西城秀樹さんの軌跡を振り返るもの、第2部(20:35~22:50)は1985年に日本武道館で行われたライブという構成。
第1部は、スタジオにゲストを呼んでヒデキを語るみたいな感じではなくて、西城秀樹さんのシングルレコードジャケットの写真等をスライドショー形式にしながら、端的にナレーション(豊嶋真千子)を付けてテレビでの歌唱シーンをふんだんに見せるという全く無駄のない流れ。映像はNHKのものに限らず、テレビ局の垣根を超えたセレクトでした。
歌唱シーンの他に以下の映像も流れました。
- 当時の芸能ニュース(映像提供:スポニチクリエイツ)
- ハウスバーモントカレーのCM
- 寺内貫太郎一家
- 阿久悠が西城秀樹を語るシーン(番組「公園通りで会いましょう」)
- 大阪球場コンサート(1975年など)
- 元宝塚 鳳蘭の音声コメント
- ハッピーニューイヤー アジア ’99(中国CCTVで放送された番組)
- ちびまる子ちゃんにヒデキが登場するシーン
第2部はブルーレイでも発売されている1985年の武道館ライブを丸々放送。短髪の大人びた西城秀樹さんがデビュー曲から50枚目のシングル「一万光年の愛」まで全50曲を歌唱。ダンサーによる演出、ゲストに秋野暢子さん、森光子さんが登場し、ライブを盛り上げていました。
「ブーメラン・ストリート」でファンの方々のペンライトがフワッ&クルッと回るシーン、「眠れぬ夜」の2コーラス目に入った時ヒデキさんがコンダクターのようにバンドの音量を下げるように指示してファンの歌声を聴かせるシーンなど、ファンと一体となっている様子も映し出されます。
MCでは以下のような話をしていました。
- 野口五郎さん・郷ひろみさんとで新御三家となる前に、伊丹幸雄さん・田頭信幸さんとで新御三家と呼ばれていたが…
- デビュー当時のサインは丁寧でした、今は…
- 森光子さんを東京のお母さんと呼んでいる
- 50枚目のシングル「一万光年の愛」はつくば万博のテーマソングになりました…etc
終わりに:NHK BSP 西城秀樹デビュー50年スペシャルの感想
今回の特番は西城秀樹さんのマニアックな秘話を語るみたいなものでなく、とにかくヒデキを見て感じろ!っていう構成だったのが個人的には良かったと思いました。理屈じゃなくて歌唱映像から個々人が色々な刺激を受けたのではないでしょうか。
私は昭和43年生まれでリアルタイムで西城秀樹さんを見てきましたが、この特番を見てノスタルジーに浸るというより、一人ミュージカルのような激しい歌唱・パフォーマンスに新しさを感じました。70年代の曲は演歌っぽいメロディーもありますが、秀樹さんが歌うとそういった日本のメロディーと激熱ロックが融合して独特の世界観を感じます。
現代のあれもダメこれもダメみたいな閉塞感のある時代には、西城秀樹さんのような歌手が求められているような気もします。ただ吐き出すだけのロックではなく、そこには優しさや親近感もあって、それは西城秀樹という歌手ならではのオーラですね。
亡くなって身体的には滅びてしまいましたが、魂は今もなお生きていて、こういった映像を見るたびに西城秀樹さんは映像の中に降臨し、現在進行形の歌手として私たちに感動を与え続けてくれている、そんな気がします。
やっぱり秀樹さんはライブ。全身で歌を表現する様は圧巻で見ている側も興奮してしまいます。レコードやCDを聴く時も秀樹さんがステージでパフォーマンスしている様子を思い浮かべながら、今後も大切に秀樹さんの曲を聴いていきたいと思います。