SHURE SRH1540 vs SONY MDR-Z1000 比較レビュー①

今回は、SHURE SRH1540とSONY MDR-Z1000という同価格帯のモニターヘッドホンについてハード面と音質面の比較をしてみたいと思います。

どちらも密閉型のフラッグシップモニターヘッドホンで、発売から大分年月が経ち、その間に各メーカーから多くのヘッドホンが発売されましたが、それでもなお現行品として人気を保っているのは、原音を忠実に再生しようとする真面目で、かつ、長時間のリスニング用途にも耐えうるウォームな音質と装着感、非常に耐久性の高いしっかりとしたハードの作り込みにあると思います。

似た傾向を持つこの2機種ですが、それぞれの装着感や音質は異なるので、それぞれ細かく見ていきます。

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ハード面の比較

ヘッドホンの重さ

SRH1540は286g、MDR-Z1000は270gですが、手に持ったり、頭に装着した感じでは、どちらも大差なく、特別重いという感じではありません。

ケーブル端子

どちらもリケーブル可能で、SRH1540は両出しのMMCX端子、MDR-Z1000は片出しのステレオミニプラグ仕様となっています。

SRH1540のMMCX端子は少し特殊なので、リケーブルできる製品はかなり限定的になります。

MDR-Z1000の純正のケーブルは、何かにケーブルが引っ掛ってもケーブルが抜けないように本体に刺す側のプラグがネジで止める仕様になっていますが、通常のステレオミニプラグのヘッドホンケーブルでも、ほぼ問題なく使用できます。ケーブルの汎用性はMDR-Z1000の方が高いと言えます。

ケーブルの長さ

SRH1540は、全く同じ1.83mのケーブルが2本付属しています。MDR-Z1000と比べるとステレオミニプラグ周辺が太めです。

MDR-Z1000はどちらもステレオミニプラグの1.2mと3mのケーブルが付属しており、1.2mの方はL字、3mmの方はストレートプラグになっています。

下の写真の左がMDR-Z1000の1.2m、中央が3m、右がSRH-1540のケーブルです。

SRH1540、MDR-Z1000共に標準プラグアダプターが付属しています。

SRH1540は、どちらかというとホームユースだと思うのですが、3m程度のケーブルが付属していないのはちょっと不思議です。

ポータブルプレイヤーで使用することを考えるとSRH1540の1.83mという長さは少し長すぎると思います。私はポータブルユースで使用する場合は、針金をビニールでコーティングしてあるネジネジで長さを調整しています。

イヤーパッドの感触と耐久性

SRH1540のイヤーパッドは、イタリアの高級車等の内装にも使用されているアルカンターラというスウェード調の人造皮革。

しっとりとした肌触りで通気性を高めるための小さな穴がたくさん空いています。

低反発のクッションは厚めでモッチリとした感触。指で押すとゆっくりと戻ってきます。

一方、MDR-Z1000のイヤーパッドは本革製でツルっとした肌触り。

こちらも低反発ですが、厚みはSRH1540よりも薄めで、指で押した時の戻りはこちらの方が早いです。

イヤーパッド自体はSRH1540の方が大きいのですが、内径に関しては、SRH1540は縦6.5mm、横4.0mm、MDR-Z1000は縦7mm、横3.8mmとあまり大差はありません。

深さはSRH1540は2.5mm程度、MDR-Z1000は1.5mm程度です。SRH1540は耳が内部に当たることはまずないと思いますが、MDR-Z1000は耳の大きさによっては耳が内部に当たるかもしれません。私は、どちらとも耳が内部に当たることはありません。

大きな違いは耐久性。どちらのヘッドホンも使用後は柔らかい布やティッシュ等でイヤーパッドを拭いて5年以上は使っていますが、SRH1540はクッションのヘタリもイヤーパッド表面の劣化も感じないのに対し、MDR-Z1000はクッションのヘタリはほとんどありませんでしたが、イヤーパッド表面に細かい亀裂が入り始めたのをきっかけに、段々ポロポロと剥がれ落ちるようになり、一度交換しました。

イヤーパッドは消耗品なので、MDR-Z1000のイヤーパッドが特別良くないという訳ではないですが、アルカンターラを使用したSRH1540のイヤーパッドの耐久性は驚異的です。

あと、SRH1540についてですが、ヘッドバンド部とイヤーカップのつなぐアーム付近は強化されており、それまでSHUREのSRHシリーズで不評だった折れ・割れに悩まされることはありません。

ヘッドバンド部

頭の天辺に当たる部分についてですが、MDR-Z1000は幅広い面にフワフワしたクッションが入っているのに対し、SRH1540は前後2ラインに分かれたクッション入りの細いヘッドバンドとなっています。

SRH1540のヘッドバンド部は、同社の開放型ヘッドホンSRH1840に似ていますが、SRH1540の方がクッション部分に厚みを持たせてあり、個人的にはSRH1840で感じた頭頂部の違和感はありません。

耐久性に関しては、イヤーパッドと同じくMDR-Z1000は経年劣化により皮が剥がれ落ちてきます。

SRH1540もヘッドバンド部に関しては革製だと思いますが、こちらは劣化が見受けられません。

遮音性と音もれ

イヤーパッドの密閉感と外音の遮音感はMDR-Z1000の方があるように思います。

音もれに関しては、通常私が聴く音量で家族に尋ねてみましたが、両機種とも音が漏れて聴こえることはなかったです。

ただし、どの程度の音量で音楽を聴くかは個人差がありますので、何とも言い難いところです。

側圧

イヤーパッドの感触のせいで、SRH1540の方が側圧は弱く感じる気がしますが、側圧自体はどちらも変わりないと思います。

SRH1540はヘッドホン全体の少し変わった形状のせいで、頬と耳の間にある顎辺りにイヤーパッドの下の部分の強めの当たりを感じます。

MDR-Z1000は耳周辺に万遍なく圧力がかかっています。

メガネをかけている場合、両機種共に若干の違和感はありますが、痛いということはありません。しかし、眼鏡のツルの先端が太い場合は痛みを感じるかもしれません。

あと、ツルが太い眼鏡を使用している場合、SRH1540を使用するとメガネとヘッドホンの間に隙間ができ、そのせいで低音が逃げていき、音が軽くなるため装着方法に工夫が必要です。

圧力は両方とも強すぎず弱すぎずといった感じですが、これは個人差があると思いますので、試着できる方は試してみてください。

ヘッドバンドの長さ

SRH1540は最大限に伸ばしても少し短めです。頭の大きさによりけりですが、人によってはぎりぎり、又は窮屈かもしれません。私は限界まで延ばさなくてもフィットします。

MDR-Z1000は、伸び縮みの範囲が広いため、万人に合うと思います。

下の写真はヘッドバンドを最大限に伸ばしたものです。写真では大差ないように見えますが、装着してみるとかなり違います。

その他付属品について

上記に挙げたもの以外の付属品として、MDR-Z1000には合皮のキャリングポーチがついています。

SRH1540にはイヤーパッドが一組とハードケースがついています。

SRH1540のハードケースは頑丈ですが、気軽に持ち運ぶような大きさではありません。一方、MDR-Z1000のキャリングポーチですが、使用して数年で表面の素材がボロボロになってきて、使用するたびにポロポロと表皮がはがれてきます。

付属のケースについてはどちらも一長一短ですが、私はどちらも100均の別の布製ポーチに入れて保管しています。

高級な交換用イヤーパッドが付属しているという点で、SRH1540の方が良心的といえます。

まとめ

ハード面の比較はここまでです。ハード面に関しては音質と同様に重要な部分です。いくら音質が良くても、装着感やご自身の使用用途に不満があると、購入しても使用頻度が低くなります。

音質の比較については次のページをご覧になってください。

<次のページ>MDR-Z1000とSRH1540の音質の違いについて

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