2017年8月30日、NHKの番組(紅白歌合戦・レッツゴーヤング等)にて河合奈保子さんが歌唱したシーンを集めた3枚組のDVD「河合奈保子 プレミアムコレクション」が発売されました。
これまでライブ作品は発売されていましたが、テレビ出演の映像商品化は初めて。
このDVDに収録されている動画は、YouTube等の動画配信サイトで見れるものも多く存在します。でも、いつ削除されるか分からない、削除防止のために音声スピードや動画サイズをオリジナルから編集、ダウンロードは違法、という不安定なネット環境で作品を見るより、河合奈保子さんという美少女の変遷を、時系列でいつでも見ることが出来るDVDという媒体は貴重です。ネットにアップされている動画の画質より、こちらのDVDの方が高画質・高音質であることは間違いないので、河合奈保子さんファンは絶対に買いのDVDです。
ただ、各ネット通販の商品紹介ページにおいて留意事項として記載して欲しかったと思われる部分がいくつかあったので、その点を考慮して購入の有無を検討されてみてください。
【河合奈保子】DVD「プレミアムコレクション」レビュー
パッケージと封入品
厚手のハードケースの中に、DVDが収められたケースとパンフレットが入っています。
外箱のハードケースは、上品なプラチナホワイトをベースに水彩画のようなタッチで河合奈保子さんが描かれています。この表紙の写真は、紅白歌合戦で「ハーフムーン・セレナーデ」を歌唱している時のもの。
DVDが収められているプラスティックのケースには、同じく水彩画タッチの河合奈保子さんが描かれています。大きなヒマワリをバックに描かれているのは、紅白歌合戦にて「唇のプライバシー」を歌唱している河合奈保子さん。
封入されているパンフレットは40ページ。DVDに収録されている曲の歌詞が記載されており、内4ページ程、歌唱シーンの写真が掲載されています。
ハードカバーの美しい仕上げと、手に持った時のずっしりとした重みが所有欲を満たしてくれます。
DVDの概要
ここでは、なるべくネット通販の商品紹介ページに記載されていない内容を書いていきたいと思いますので、収録曲の詳細についてはAmazonの商品紹介ページをご覧になってください。
大まかな収録曲の内容はパッケージ裏面の帯にも記載されています。
DVDは3枚入っており、各ディスクの収録時間は、以下の通り。
- Disc 1 1時間23分18秒
- Disc 2 1時間27分31秒
- Disc 3 1時間6分24秒
基本的にはステレオ音声で収録されていますが、Disc 1に収録されている以下の3曲はモノラル音声となっています。
- ヤング・ボーイ(1980.9.28 レッツゴーヤング)
- 愛してます(1980.12.7 レッツゴーヤング)
- 愛してます(1980.1.3 レッツゴーMANZAI)
収録番組
レッツゴーヤングからの歌唱シーンが中心で、それ以外の番組での歌唱収録曲数は全97曲中以下の通り。メドレー内の曲はそれぞれ1曲とし、紅白歌合戦の特典映像の歌唱シーンも1曲とカウントしています。
- ひるのプレゼント(1曲)
- 昭和55年度日本作詞大賞(1曲)
- レッツゴーMANZAI(1曲)
- 歌と笑いの大阪夏祭り(1曲)
- ヤングスタジオ101(8曲)
- NHK歌謡コンサート(1曲)
- アイドルオンステージ(1曲)
- NHK紅白歌合戦(第32~37回)
なお、レッツゴーヤングでは、河合奈保子さんは他のアイドルの曲もよく歌ったりしたものですが、そういった他人の曲、他人と一緒に歌唱したシーンは一切収録されていません。
画質
曲によって画質のバラツキがあります。
リアルタイムで放送を見ているような美麗な画質の曲もあれば、アナログ放送のような画質の曲も。
個人的には、Blu-rayでの商品化を望んでいたんですが、この画質のバラツキ加減を見ると、Blu-rayにしたらしたで、余計な批判を浴びそうなので、DVDで良かったのかもしれません。
河合奈保子 プレミアムコレクションの見どころと留意点
DVDの気になる部分
見どころ(良い点)をたくさんお伝えしたいので、先に留意点(気になる点)を書いておきます。個人的には以下のような点が気になりました。
- デビュー曲の「大きな森の小さなお家」が収録されていない
- 27thシングル「十六夜物語」まで収録されているのに、23thシングル「THROUGH THE WINDOW」が収録されていない
- 曲のイントロの途中からフェードインして始まったり、イントロ部分の画像がスローモーションになっていて、不自然に感じる曲が多々ある
- 曲の途中で、ブツ切れで終わる曲がある
- バックで踊っているスクールメイツに、盛大なボカシがかかっている
上記に挙げた点は色々な事情があってのことだと思うので、仕方がないところでしょうか。ただ、スクールメイツのボカシについては、もう少しどうにかならなかったのかな…
ボカシは顔だけでなく体全体にかかっていて、疲れ目でモノが霞んで見える時ようなボカシ処理をしています。
特にDisc 1では、スクールメイツが盛大に出て来るので、河合奈保子さんの周りが霞んで見え、かつ、それがあちこち動き回るので、見ていて非常に目が疲れます。
ただ、Disc2,Disc 3と進むにつれて、段々とスクールメイツはいなくなっていき、見やすくなります。
DVDの見どころ
このDVDは、レッツゴーヤングを主とした生放送の番組を収録しているので、シングルA面の曲以外の曲も聴くことが出来ることや、良くも悪くも毎回微妙に違った歌唱を見聞きすることが出来るというのが最大の見どころだと思います。
新曲として歌い始めの頃やある程度慣れてきた頃ではその表情や歌い方も異なり、曲によってはちょっと声がひっくり返ったり、苦しそうに歌唱するシーンもあります。でも、こういう点が生放送&生歌の良いところで、不完全な部分を目の当たりにするとかえって、「奈保子ちゃん、大丈夫?」「無理しないで!」「応援するから頑張って!」などと、よりその魅力に惹きつけられてしまいます。
同じ曲でも放送日によって違う衣装だったり、ご自身が見たことのない動画もきっとあると思います。時系列で収録されているので、幼くかわいらしい河合奈保子さんが、段々と大人としての美しさを増していく様子も見ることが出来ます。
内容についてはあまり細かく書きすぎるとこれからDVDをご覧になる方の支障になるので控えようと思いますが、2つだけ書かせてください。
1つ目は、花嫁衣装を着て「ヤング・ボーイ」を歌うシーン。メイクが薄いのか、かなり幼く見え、信じられないぐらい可愛い!サビの「ヤーン(グ)ボー(イ)」の歌い方も、肩の力を抜いた子どもみたいな歌い方で、きっとこの動画を見たら皆さんニヤニヤすること必至。
2つ目は、アルバム「デイドリーム・コースト」の収録曲「ANGELA 手を弾いてアンジェラ」の歌唱シーン。アルバムに収録されているバージョンよりもかなりテンポが速く、別の曲のように聴こえます。もともとメロディーの良いメジャー調(明るい曲調)の曲なんですが、このテンポアップによってポップさが増し、笑顔の印象的な河合奈保子さんのシングル曲としてリリースしてもおかしくない仕上がりになっています。強烈だったのは、この曲のイントロが始まった時にする河合奈保子さんの振りというかステップで、「人間てこんなかわいい動きをすることが出来るのかーー!」と、頭がクラクラしてしまいました。
まとめ
次回は、きっと極力ボカシが少ないであろう「夜のヒットスタジオ」等のテレビ映像作品集を期待して待ちたいと思います(^^♪