今回は、SHURE SE846に茶楽音人(さらうんど)のSpinFitを付けて、その装着感と音質変化について検証してみました。
SE846+SpinFit
茶楽音人 SpinFitについて
SpinFitは、イヤーピースの芯(ノズルを差し込む部分)の中間(下の写真の黄色と透明な部分の境目)が曲がる仕組みになっており、その仕組みのおかげで密着度の高いフィット感と、高音域と重低音域の改善が望めるというという謳い文句になっています。
イヤーピースの厚みは、SHUREのイヤーピースより薄いです。
イヤーピースの大きさは、SHUREより少し小さく、同じLサイズで比較すると、SpinFitのLサイズは、SHUREのMとLの中間ぐらいの大きさです。
下の写真の左がSHUREのMサイズ、中央がSpinFitのLサイズ、右がSHUREのLサイズです。
よって、SHUREのLサイズでジャストフィットの方がSpinFitのLサイズを購入した場合、耳の奥の方に押し込む形となり、あまり押し込み過ぎると、薄い素材のせいで僅かな隙間ができ、低音が逃げてしまうので、少し引き出すような感じにして、ベストポジションを見つけてください。
音の出口に関しては、SpinFitの方がSHUREのイヤーピースより大きいです。
試聴環境と音質チェック
音質チェックに当たって、SHUREシリコンとSpinFitは共にLサイズ、DAPはSONY NW-ZX2で直差しします。
試聴曲には、斉藤由貴「卒業」(アルバム「AXIA」)、Galneryus「The Time Has Come」(アルバム「Phoenix Rising」)を使用しました。
実際に音を聴いてみたところ、SHUREのシリコンイヤーピースより全体的に音が明るくなり、音場が広がりました。
解像度(音の鮮明度)は分解能(音の分離具合)の違いは感じませんでした。
高音(シンバル等)や中音(主にボーカル)の厚みについてもあまり違いは感じませんでしたが、低音(ベースやバスドラム)については違いを感じました。
SpinFitは低音の芯がしっかり聴こえるものの、SHUREのシリコンイヤーピースより、体にドスンとくるような重みが減ります。
これはイヤーピースの素材の違いからくるような気がします。
まとめ
茶楽音人のSpinFitは、その説明にもある通り、少し深めに装着することが前提になっているようなので、その装着方法に違和感のない方、低音過多で暗めの音質と感じているイヤホンをお持ちの方で、明るい音質ですっきり聴きたいと思われている方におすすめのイヤーピースです。
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