【レビュー】SOUNDPEATS GoFree2~耳を塞がないハイレゾ対応ワイヤレスイヤホン~

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2023年11月下旬、SOUNDPEATSから新機軸のハイレゾ対応ワイヤレスイヤホン「GoFree2」が発売されました。

耳を塞がないイヤホン(オープンイヤーイヤホン)

ワイヤレスイヤホンというと、かつてはAirPodsのようなインナーイヤー型、もしくはカナル型が主流でしたが、ここ数年は骨伝導式がトレンドになってます。

最近は、EV車の普及等で車が近づいて来ても車の存在が分かりづらくなりましたよね。音が静かすぎて。そういった危険の回避や、音楽は集中して聴くよりながら聴きというライフスタイルが主流になっていることなどが、耳を塞がない骨伝導式の人気の理由だと思います。

ただ、骨伝導式は顎関節あたりにユニットを密着させるため、その締め付け具合に微量な不快感があったり、音量を上げるとビリビリっとした振動が顔面に伝わってきたりと、骨伝導式ならではの違和感も。

そんな中、今回発売されたSOUNDPEATS「GoFree2」耳掛け式の耳を塞がないタイプですが、骨伝導式ではありません。イメージ的には耳に突っ込まないインナーイヤー型といった感じ。

 

耳に突っ込まないタイプだから、どうせスカスカな音なんでしょ!?

そう思ったアナタ!

このイヤホンには16.2mmという超大口径ダイナミックドライバーが搭載されてます。

16.2mmは伊達じゃない!

 

今回、メーカーから提供していただいたものを使い倒してみたので、音楽鑑賞といった部分を中心にレビューしたいと思います。

 

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SOUNDPEATS GoFree2~外観・付属品・製品仕様~

付属品

箱の中に入っているのは、

  • 充電ケース&イヤホン本体
  • 充電ケーブル(USB type C to A)
  • 取扱説明書
  • アプリ利用の手引き

箱出し時点でバッテリーは満タンでした。このバッテリーは強力で、連続使用時間は9時間。ケース併用時は35時間なので、使用頻度が高くてもバッテリー切れに悩まされることはないと思います。

 

外観

ケースはマットブラック。しっとりとした感触でホールド性抜群。大きさは「横8.5×縦6.5×厚み3mm」。重さはイヤホンを入れた状態で約56g。
これまでいくつか完全ワイヤレスイヤホンを使ってきたんですが、小さければ小さい程、かさばらないので持ち運びには便利なのは確かなんですけど、あんまり小さいと存在感がなくてバッグの中などで探すのが大変だったり、一番はイヤホンを取り出す時に落としやすいんです。なので、個人的にはこのぐらいの大きさの方が使い勝手がいいと感じます。
普段、私が愛用しているAir3 Deluxe HSは小さすぎて、イヤホンを取り出す時に落とさぬよう細心の注意を払っています。

 

イヤホンとケースには微弱な磁気があって、イヤホンを入れるとピタッとケースに吸い付きます。イヤホン本体重量は片側約9g。ドライバーユニットが搭載された表面はちょっとザラっと、裏面から耳掛けの部分はシリコンのサラッとした感じ。この部分をタッチして本体操作を行うわけですが、タッチ面が大きいため、タッチ操作は非常にやりやすいです。

 

本体裏面の先端部分に約9✖5mmの音の放射口があります。

<タッチ操作で出来ること>

  • 電源オン/オフ
  • 再生/停止
  • 音量調整
  • 曲送り/戻し
  • ゲームモードオン/オフ
  • 通話受け/切り
  • 通話拒否
  • 通話切り替え
  • 手動ペアリング
  • 音声アシスタント機能の起動

 

 

製品仕様

その他、主な製品仕様は以下にまとめておきます。

  • ドライバー:16.2mm ダイナミックドライバー
  • 再生周波数帯域:20Hz-40KHz(ハイレゾ対応)
  • 対応コーデック:AAC/SBC/LDAC
  • Bluetoothバージョン:Bluetooth5.3
  • 連続再生:9時間(ケース併用時は35時間)
  • 充電時間:1.5時間(ケース自体の充電時間は2時間)
  • ENC通話ノイズリダクション
  • マルチポイント対応
  • 低遅延モード(ゲームモード)
  • 専用アプリ
  • 防水性能:IPX5

 

マルチポイント対応は嬉しいですね。最初にペアリングしておけば、いちいち機器を変えるごとに切り替え設定しなくても、片方の再生を止めてもう片方の再生すれば自動で繋がります。ちなみにマルチポイントは2台まで。ただし、マルチポイント設定をオンにするとLDACでの再生は出来ず、SBCの接続となります。

音の遅延に関してですが、YouTubeであれこれ動画鑑賞したところ、ゲームモードをオンにしなくてもほとんど遅延は感じませんでした。ゲームモードのオンオフでそれ程、音質の違いは感じませんが、あえて言うならオンにすると若干音がまろやかになり、音場も若干ですが閉塞感が出ます。

防水性能はIPX5なので、運動して汗をかいたり突然の雨が降って来たりしても大丈夫。

 

 

SOUNDPEATS GoFree2~音質・装着感・アプリ~

装着感

耳掛け部分は形状記憶になっていて、この形を保ったまま耳のカーブに優しく沿ってハマります。針金などは入っていないので、耳に掛けるたびにカーブを調整する必要もありません。

そして、耳当たりのいいシリコン素材と片側9gというイヤホンの軽さで、耳に付けていることを忘れるぐらい快適な装着感。メガネをしていても互いに干渉することなく、違和感はありません。
装着は耳にフックをひっかけて違和感なく収まる位置でOKです。イヤホン本体をより耳に近づけようと無理に押し付けたり、耳掛け部分下の金属を引っ張ったりすると耳の軟骨にあたって痛みを感じてしまうので、あくまで自然にフィットする位置に留めてください。

 

アプリ

アプリはGoogle Play ストア、App ストアからダウンロードできるので、「soundpeats」と検索し、インストールしてください。細かい調整はしないから別に…なんて思う方もいるかもしれませんが、アップデートはアプリ経由でしかできないのでインストールは必須です。

 

アプリで出来ることは以下の通り。

  • アップデート
  • 音量・音質調整
  • ゲームモード(遅延モード)の切り替え

 

音質設定は3モードあります。

  1. プリセットから選ぶ
  2. 手動で調整する
  3. オートイコライジング

手動の場合は10バンドのイコライザーが搭載されているので、かなり細かな調整が出来ます。でも、あまり知識のない方がいじると返っておかしな音にもなりかねないので、自信のない方はプリセットを使うといいです。プリセットは9モードもあるので、きっとお気に入りが見つかると思います。

 

オートイコライジング(アクティブイコライザー)は、各帯域期から”ピー”みたいな音が出るので、それが聴こえたらOKをタップしてっていうのを何度か繰り返すと、自動で自分の聴覚にあった設定になります。ただ、そのテスト音が聴こえたかどうかの判断が微妙で、出来上がった調整も?だったりするので、やってみて良かったら使うといいです。

 

音質

肝心の音質について。箱出しから数時間の間は、キンキンしたりこもったりと音質が不安定なので、最低でも5時間は鳴らしこんでみてください。大体、5時間以上~10時間以内で安定してくると思います。

で、鳴らし込んだ後の音質はどうなのかというと、カナル型のような暴力的な音圧感はありませんが、インナーイヤー型で低音が出ると謳うモデルレベルの音は出てます。音の表現や空間に着目するなら、インナー型イヤホンというより、SHURE SRH1840のようなモニター系のオープンタイプのヘッドホンに近いかも。

広大な音場、自然で聴きやすい音質、必要十分な低音

 

通常のイヤホンに搭載されるダイナミックドライバーは大きくても10mm前後。それをはるかに超える16.2mmという超大口径であるがゆえに、こういった余裕のある表現が出来るんだと思います。

加えて、振動板の大きさは低音再生に有利。コントラバスのように低音を出す楽器は大きいですよね。空気を振動させて音を出す装置は、大きければ大きい程、低音を出しやすいので、GoFree2は音の出口が全く耳の穴に触れていないにもかからわず、質感の良い低音を感じることが出来ます。ロータムの重みやベースのブリっとしたニュアンスも表現出来てるし、スネアのはじけるアタック音も気持ちいい。

音場は横と上方向に広め。曲によっては、斜め上方向に定位している音が若干前方から聴こえてきます。解像度も高く、細かい音がしっかりと存在感を持って耳に飛び込んできます。空間に余裕があることから、さらにこういった細かい音の見通しが良くなっています。

ボーカルは適度な厚みがあり、その音色も変にギラギラせず自然で滑らか。音像はそれほど大きくはないものの、ボーカルに掛けられたリバーブ等のエフェクトもしっかりと感じられるため、曲によってはその余韻でボーカルの音像が大きめに感じられます。

ハイハットやシンバルといった高域には芯があり、シャリ付いたり弱弱しい感じはありません

全体的に変に軽かったり不自然な音にならないのは大口径のドライバーだけでなく、SOUNDPEATS独自の「U字型音響空間」という技術も一役買ってると思います。

 

LDACとSBCですが、音の違いはあります。SBCに切り替えると音のキラメキが減って、音場がちょっとこじんまりした感じになります。ただ、外で聴く分にはこの差は感じがたいし、むしろSBCの方がやんわりとした音で聴きやすいと感じられる方もいると思うので、あまりこだわりのない方はSBCでも十分だと思います。

でも、普段からハイレゾ、もしくはCD相当のwavやflacといった音源ファイルを使用している方は、積極的にLDACを使ってみてください。もちろん、静かな部屋で聴くという条件付きにはなりますが、やはり音の質感はグッと上がります。

 

ドライバーの音の出口が全く耳の穴に触れていないのにシャリ付いたりせず、これだけしっかりした音を出すのはちょっと驚き。感覚的には、まるで3㎤ぐらいの超小型ステレオスピーカーを眼前50㎝ぐらいの位置に置いて音楽鑑賞してるようです。

 

 

まとめ

最後にSOUNDPEATS「GoFree2」のポイントをまとめておきます。

  • 耳を塞がない快適な装着感
  • 超大口径ドライバーによる量感のある音質
  • LDACによるハイレゾ対応
  • 連続9時間再生のロングバッテリー

 

総じて言うと、SOUNDPEATS「GoFree2」は聴きやすい音質を持ったモニターヘッドホンのような完全ワイヤレスイヤホン。SONY MDR-CD900STじゃなくてSHURE SRH10840みたいな。なので、こういった音が好みの方には超おすすめです。
SOUNDPEATS「GoFree2」は「VGP 2024」おいて金賞を受賞しており、評価・人気・製品品質の安定度も申し分ありません。

これだけハイスペックてんこ盛りにもかかわらず、価格は1万円を大きく下回る設定。発売記念セールとして割引クーポンも配布されているので、特に発売直後はお買い得です。
さらに、この記事を読んでいただいた方向けに、5%オフの特別割引クーポンも提供していただいていて、これは通常配布されているクーポンと併用できるので、SOUNDPEATS「GoFree2」を購入する際は是非利用してください。

★5%OFFクーポンコード:GOF2BK5BG21(使用可能期間 2023/11/22~12/22)
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