2013年に発売されたSHUREのフラッグシップヘッドホン SRH-1540。名機であり私の愛機。
約10年間、そのまま使っていたらさすがにイヤーパッドがヤバくなってきたので、昨年、付属品のイヤーパッドに交換しました。しばらくは快適に使えていたんですが、一年足らずでダメになりました。
正確に言うと、イヤーパッドのクッション部分は交換前のものも含めて特に問題はないんですが、イヤーパッドの付け根の内側の合皮部分がボロボロなんです。ここが破れて、粉状の粒子が耳に付きます。未使用のスペアだったとは言え、10年近く時間が経っていたので劣化は免れなかったんでしょう。
これを気にしなければまだまだ使えます。音質にも全く影響はないし。ただ、衛生上、良くないですよね。なので、再度、交換することにしました。
純正のイヤーパッドはワンペアで7,000円ぐらい。消耗品と思うとちと高い。Amazonで互換性のイヤーパッドを探していたらヒットしたので、試してみることにしました。
メーカーはGeekria。このメーカーの商品は何度か購入していて、以前、SONY MDR-Z1000の互換性イヤーパッドの出来が素晴らしかったので購入してみました。
ただ、今回はちょっと懸念事項があって、それはSRH-1540のイ純正ヤーパッドはアルカンターラという特殊な素材を使っていること。Geekriaのやつは写真で見る限り、ちょっと違ってるので、それが音質や装着感にどの程度影響するのか。
その辺についてレビューしたいと思います。
【レビュー】SHURE SRH-1540に互換性Geekriaイヤーパッドをつけてみた
封入物
箱の中に入ってるのは、
- イヤーパッド✕2（ワンペア）
- 工具
- クロス
- ステッカー
- 注意書き
純正イヤーパッドとGeekria互換性イヤーパッドの質感・装着感の違い
純正イヤーパッドと比べるとGeekriaの互換性イヤーパッドは、
- 表面がサラッとしている
- 若干厚みが薄い
- 底の布（ドライバーに被さる部分）は若干厚め
- 底と耳に当たるつなぎの部分（合皮）の質感は同じ
- サイズはピッタリ合う
取り付けに変な癖もなく、純正同様、ピタッとハマります。サイズもピッタリ。純正はモッチリ＆しっとりとした触感ですが、Geekriaはモッチリ＆サラッと。こんな感じに触った感じはちょっと違うのですが、装着した時の感覚に違和感はなく、純正同様の付け心地を維持してます。
【Geekria】SHURE SRH-1540用イヤーパッドの音質
さて、肝心な音質について。音質にかかわると思われる純正とGeekriaの違いは表面の素材と底布の厚み。これがどの程度、音質に影響するのか。
結論から言うと、低音の量がちょっと減ります。その他、音色、音場、定位などほぼ変化なし。低音の量が若干減ったからといって、全体的な音の厚みが薄くなることもありません。
よりモニターライクになった印象。なので、モニターするのにちょっと低音の量が多いと思っていた方にとってはより好みの傾向になるかと思います。
音楽鑑賞用途で純正程度の低音があった方がいいと思われていた方には、ちょっと物足りなく感じられるかもしれません。ただ、それほど大きな差ではないので、使ってるうちに違和感なく音楽鑑賞できるって方も多いような気もします。
まとめ
SHURE SRH-1540はモニターヘッドホンでありながら耳当たりのいい音色で、弾む低音により音楽鑑賞用途としても楽しめる唯一無二のヘッドホン。
Geekriaの互換性イヤーパッドに変えると、よりフラットなバランスになるので、純正の低音の質感から「音がモッタリするんだよな～、もうちょっとSONY CD900ST寄りになってくれたら」と感じられていた方にはジャスト。
今後も純正イヤーパッドを使うという方でも、時々Geekriaに付け替えて純正の寿命を延ばす目的で使うのもいいかもですね。
現時点（2024.12）価格が約1,700円なので、
結論
一つ手元に置いておいても損はなし！
