小説家 髙見澤俊彦「音叉」レビュー~概要と特徴について~

昭和歌謡/J-POP
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2017年8月22日発売の「オール讀物」(文藝春秋)9月号に、THE ALFEEの高見沢俊彦さんの小説家デビューとなる「音叉」が掲載されています。

私は活字が苦手で小説等はほとんど読みませんが、THE ALFEEは大好きなので初めて「オール讀物」なる本を購入してみました。

今回は、この小説を読んでみて思いついたことや感じた事などを書いてみたいと思います。

なお、内容についてはニュース等で触れられている程度にしか書きませんので、あしからず。

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髙見澤俊彦 処女作「音叉」

オール讀物と小説「音叉」

オール読物9月号は、結構な厚さのある本です。

550ページ近くあり、様々な小説がびっしり詰まっています。

ただ、私が昔読んでいたコロコロコミックよりは薄いです(^-^;

小説「音叉」は、P162~P194までで、1ページが2~3段に分かれて、文字が書かれています。

ペンネームと音叉

まず、ペンネームというのでしょうか、この小説「音叉」の執筆者名は、「髙見澤俊彦」となっています。

「髙」と「澤」の漢字が変わっていますね。

題名の「音叉」ですが、音叉(おんさ)ってご存知ですか?

音楽をやっている人は分かると思いますが、音叉とは、楽器のチューニングに使う二股の金属の棒のことです。

 

 

この棒を机の角などで叩くと、A(ラ)の音がプーンと鳴ります。

二本とも完全に同じ音が鳴る(共鳴する)ので、題名を「音叉」にしたのは、人間関係の同調など、色々な意味があるのではないかと想像します。

小説「音叉」の概要

概要については、各種ニュース等でご存知の方も多いと思いますが、一応書いておきます。

THE ALFEEの高見沢俊彦さんが、青春真っ只中だった1970年代が舞台となっていて、学生運動、フォーク、ロック喫茶、イエス、キング・クリムゾンなど、70年代のワードがたくさん出てきます。

内容は、バンドでプロデビューを目指す若者の青春ストーリーで、バンドでプロデビューをするに当たっての条件をレコード会社から突き付けられ、それに苦悩する様子と、恋愛ストーリーが織り交ざったような感じです。

読んでいて、印象的だったのは、所々に主人公の感情を表す手段としてE、Dなどの「音」が出て来るところ。

コードの音の響きが分かる方でないと、イメージが付きづらいかもしれませんが、火曜サスペンス劇場のような場面ごとに鳴る効果音的な音が頭に浮かんで、場面によっては、ウフフ…となってしまいました。

バンドメンバーを押さえよう!

私は活字が大の苦手です。何故苦手かというと、情景描写を言葉で延々と説明されると、読むのが面倒くさくなってしまうのと、登場人物がたくさんいると、誰が誰だか分からなくなり、話がよく分からなくなってしまうからです💦

ただ、この小説「音叉」は、とりあえず、登場人物の内、バンドメンバーの名前を押さえておけば、こんな私でも読みやすかったので、バンドメンバーの名前とパートだけを書いておきます。

  • 風間雅彦(主人公:ギター)
  • 古澤啓太(ドラム)
  • 神林義之(キーボード)
  • 佐伯美津夫(ベース)

小説内では、下の名前で書かれている場面がほとんどなので、名の部分の太字にしておきました(^^ゞ

まとめ

私は80年代にTHE ALFEEにハマり、特に80~90年代はTHE ALFEEのレコード等はもちろんの事、THE ALFEE関連の書籍も買いまくり、出演するテレビやラジオもほとんどチェックしていたので、THE ALFEEの高見沢さん、桜井さん、坂崎さんの出会い、デビュー等の話は、何度も見聞きし、頭に刷り込まれています。

そのせいか、THE ALFEEの学生時代からデビューするまでの話と、小説「音叉」に出て来る主人公とバンドの話が、何となく似ている部分もあり、「音叉」を読んでいると、ストレートでセミロングヘアの高見沢さんが、朗読して、私に読み聞かせてくれているよな感覚に陥りました。

高見沢さんによると、内容は実話でなく創作ということですが、そういった先入観があるためか、全くのフィクションとしては読めない私でした…(;”∀”)

小説「音叉」は、この9月号で終わりではなく、まだ続いて行き、3回の不定期連載を経て、2018年の夏に書籍刊行を目指しているようです。

もう少し先の話ですが、1冊の本となった「音叉」は是非手に入れたいですね!

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