天ぷらを作る時、市販の天ぷら粉がない場合はどうすればいいのか?
自分で作るにしてもどうやって作ったらいいのか?
作ったことはあるけどうまくできない…
こういった悩みをお持ちの方に向けて、衣が剥がれにくい・簡単・食べやすいしっとり感も残しつつサクッとしている…そんな天ぷら衣の作り方を書いてみました。
併せて、市販の天ぷら粉との違いや薄力粉と小麦粉って違うの?といった小麦粉に関する話も書いておきました。
小麦粉を使った天ぷら粉の作り方
天ぷら粉作るために必要な材料と分量
以下の分量で目安として3~4人分の天ぷらを揚げることが出来ます。
ポイントは材料の比率と混ぜ方です。
目分量でやらずにきちんと計量するようにしてください。
-
水 200cc
-
薄力粉 200cc
-
片栗粉 大さじ1
-
マヨネーズ 大さじ2
薄力粉はグラム(g)でなく容積(cc)にしてあるので、計量カップの200の位置まで粉を入れればOKです。
天ぷら粉のレシピにはマヨネーズでなく卵を使うものが多いと思います。
どうして卵を使うの?
卵を使うと味にコクが出て衣がふんわりするから。
卵の代わりにマヨネーズを使っても同じ効果が得られます。
このレシピでマヨネーズを使用しているのは、天ぷら衣にサクサクッとした食感を出す目的もあります。
天ぷらを作った時に衣がべちゃっとなってしまうのは、余分な水分が衣に残っているのが原因。
マヨネーズを使うことにより、マヨネーズの油が食材を包み込み、衣内の温度を上昇させることによって衣周辺の余分な水分が蒸発しやすくなります。
片栗粉も天ぷら衣にサクサク感を出す目的で使用していますが、このレシピでは食べやすいしっとり感をベースにサクッとした食感もあるという割合にしてあります。
もっとザクッとした食感がお好みなら、小麦粉と片栗粉の総量は変えずに片栗粉の割合を多めにしてお好みで調整してみてください。
天ぷら衣の作り方
水にマヨネーズを入れてよく混ぜ、粉モノを入れるという順番にしてください。
今回は卵を使わないというでマヨネーズを使っていますが、卵を使う場合は卵1個を水に割入れ、よく混ぜ合わせてください。
粉モノを入れたら激しくかき混ぜて滑らかにしないで、軽く十字を切るようにかき混ぜて少しダマが残る(粉の玉が表面に点々と浮いている)ぐらいにしてください。
このダマが天ぷらを作った時にモコっとする部分になり、食べた時にサクッとした感じが増します。
混ぜ過ぎると小麦粉に粘り(グルテン)が出てしまい、この粘りが余分な水分を逃がさないため、揚げた時にベチャッとなります。
冷水を使用するのもグルテン対策となりますので、面倒でなければ材料として使う水を冷水にしてみてください。
市販の天ぷら粉との違いと小麦粉について
市販の天ぷら粉と自分で作る天ぷら粉の違い
市販の天ぷら粉は、小麦粉、卵黄粉、ベーキングパウダー、デンプンで出来ています。
さらに使用されている小麦粉はグルテンが出にくいものを使用しているため、グルテン対策として冷水を使う、かき混ぜ過ぎないといったことに気を使うこともありません。
市販の天ぷら粉とで衣を作った場合と自分で衣を作った場合で大きく差が出るのは、天ぷらを作って時間が経ってからの状態。
自分で衣を作った場合は時間が経つとどうしても衣がべちゃっとなりがちですが、市販の天ぷら粉で衣を作った場合は衣がへたりにくいので、この辺が気になる方は市販の天ぷら粉の使用をおすすめします。
小麦粉と薄力粉って同じなの?
小麦粉と薄力粉は同じですが、厳密に言うと薄力粉は小麦粉の1つ。
一般的には、小麦粉はグルテンの量と質によって薄力粉・中力粉・強力粉の3つに分類され、薄力粉から強力粉に向かってグルテンの量が多くなります。
それぞれこんな料理に使用されます。
- 薄力粉→天ぷら、ケーキ等
- 中力粉→うどん等
- 強力粉→パン、餃子の皮
先程グルテン(小麦粉の粘り)について書いたのでお分かりかと思いますが、もし強力粉で天ぷら粉を作ったらどうなるか想像がつくのではないでしょうか。
小麦粉ってグラムをcc(ml)に換算するとどうなるの?
レシピに記載されている小麦粉(天ぷら粉)の分量は、グラム(g)だったり容積(cc)だったり表記が違う場合がありますが、この分量を換算する時は注意してください。
- 水 150cc(又は150ml)
- 天ぷら粉(小麦粉) 100g
1cc=1gだから、小麦粉も計量カップの100のところまで入れればいいんだ!
違うよー。200のところまでだよ。
水や料理酒は1cc=1gですが、それ以外の材料は換算率が異なります。
ここでは詳しく書きませんが、小麦粉は200cc(1カップ)=100gです。
ちなみに、ccとmlの分量は全く同じなので、単に表記の仕方の違いと覚えておけばいいです。
まとめ
とにかく混ぜ過ぎないよう注意。
慣れてきたら配合を変えてお好みの食感に仕上げてみてください。
最後にもう一度天ぷら粉レシピを記載しておきます。
- 水 200㏄
- 薄力粉 200㏄
- 片栗粉 大さじ1
- マヨネーズ 大さじ2