こんにちは、まちろです。
以前、オーディオテクニカのレコード針でエントリーモデルのAT-VM95Cのレビューをしました。そのワンランク上のAT-VM95Eってどんな音がするんだろうと興味を持ったので購入。
さて、この2つのレコード針、どんな音質差があるのでしょうか?感じたままにレポします。
【レビュー】オーディオテクニカのレコード針「AT-VM95E」の音質
AT-VM95Eの仕様
AT-VM95Cの時はカートリッジ付きで買ったので、今回は針のみ購入。針のみの場合の型番はAT-VMN94Eとなってますが、ここではAT-VM95Eと表記します。
箱に入っているのはレコード針本体と取扱説明書。
AT-VMN94Eの製品仕様は以下の通り。
- 針の種類:接合楕円針
- 針交換の目安時間:300時間
- 型式:VM型
- 針圧:1.8~2.2g(2.0g標準)
- 再生周波数範囲:20~22,000Hz
- カンチレバー:アルミニウムパイプ
AT-VM95Cとの大きな違いは針の種類の部分。同じ接合針でありながらAT-VM95Cは丸針、AT-VM95Eは楕円針。楕円針は丸針に比べて音の歪みが減少し、高域の再生能力が増すので、それが再生周波数範囲に表れています。
AT-VM95Eの音質
さて、針形状の差はどのぐらい音質差として現れるんでしょうか?
まず、同じシリーズのレコード針なので音の傾向は似てます。中域が持ち上がったまろやかな音。
感じた違いは、
音の圧と中域の表現
全体的に力強さが増していて中低域の迫力がスゴイ。なんか温かい空気を体に浴びてるみたい。そして中域の生々しさがアップ。ギターソロなんかはネットリ絡みつく感じで生々しい。まあ、スペック的にAT-VM95Cよりも音圧が増してるなんてことはないと思うんですが、より中低域の解像度が増したことでそう感じるのかもしれません。
ただ、迫力が増したと感じる分、より高域が大人しく聴こえるかな…。なので、ハイハットやパーカッションのチャカチャカした音がやかましいと感じてる方にはちょうどいいバランスかもです。
音場は変わらずそんなに広くないですが、音像が大きい為、中央の空間の充実度が素晴らしい!
ということで、AT-VM95EはAT-VM95Cよりも中低域の表現力がアップしたレコード針だと感じました。
まとめ
デジタル音源と違うレコードの魅力は、耳に優しいまろやかな音色と厚みのある音。AT-VM95Eは十分それに答えてくれるレコード針です。
さらに上のモデルをチョイスすれば解像度が上がってきて、より細かな音もクッキリ再現されますが、同時にレコードに付着したノイズも目立ってきます。
すると、ノイズ対策のためにアレコレと…なんてことになっていくので、マニアではなく時々中古レコードなんかを買って聴くというスタイルの方は、AT-VM95Eぐらいの音質が一番聴きやすいと思います。
未だに続くレコードブームの影響もあって、時々欠品になったりもするので、気になったら早めにゲットしてくださいネ。