【感想&レポ】筒美京平トリビュートコンサート 1日目と2日目の違い~東京国際フォーラム 2021~

2021年4月17日(土)18日(日)の2日間、東京国際フォーラム(ホールA)にて、昭和歌謡の名作曲家 筒美京平さんのトリビュートコンサートが開催されました。

題して、

筒美京平の世界 in コンサート

昭和歌謡を七色に彩ったアレンジャー 船山基紀さんの振るタクトに合わせ、約30組の歌手によって、1日につき40曲程の名曲が披露され、3時間という長丁場にもかかわらず、その幻想空間は、あっという間に過ぎた夢の時間でした。

こういった昭和歌謡の歌手が集まって歌唱するライブやテレビ番組などはたくさんありますが、「筒美京平の世界 in コンサート」は、それとは別次元。

当時のアレンジ・音色を再現し、フルコーラスの歌唱、なにより船山基紀さんの先導するリズムは、昭和歌謡で生き抜いてきた人間にしか出せないグルーブがあり、ここに集結した歌手を見渡すと、もう今後同じメンツで揃うことはないかもしれない、そんな希少な気持ちすら湧いてきます。

今回は、行きたくても行けなかった方に向けて、このコンサートはどんな様子だったのか、2日間を比較しながら、セットリストはもちろんのこと、出来るだけ詳細にレポしたいと思います。

 

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  1. 会場・物販ブースの様子
    1. 会場の様子
    2. 物販ブース
  2. コンサートの流れ・セットリスト
    1. コンサートの流れ
    2. セットリスト
  3. 各アーティストの歌唱シーン・衣装・MC
    1. 【伊東ゆかり】ブルー・ライト・ヨコハマ(原曲歌手:いしだあゆみ) / 誰も知らない
    2. 【夏木マリ】雨がやんだら(原曲歌手:朝丘雪路)
    3. 【平山三紀】真夏の出来事
    4. 【麻丘めぐみ】芽生え / わたしの彼は左きき
    5. 【浅田美代子】赤い風船
    6. 【AMAZONS】にがい涙(原曲歌手: ザ・スリー・ディグリーズ) / WAKU WAKUさせて(原曲歌手:中山美穂)
    7. 【野宮真貴】セクシー・バス・ストップ(原曲歌手:浅野ゆう子)
    8. 【岩崎宏美】ロマンス / シンデレラ・ハネムーン
    9. 【太田裕美】木綿のハンカチーフ / 九月の雨 / 雨だれ
    10. 【森口博子】東京ららばい(原曲歌手:中原理恵) / リップ・スティック(原曲歌手:桜田淳子)
    11. ブレッド&バター:青い地平線
    12. 【大友康平】哀愁トゥナイト / セクシャルバイオレットNo.1(2曲とも原曲歌手:桑名正博)
    13. 【稲垣潤一】ドラマティック・レイン
    14. 【松本伊代】センチメンタル・ジャーニー
    15. 【早見優】夏色のナンシー
    16. 【武藤彩未】あなたを・もっと・知りたくて(原曲歌手:薬師丸ひろ子) / 17才(原曲歌手:南沙織)
    17. 【斉藤由貴】卒業
    18. 【C-C-B】Romanticが止まらない / Lucky Chanceをもう一度
    19. 【乃木坂46(樋口日奈・伊藤純奈)】なんてったってアイドル(原曲歌手:小泉今日子)
    20. 【Little Black Dress】Oneway Generation(原曲歌手:本田美奈子)
    21. 【藤井隆】抱きしめてTONIGHT(原曲歌手:田原俊彦)
    22. 【NOKKO】人魚
    23. 【ROLLY】AMBITIOUS JAPAN!(原曲歌手:TOKIO)
    24. 【郷ひろみ】男の子 女の子 / よろしく哀愁 / 裸のビーナス
    25. 【野口五郎】甘い生活 / グッドラック / オレンジの雨
    26. 【中村雅俊】時代遅れの恋人たち / 海を抱きしめて
    27. 【大橋純子】たそがれマイ・ラブ
    28. 【庄野真代】飛んでイスタンブール / モンテカルロで乾杯
    29. 【松崎しげる】さらば恋人(原曲歌手:堺正章) / また逢う日まで(原曲歌手:尾崎紀世彦)
    30. 【ジュディ・オング】魅せられて
  4. 終わりに:筒美京平の世界 in コンサート

会場・物販ブースの様子

会場の様子

16:00開場、17:00開演というスケジュールが組まれたコンサートでしたが、開場間近になると外には長蛇の列が出来ていました。

年齢層は、若くて40代以上という感じで、コンサートが楽しみでニコニコしているというよりは、青春時代を共にしたアーティストに会える興奮・緊張で表情が硬く、真顔で少しずつ会場入口へ進んでいくように見えました。

東京国際フォーラム ホールAは、キャパ5,000人で、客席は間隔開けずギッシリの超満員。ただ、会場入り口は、手の消毒はもちろん、靴底の消毒マットもあり、年齢層が高いせいか、皆さんコンサート中は場内でアナウンスされていた新型コロナ対策マナーをきっちり守って、静かに観覧されていました。

実際の開演・終了時間は以下の通り。

【1日目】開演(17:12)終了(20:50)

【2日目】開演(17:04)終了(20:45)

 

物販ブース

物販コーナーは、オフィシャルグッズとCDコーナーに分かれていて、特に込み合うこともなく、スムースに購入することが出来ました。

CD売り場は、今回出演する、もしくは、出演はなくとも歌われる楽曲のオリジナル歌手のCDがズラリと並べられていて、勢いで全部買ってしまいたいぐらいの衝動にかられます。

オフィシャルグッズとして売られていたのは、以下の商品。

  • パンフレット
  • オフィシャルTシャツ
  • 公演ポスター

 

パンフレットは34ページ程度のそれ程分厚いものではありませんが、結構文字がビッシリで、筒美京平さんの昭和歌謡への関わり方の変遷など、かなりディープなことがたくさん書いてあります。

 

コンサートの流れ・セットリスト

コンサートの流れ

開演前は、しょこたんの「綺麗ア・ラ・モード」、飯島真理さんの「夢色のスプーン」、東京JAPの「摩天楼ブルース」など、場内に筒美京平の作曲された楽曲が延々流れていました。

ステージには緞帳(幕)が下りていて、開演時間になると、場内は暗転。緞帳をプロジェクタースクリーンに見立て、そこに音符が散らばるアニメーションが映し出されます。

コンサートタイトル「筒美京平の世界」という文字がビシッと映った後、幕が上がるのと同時に、船山基紀さん指揮によるオープニングテーマが生演奏され、すぐさま1曲目がスタート。

開演時間は約3時間30分で、途中に30分の休憩時間がありました。

楽曲をたくさん聴かせようとする構成で、司会者はおらず、アーティストが入れ代わり立ち代わりどんどん曲つなぎで時間が経過して行きました。

MCは2~3曲歌う歌手だけがする程度で、皆さん、次の曲の紹介や筒美京平さんへの感謝の念を述べられていました。特徴的だったMCについては、後述します。

2日間とも、船山基紀さんの挨拶で終了という形でしたが、1日目は「今日はありがとうございました。また逢いましょう。」みたいな簡素なものだったのに対して、2日間目は筒美京平さんへの想いなども加えた長めの挨拶をされていました。

あと、2日間続けて、コンサート最後の言葉は、松崎しげるさんの

寄り道しないように~\(^o^)/

 

セットリスト

以下は1日目のセットリストですが、2日目と異なる辺りの楽曲は赤字で記載し、セットリスト以下で違いを解説します。

  1. ブルー・ライト・ヨコハマ(伊東ゆかり)~MC~
  2. 誰も知らない(伊東ゆかり)
  3. 雨がやんだら(夏木マリ)
  4. 真夏の出来事(平山三紀)
  5. 芽生え(麻丘めぐみ)~MC~
  6. わたしの彼は左きき(麻丘めぐみ)
  7. 赤い風船(浅田美代子)
  8. AMAZONS(にがい涙)
  9. セクシー・バス・ストップ(野宮真貴)
  10. 木綿のハンカチーフ(太田裕美)~MC~
  11. 九月の雨(太田裕美)
  12. 東京ららばい(森口博子)~MC~
  13. リップ・スティック(森口博子)
  14. 青い地平線(ブレッド&バター)
  15. 哀愁トゥナイト(大友康平)~MC~
  16. セクシャルバイオレットNo.1(大友康平)
  17. ドラマティック・レイン(稲垣潤一)
  18. センチメンタル・ジャーニー(松本伊代)
  19. 夏色のナンシー(早見優)
  20. あなたを・もっと・知りたくて(武藤彩未)
  21. 卒業(斉藤由貴)~前半終了~
  22. Romanticが止まらない(C-C-B)
  23. Lucky Chanceをもう一度(C-C-B)
  24. WAKU WAKUさせて(AMAZONS)
  25. Oneway Generation(Little Black Dress)
  26. 抱きしめてTONIGHT(藤井隆)
  27. 人魚(NOKKO)
  28. AMBITIOUS JAPAN!(ROLLY)
  29. 17才(早見・松本・森口・武藤)
  30. 男の子 女の子(郷ひろみ)~MC~
  31. よろしく哀愁(郷ひろみ)
  32. 甘い生活(野口五郎)~MC~
  33. グッド・ラック(野口五郎)
  34. 時代遅れの恋人たち(中村雅俊)~MC~
  35. 海を抱きしめて(中村雅俊)
  36. たそがれマイ・ラブ(大橋純子)
  37. 飛んでイスタンブール(庄野真代)
  38. モンテカルロで乾杯(庄野真代)
  39. さらば恋人(松崎しげる)
  40. 魅せられて(ジュディ・オング)~本編終了~
  41. 雨だれ(太田裕美)
  42. 裸のビーナス(郷ひろみ)
  43. また逢う日まで(全員)

 

2日目は、上記赤字の楽曲付近で以下のような楽曲入れ替え等がありました。

  • 「セクシー・バス・ストップ」「木綿のハンカチーフ」の間に、「ロマンス(岩崎宏美)」
  • 「ドラマティック・レイン」は1日目のみ
  • WAKU WAKUさせて」「Oneway Generation」」の間に、「なんてったってアイドル(乃木坂46:伊藤純奈・樋口日奈)」
  • 「17才」は1日目のみ
  • アンコール1曲目は「雨だれ」から「オレンジの雨(野口五郎)」に
  • アンコール2曲目は「裸のビーナス」から「シンデレラ・ハネムーン(岩崎宏美&武藤彩未・早見優・松本伊代・Lttle Black Dress)」に

 

各アーティストの歌唱シーン・衣装・MC

【伊東ゆかり】ブルー・ライト・ヨコハマ(原曲歌手:いしだあゆみ) / 誰も知らない

エメラルドグリーンのドレスを身にまとい、非常に深みのある安定した歌唱で、このコンサートの掴みはOK!

「ブルー・ライト・ヨコハマ」で、船山基紀さん率いるバンドの音、特にホーンセクションと切ないハープシコードの旋律に鳥肌モノでした。

 

【夏木マリ】雨がやんだら(原曲歌手:朝丘雪路)

夏木マリさんの歌唱は非常に力強く、サイドを刈り上げた金髪とロングレインコートをまとったパンクテイストの衣装も相まって、夏木マリさんの歌う「雨がやんだら」は、まるでハードロックのバラードのようでした。

 

【平山三紀】真夏の出来事

黄色のミニスカートワンピで登場した平山三紀さん。

独特の響きのある声は、より迫力を増し、ソウルフルな世界観を観客に披露していました。

 

【麻丘めぐみ】芽生え / わたしの彼は左きき

赤いドレスに首には赤いチョーカー。髪を後ろでまとめたその姿は、当時のかわいらしさそのもの。

終始笑顔で歌う様子を見て、会場を訪れた若い世代の方々もファンになってしまったのではないでしょうか?

 

【浅田美代子】赤い風船

白いトレーナーにカラフルなロングスカートを合わせたコーデ。

2日間とも緊張した面持ちで登場した浅田美代子さん。

私がこのステージに立っていいのかしら…

そんな雰囲気を醸し出しながら歌っていました。

歌の出だしの不安定さが当時のミヨちゃんを思い出させてくれて、胸が熱くなりました。

 

【AMAZONS】にがい涙(原曲歌手: ザ・スリー・ディグリーズ) / WAKU WAKUさせて(原曲歌手:中山美穂)

AMAZONSは、斉藤久美さん・大滝裕子さん・吉川智子さんの3名からなるコーラスユニットで、ハーモニー、キレのあるリズム感はピカイチ。

ミラーボールの演出と併せて、開場はディスコティックに。

「WAKU WAKUさせて」は、当時アイドルでデビューした大滝裕子さんがセンターボーカルをとり、とっても楽しんで歌っている様子でした。

 

【野宮真貴】セクシー・バス・ストップ(原曲歌手:浅野ゆう子)

野宮真貴さんは、小西康陽さん率いるピチカート・ファイヴの元3代目ボーカリスト。

こういった渋谷系の歌手に歌われた「セクシー・バス・ストップ」は、見事、令和に復活!

原色でカラフルに彩られたサイケな衣装と、抑揚を抑えた一見無機質にも思える歌唱法は、独特のグルーブを強めていました。

とってもキュートなパフォーマンス&歌声で、還暦超えてるなんて信じられません。

 

【岩崎宏美】ロマンス / シンデレラ・ハネムーン

2曲とも、言わずと知れた御本人のヒット曲。

ゴージャスなワインレッドのドレスで登場した岩崎宏美さん。

「ロマンス」は当時と同じアレンジでありながら、楽器・音響技術の発達した重くキレのある今の音で聴くと、全く古臭さを感じさせません。

喉に負担を掛けないよう気を使いながら、ファルセットを多用する現在の歌唱で、「ロマンス」は新たな命を吹き込まれています。

「シンデレラ・ハネムーン」では、ゴールドのドレスに衣替え。岩崎宏美さんが歌いきると思いきや、2コーラス目から、松本伊代さん、早見優さん、武藤彩未さん、Little Black Dressが加わり、大盛り上がり。

あの独特な振り付けは、誰が一番うまいのか?

そんな目で見てましたけど、全員上手でした(*´▽`*)

 

【太田裕美】木綿のハンカチーフ / 九月の雨 / 雨だれ

エスニックなワンピースの衣装で登場した太田裕美さん。

伸びのある高音と、より可愛らしさを増したような歌声に歓喜。

「木綿のハンカチーフ」のイントロで刻まれるバイオリン、「九月の雨」でシャカシャカはっきり聴こえるシャイカーの音に生演奏の醍醐味を感じました。

アンコールで歌われた「雨だれ」は純粋なピアノ弾き語りで、ピアノのイントロと共に幕が上がっていく演出により、感動100倍増しでした。

 

【森口博子】東京ららばい(原曲歌手:中原理恵) / リップ・スティック(原曲歌手:桜田淳子)

どちらの曲も、原曲歌手をリスペクトしながら、森口博子さんの解釈が加わっていて、森口博子さんさんのオリジナル曲のように聴こえました。

片側の短いブルーのドレスはとても華やか。

今の森口博子さんの歌唱は最高潮。特に表現力の豊かさは圧巻で、「リップ・スティック」を歌い始めた時、会場の空気が一変し、観客はさらなる森口ワールドへ。

元アイドル歌手という枠を超えた今後の活躍に期待せずにはいられません。

 

ブレッド&バター:青い地平線

カジュアルな出立で直立で歌うブレッド&バター。

その甘い声と、出だしの切ないメロディーを軽快なリズムに乗せて歌う様子に、カルロストシキ&オメガトライブの影が重なります。

少年のような清涼感のある歌声を聴いて、ブレッド&バターの良さを再認識された方も多かったのではないでしょうか。

「青い地平線」は、ティンパンアレー、YMO、パラシュートの面々が参加したアルファレコード移籍第1弾アルバム「Late Late Summer」にも収録されていて、メインアレンジ細野晴臣の手腕が光る極上のシティポップとなっています。

 

【大友康平】哀愁トゥナイト / セクシャルバイオレットNo.1(2曲とも原曲歌手:桑名正博)

黒の上下に白ジャケット、吐き捨てるように歌うその様は、まさにロックンローラー。

大友康平さんの個性とも言うべきか、時折、マイクを口から遠ざけるパフォーマンスで、声が聞こえなくなるという….

しかし、2日目は、マイク離しは最小限になり、とっても聞きやすくなりました。

MCでは、

こんばんは、大谷翔平です(1日目)

こんばんは、ジャスティンビーバーです、いや、大谷翔平です(2日目)

超絶歌唱と笑いを提供してくれた大谷翔平、いや、大友康平さんでした。

 

【稲垣潤一】ドラマティック・レイン

タイトな黒のスーツ、ワインレッドのシャツに黒のネクタイ、超渋い男の登場。

個性的で伸びのある歌声は健在で、音の立ち上がりがとっても素晴らしいので、その爽快感と言ったら…

ドラーマティーーーーーーーーー

時折、マイクを左右にクイックイッと揺する様子も当時のまま。

歌声が強烈で脳裏に焼き付いてしまい、2日目に稲垣潤一さんが出なかったことに、物凄く違和感を感じました。

 

【松本伊代】センチメンタル・ジャーニー

今回の出演者で一番当時と変わらない容姿・歌声を披露してくれたのが松本伊代さん。

たのきん全力投球を見ていた頃の自分に戻ってしまいました。

1日目は薄いピンクのドレス、2日目は真っ赤な膝上ミニスカワンピで観客を魅了。

次回は、キャプテンも一緒にお願い!

 

【早見優】夏色のナンシー

振り付けは当時より滑らかさを増し、フェイクも入れる余裕のある歌唱で、進化した早見優を見た!

1日目はバッジをたくさんつけたピンクのジャケット&黒のシースルースカート、2日目はゴールドの鎖をあしらった緑のタイトなミニスカスーツと、そのスタイルの良さも目に焼き付きました。

 

【武藤彩未】あなたを・もっと・知りたくて(原曲歌手:薬師丸ひろ子) / 17才(原曲歌手:南沙織)

80年代アイドルがタイムスリップして、今ここに…

そんな錯覚に陥る程、昭和アイドル然としたパフォーマンスを見せてくれた武藤彩未さん。

80年代アイドルソングと今の音の融合をコンセプトに活躍しているだけあって、武藤彩未さんは、一番80年代アイドルに近い現役アイドル。

1日目は素朴な印象の白ワンピ、2日目はシックな黒いテカテカドレス。

音の立ち上がりも良く、声が跳ねまわり、アイドル絶頂期といった感じ。

1音1音丁寧に、そして、笑顔で放つあのセリフ、

うん、まだ切らないで…

お母ちゃんに怒られても切らないぜーーーー

なんて叫んでしまいました(心の中で)。

「17才」は、早見優さん、松本伊代さん、森口博子さんといった80年代アイドルに交じって歌った歌いましたが、全く違和感がなし。

武藤彩未さんは昭和歌謡とJ-POPの懸け橋になる貴重な存在だと思いました。

 

【斉藤由貴】卒業

白いシャツと黒のロングスカート、黒の大き目のシュシュ(布?)でポニーテールにした清楚系。

デビュー当時と同じような不安げな表情で登場した斉藤由貴さん。

演奏は当時のアレンジ、歌は先日リリースされた「水響曲」バージョンのしっとり歌唱という具合で、うまく過去と今を融合していました。

時折、真顔で左右をキョロキョロ。間奏辺りで少し深呼吸して、その後は涙目で歌唱。歌い終わりには、深いお辞儀をしていました。

斉藤由貴ワールド全開で、触れてはいけないその世界をじっと見守る、そんな空気が漂っていました。

2日目は、昨日から気分を切り替えたような雰囲気も感じられ、お辞儀前に、チラッと笑顔。

ここでコンサート前半は終了し、幕が下ります。

 

【C-C-B】Romanticが止まらない / Lucky Chanceをもう一度

後半は、笠浩二さんと米川英之さんのC-C-Bからスタート。

出来れば、当時のアノ5人の姿を見たかった…

そんな思いを吹き飛ばしてくれるような熱いステージを見せてくれました。

ドラム兼ボーカル 笠浩二さんのキンキン声はより鋭さを増し、その歌声は、まるでかわいいおばあちゃんのよう(失礼しました<m(__)m>)

米川英之さんのギターは冴えまくり、重いバッキングが会場内に響き渡っていました。

米川英之さんが歌うなら、「抱きしめたい」も聴きたかった!

ステージ中央に置かれた笠浩二さんのドラムセットを撤収する間、シンセサイザーのSEが流れ、ステージ中央と左右に設置されたスクリーンには、船山基紀さん率いるバンドメンバーの紹介スライドショーが流れました。

 

【乃木坂46(樋口日奈・伊藤純奈)】なんてったってアイドル(原曲歌手:小泉今日子)

黒船来航!

そんなフレーズが頭に浮かぶほど、樋口日奈さんと伊藤純奈さんのパフォーマンスは異次元でした。

二人の動きは、まるで機械で制御したかのようにビシッと合っていて、当時、小泉今日子さんのやっていたような腕を左右に振ってステップを踏む、そんな基本的な振り一つとっても、ベースにあるダンススキルの高さから、ダイナミックでありしなやか。

可愛らしい薄手のワンピースが、二人の動きに合わせてヒラヒラ舞っていました。

激しい動きにもかかわらず、息切れせず、安定した伸びやかな歌唱は、

昔のアイドルは良かったけど、今のアイドルは…

なんて思われている方の概念を覆すに十分なパフォーマンスだったと思います。

 

【Little Black Dress】Oneway Generation(原曲歌手:本田美奈子)

パンツスタイルに黒ジャケット、短髪を6:4に分け、エレキギターを持って登場したLIttle Black Dress(女性シンガー)はパンキッシュで、「東京ららいばい」の中原理恵さん、ジューシーフルーツのイリアさんにも似た印象。

さぞ野太い声を聞かせてくれるだろうと思いきや、声量はありながら可愛らしい声で、本田美奈子さんの楽曲にピッタリ。

ステッキを持って歌う本田美奈子さんとは雰囲気は違いますが、本田美奈子さんとワイルドキャッツを一人で体現しているようにも見えて、素晴らしいパフォーマンスでした。

 

【藤井隆】抱きしめてTONIGHT(原曲歌手:田原俊彦)

皆さん、何で(僕が歌うの)?って思われているかもしれませんが、僕もです

そんなことを言いながら、ゆるめのジャケット&パンツスタイルで登場した藤井隆さん。

振りはコピーせず、軽いステップを踏みながら「抱きしめてTONIGHT」を熱唱してました。

田原俊彦さんへのリスペクトがハンパなく、礼儀正しい藤井隆さんの歌わせていただいているという気持ちがビシビシ伝わってきました。

 

【NOKKO】人魚

まるで人魚のような純白のロングドレスで登場したNOKKOさん。

独特のエッジの効いた歌声と声量は衰え知らずで、より表現力に磨きをかけ、このステージで圧巻のパフォーマンスを見せてくれました。

いいお芝居を見て鳥肌が立った

そんな感覚になりました。

 

【ROLLY】AMBITIOUS JAPAN!(原曲歌手:TOKIO)

ROLLYワールドへようこそ!

黒のシルクハットにパンタロンといったグラムロックスタイル、もはや「AMBITIOUS JAPAN!」はROLLYさんのオリジナルにさえ聞こえました。

もっとギターを聴かせて欲しいと思った方もたくさんいたのではないでしょうか?

 

【郷ひろみ】男の子 女の子 / よろしく哀愁 / 裸のビーナス

1日目は黒、2日目は赤と、ジャケットの色を変えて登場。どちらもラメ入りで光が当たる度にキラキラ~。

郷ひろみさんは、まさに昭和のスターそのもので、衰え知らずのキレのある動き、立ち上がりの良い発声で観客全員を魅了しました。

「男の子 女の子」では、

君たち女の子~♪ ドンドン!

みたいな、ちょっとファニーなアレンジは、「1・2・3ンバ」「アーチーチー」といったフレーズを飲み込んで消化してきた郷ひろみさんならではの観客目線の仕掛け。

MCでは、あいさつで言う「郷ひろみ」という名前を強調し、この名前だけで喜んでもらえるありがたさに感謝している、そんな話をしていました。

 

【野口五郎】甘い生活 / グッドラック / オレンジの雨

野口五郎さんの高音の伸びは、相変わらずスカーッとした清涼感を帯びていて、ホント気分爽快。

両日ともに黒いスーツでしたが、中に着ていたチョッキ(?)は金から銀へ。MCのギャグも日替わりで、こういった細かいこだわりも野口五郎さんのエンターティナーとしてのプロ根性を感じます。

2日目のアンコール1曲目として歌われた「オレンジの雨」では、こだわりのギターを抱え、そのテクニックをいかんなく発揮してました。

1日目は、野口五郎さんが前に出演した郷ひろみさんのことをちょっといじったり。

この「郷ひろみ→野口五郎」という流れは、きっと意識して作られた構成で、ここに西城秀樹さんがいないのが不思議なぐらいでした。

MCでは、「グッド・ラック」に繋げるギャグを言ってましたが、どんな感じだったかというと、

1日目:筒美先生の作る曲はキツイ曲が多いけど、「甘い生活」はまだラクなほう、グッとラクなほう…

2日目:レコードが好きでね、この間、レコードをラックから取り出そうとして、ラックをグッと押して…

 

【中村雅俊】時代遅れの恋人たち / 海を抱きしめて

白いトレーナーにベージュのジャケットを羽織ったカジュアルでおしゃれなファッション。

このコンサートでは、基本的にシングルバージョンを忠実に再現したものが多かったんですが、「時代遅れの恋人たち」は、いきなりサビから始まるリアレンジバージョン。

ただ、そのサビパートはバラードでなく、レコードと同じ勢いのある演奏で歌われました。

野口五郎さんはMCで筒美京平先生に108曲作ってもらったとか言ってたけど、僕は2曲しか作ってもらってない、嫌われてたのか…

今日は、筒美京平先生から作ってもらった曲を全曲歌います!

そんなMCの後、予定リストに載っていなかった「海を抱きしめて」を歌い始めました。もちろんシングルレコードバージョンで。

生まれて来なければ良かったなんて…

何かに思い悩む時、この曲に元気づけられた方も多いと思います(私もその一人)。

”目の前に大きな壁が立ちはだかった時、大きな存在に触れてみよう”

そんなメッセージを含んだ曲ですが、

大きなモノ…

気づかないだけで意外と身近にあるカモ。

 

【大橋純子】たそがれマイ・ラブ

右肩出しのグレーのサテンドレスで登場した大橋純子さん。

ガンを克服し、その姿をステージで見ることが出来るだけでも感激でした。

その昔、西城秀樹さんがこの曲が大好きと言っていたことを思い出し、大橋純子さんの歌う切ない旋律を聴きながら、同時に、西城秀樹さんの笑顔が脳裏に浮かんできました。

 

【庄野真代】飛んでイスタンブール / モンテカルロで乾杯

フワッとしたジャンパー&深紅のパンツスタイルから、2日目はエスニックなロングシャツに衣替え。

「飛んでイスタンブール」のイントロで流れるキレキレのブズーキ(ギリシャの民族楽器)の音、庄野真代さんの爆裂声量にK.Oされました。

MCでは、筒美京平さんへの感謝の念と、旅情4部作の一つとして、次の「モンテカルロで乾杯」を紹介していました。

 

【松崎しげる】さらば恋人(原曲歌手:堺正章) / また逢う日まで(原曲歌手:尾崎紀世彦)

黒のロングスーツに真っ赤なチョッキ、真っ白な歯が目に眩しい松崎しげるさん。

今回出演された多くの方は、音を引っ張って言葉を畳みかける、いわゆる”溜め歌い”はせず、譜面通りに頑張って歌う様子が印象的でしたが、マツさんだけは、タメタメ。

手拍子のリズムと歌メロがズレまくります(*´▽`*)

いかなる曲も俺色に染める声量お化け参上!

そんな強い存在感を見せつけたステージでした。

アンコールラストの曲「また逢う日まで」は、松崎しげるさんのソロで始まり、途中から出演者全員がステージに集っての大合唱となりました。

 

【ジュディ・オング】魅せられて

ステージ中央には階段があって、その先にはヘ音記号とト音記号があしらわれた扉があります。

ジュディ・オングさんは、この扉から登場。

イントロのけたたましいバイオリンの旋律と共に扉が開くと、そこにはバックライトに照らされたジュディ・オングさんのシルエット。

ステージ中央で立ち止まり歌が始まると、真っ白なスモークがステージ左右から湧きだし、あの芸術的な衣装と共に幻想空間を作ります。

なんと美しい光景なんだろう

ステージで舞うジュディ・オングさんを見ながら、自分も空を飛んでいるような気分になりました。

衣装と楽曲がシンクロし、強烈に観客を魅了したまま、本編は終了。

その後、アンコールを経て、「筒美京平の世界 in コンサート」は大団円を迎えました。

 

終わりに:筒美京平の世界 in コンサート

一生に一度しか会えないかもしれないアーティストに会い、史上最高の演奏と歌を聴いた

2日間のコンサート終了後、そんな気分になりました。

当時と同じアレンジでありながらも、楽器の音の拾い方やエフェクト処理が進化しているせいか、演奏に全く古臭さを感じませんでした。

フルオーケストラは、歌手と対峙するように息づいていながらも、「主役は目の前の歌手」といった具合に楽器群は役割をわきまえていて、その微妙な駆け引きのようなものにも感激。

今回のコンサートは、筒美京平さんが作った昭和の名曲を披露する場でしたが、乃木坂46、武藤彩未、Little Black Dressといった現代を一生懸命に生きて輝いている歌手の方々が参加し、新たな命を吹き込んでくれました。

現アイドルのファンの方々も、これをきっかけに昭和メロディーの美しさ、アレンジ技巧の凄みに触れ、人生の楽しみ方が一つ増えたのではないでしょうか。

時代を問わず、いいモノは継承され、新たな要素を取り入れながら時代と共に進化していく…

「筒美京平の世界 in コンサート」において、若い歌手を参加させたことに大きな意味があったと思います。

また、こういったホンモノの音を聴かせてくれるコンサート期待しながら、「筒も京平の世界 inコンサート」レポを締めたいと思います。

 

なお、今回の模様は、あちこちからカメラが狙っていて、会場を出る時にもらったチラシには、WOW WOWで放送・配信とありました。

放送日は未定ということですが、ご覧になりたい方で、WOW WOWを契約されていない方は、一時的にでも契約してみてください。

このチラシには、電話で申し込む際、「筒美京平が見たいとお伝えください」と書いてあるので、人気次第では、第2弾もありうるかもしれませんね。

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