【2022】日本の音楽市場の特殊性~レコードブームとサブスクが主流にならない理由~

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こんにちは、昭和人のまちろです。

昨今、レコードがブームになっていて、いま活躍しているアーティストが新譜をレコードでリリースしたりと、そんな様子がテレビや雑誌などで伝えられてますね。

でも、日本人って熱しやすく冷めやすい傾向もあるし、その流行り方も世界のそれとはちょっと違ってます。

今後、日本の音楽市場はどんな風になっていくのか、ぼんやり考えてみました…

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日本の音楽市場の特殊性~レコードブームとサブスクが主流にならない理由~

世界とは異なる日本の音楽市場

IFPI(国際レコード産業連盟)が公表した2022年の世界の音楽市場の売上動向を見ると、音楽市場の国別ランキングで言えば、1位アメリカ、2位日本って感じになっていますが、世界の音楽市場が増加傾向にある中、日本のその売上規模は2013年辺りから横ばい。

音楽のフォーマット別では、ストリーミングの割合が世界規模で約65%。アメリカでは約8割がストリーミング、残りの2割は物理メディアでレコードがCDの売り上げを抜きました。

一方、日本はと言うと、ストリーミングの割合は約3割で、7割近くが物理メディア。物理メディアの規模は、

  • CD:約7,000万枚(約950億円)
  • レコード:200万枚(約40億円)

こんな感じで、レコードブームと言っても全くCDの売り上げ規模に及びません。ちなみに、レコードの売上には、中古レコード販売はカウントされていません。

 

日本のレコードブームの実態

日本では世界のレコードブームに乗じて、現代のアーティストがレコードで新譜をリリースしたり、昭和のアーティスト、例えば山下達郎さんとか中森明菜さんとかの新譜やリマスター復刻盤なども発売されていて、にわかにレコード市場が盛り上がっています。

レコードブームと言われながら売上がCDに圧倒的な差をつけられているのは、ブームの主体は新譜ではなく中古で、そのブームの実態はレトロブーム…そんな気もします。

ストリーミングと対極にあるモノとして価値を最大限に発揮しているレコードに興味を持つというのは、レコード世代でない若者にとって至極当然なことで、中途半端なメディアであるCDの売上規模は、アメリカで言うなら今後さらに縮小していくのでしょう。

日本の場合は何故そうならないのか、それは日本でストリーミングが今なお主流になっていない理由もあると思います。

 

日本でサブスク(ストリーミング)が未だ主流にならない理由

世界中でストリーミングが大流行している中、当時の音楽関連の記事ではストリーミングは日本になじまないなんて書いてあるものもあって、実際、その通りでここ数年でやっと盛り上がってきたという感じですよね。今後もその割合は上昇していくと思われますが、まだしばらくは物理メディアを抜くことはなさそうな気配。

どうして日本ではストリーミングが未だ主流にならず、CDが王位に君臨しているのか。

それは、少子高齢化などの理由から音楽のメインの購買層である若者が少ないからじゃないのかなと感じてます。若者にとってレコードというのは、新たな音楽体験を提供してくれるものとして興味をそそられるもの。私みたいな昭和世代は懐かしさでレコードを購入することはあっても、レコードの取り扱いの面倒くささなど体験しているので、たまに買うことはあっても、CDでなくレコードを買い続けるという人はマニアでもない限りなかなかいないと思います。

そういった昭和世代は新しいものに対応する能力が衰えてきているので、ストリーミングにスイッチすることも出来ず、CDを買い続ける。しかも今のアーティストでなく、かつて自分の青春を彩ったアーティストのモノを。ストリーミングで新しいものをおすすめとかしてもらわなくていい、自分の知ってるやつだけ聴ければいい。そんな思いも昭和世代にストリーミングが浸透しない理由かもしれません。

若者はというと、今はYouTubeなどで公式MVで新譜を聴くことも出来るし、あと個人がアルバムをまるまるアップロードしてるものもあったりでそれで満足しているからあんまり音楽にお金を使いたくないのか、それともゲームやSNSなど他の娯楽で十分暇つぶしが出来るから、それほど音楽というものに興味を示さないのか…

まあ、握手券目的で一部の若者が大量にCDを買うなんてこともあると思いますが。

 

まとめ

今後、日本の音楽市場はストリーミングがさらに伸びていくと思いますが、少子高齢化の日本においては急速な変化はなく、音楽市場そのものも少しずつ縮小していく気がしてます。

そうなると一番困るのがアーティスト。なので、日本みたいな小さな市場じゃなくて世界に向けた音楽・世界に通用する音楽を発信していくというスタイルがメインストリームになっていくかもしれませんね。

一体これからどんな音楽シーンを目の当たりにするのか…楽しみです。

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