2017年7月22日に韓国メーカーのEARNiNEから「EN120 Silver」という5000円台のイヤホンが発売されました。
シンプルな本体と5000円台という価格、製品化までに約2年間を要し、ポタフェスなどで来場者の反応や意見を取り入れながら作り上げたという「EN120 Silver」。
最近の5000円台のイヤホンの質は非常に上がってきているため、一体どんな音を聴かせてくれるのか気になり、試聴してみました。
EARNiNE EN120 Silverレビュー~おすすめシングルBA~
EARNiNE EN120 Silverの外観
ステンレスボディの本体は、シンプルな美しさがあります。
LR(左右)の区別は分かりづらく、一見すると、どうやってLRを判断したらよいのか分かりませんが、よく見ると、イヤホン本体から出ているブーツ(本体とコードの付け根)の内側にLRの表記があります。
コードは撚り線になっており、取り回しは良さそうです。
装着感に関しては、特別良くも悪くもなく、標準的といった印象です。
EARNiNE EN120 Silverの音質
EARNiNE EN120 Silverは、シングルBA(バランスド・アーマチュア)、再生周波数帯域は20Hz~20kHzで、いわゆるハイレゾ対応ではありません。
試聴にあたって、DAPはSONY NW-ZX2を使用し、音響効果は全てオフにしてあります。
試聴曲は、斉藤由貴「卒業」、Wink「淋しい熱帯魚」、BABYMETAL「ギミチョコ!!」、手嶌葵「La Vie En Rose」、欅坂46「二人セゾン」で、ファイル形式はflacですが、「二人セゾン」のみハイレゾ音源です。
音の傾向と印象
まず、音場ですが、左右はあまり広く感じませんでしたが、上下や奥行きは、左右の広さと比べるとあるように思えました。
全体的にクリア&きれいな音で、鳴っている音の中でボーカルの音像が一番大きいです。
音質は硬めの傾向で、BAらしい音の芯を聴かせるタイプ。
低音は重さよりも贅肉をそぎ取った細身のアタックで勝負する感じです。
持参した茶楽音人(さらうんど)のSpinFIt TwinBladeや、SONYのトリプルコンフォートイヤーピースに付け替えて音質チェックをしてみましたが、その傾向に変化はありませんでした。
というわけで、EARNiNE EN120 Silverは美音系のBAイヤホンだと思います。
まとめ
EARNiNE EN120 Silverは典型的なシングルBAのバランスですが、音がモヤっとせず、音の輪郭も明瞭で、BAならではのクリアな音を聴かせてくれました。
個人的には、音の滑らかさに、音の明瞭さを加え、ダイナミック型にはないシングルBAの良さを認識してもらうことをコンセプトに作られたイヤホンのように感じました。
音楽にノリや、低音の量感を求めている方には物足りないかもしれませんが、クリアですっきりと音楽、特にボーカルを聴きたい方にとっては、至福のリラックスタイムを提供してくれると思います。
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