2018年10月27日(土)川崎のクラブチッタにて、ジョージ.A.ロメロとダリオ・アルジェントによる1978年作品「ゾンビ」の上映会とゴブリンのライブがありました。
劇中のサントラパートは、ゴブリンが生演奏するといった大迫力の演出「LIVE ZOUND(ライブ・ザウンド)」。
一昨年は「サスペリア」、昨年は「サスペリアPart2」と同様のイベントがあり、昨年から参加した私はもう大感激!
ということで、今年も行って来たのでまたまたレポしたいと思います。なお、昨年の「サスペリアPart2」レポとかぶる部分についてはある程度省略しますので、気になりましたら昨年の記事も参照してください。
★「サスペリアPart2」レポはこちら
(追記)
<2019年もゴブリン来日決定!今年はクラブチッタ(神奈川)で2DAYS>
10月25日(金)「サスペリア」再上映&ゴブリンLIVE
10月26日(土)「シャドー」&ゴブリンLIVE
【レポ】ザ・ベスト・オブ・イタリアン・ロック Vol.8
チケットと開場時間
チケットは13,000円。入場時に特典CDをもらい、別途500円のドリンク券を購入するといった流れは昨年と同様です。
開場は16:00、開演は17:00ですが、14:30~15:45の間、グッズの先行販売が行われています。
開場への入場、グッズ購入、ドリンク交換、どれも結構並ぶので、あっという間に開演時間になってしまうので、じっくりとグッズを見たい場合や、パンフレット、Tシャツといったオフシャルグッズの先着購入特典ポスターを確実にゲットしたい場合は、先行販売で購入するのが良いと思います。
会場内の様子
昨年は「サスペリアPart2」だったせいか、グッズ売り場等の通路は「サスペリア」を思わせるような真っ赤なライティングがされていましたが、今回は、通常の白色ライトでした。
グッズ売り場の配置は昨年と同様。ただ、昨年売っていたマグカップ、缶バッジ等は売られておらず、グッズの種類は減少していました。
CD、DVD等の売り場では、ゾンビに扮した店員さん(白いドレスを着た女性の方)が高いテンションで商品販売をしていました。
Tシャツの柄は6種類で、ゾンビが4種類、ゴブリン(悪魔の絵)が1種類、デモンズが1種類。
客層は、約8割が男性、その内7割ぐらいが50代前後といった当時から「ゾンビ」のファンだった方が多いように思えました。
会場の壁際に立ち見客もいて、満席状態でした。
第1部「ゾンビ」上映&ゴブリンによるサントラ生演奏
開演スタート時刻は17:06で、客席から見て左手からメンバーが出てきました。メンバーの中には黒い短パンとセクシーなタンクトップを着たベースを持った女性がいて、ひときわ目を引いていました。
左にキーボードのクラウディオ・シモネッティ、中央にベースの女性チェチリア・ナッポ、右端にギターのブルーノ・プレヴィターリ、メンバー後方にドラムのティッタ・タニがスタンバイ。
上映と同時に大迫力の演奏がスタートし、大迫力の演奏と共にエンドロールを迎えました。
映画「ゾンビ」は様々なバージョンがありますが、今回上映されたのは、ダリオ・アルジェント版で、イタリア語日本語字幕でした。
ダリオ・アルジェント版はスピーディーに展開する反面、カットされているシーンも多いので、「ゾンビ」を初見、または久しぶりに見るという方は、「何で次はこういう展開になるの?よく分からない…」と思われた方も多かったのではないでしょうか。
昨年の「サスペリアPart2」と大きく違ったのは、「ゾンビ」はセリフ部分と演奏が被る場面が多かったこと、映画の性質上、同じ曲を何度も演奏したことで、ダリオ・アルジェント版のスピーディーな展開と相まって、今回の上映は、ゴブリンの長編ミュージックビデオを見ているような感覚でした。
現在のゴブリンの音は、当時のサントラの音とは全く違い、重くエッジの立ったハードロックの音なので、演奏している曲は同じですが、全く別物のミュージックトラックを充てたような印象もありました。
上映終了時刻は、19:10で、ここから30分の休憩に入りました。
第2部 ゴブリンLIVE
ライブは19:45にスタート。
昨年同様、スクリーンには、ビッグバン、地球、太陽、大地といった自然の風景や、絵の具が混ざり合うような画像、万華鏡のような画像が演奏に合わせて映し出されていました。
映画のメインタイトルの演奏時には映画のダイジェスト映像が流れ、映画とのプチシンクロを見ているよう。
衣装は全員黒を基調としていて、クラウディオ・シモネッティは燕尾服のようなジャケットに赤のアクセント、ブルーノ・プレヴィターリはゾンビの顔がプリントしてあるTシャツ、ティッタ・タニはノースリーブのジャケット。
演奏された曲は以下の通り(間違っていたらゴメンなさい💦)ですが、8曲目の新曲に関してのタイトルは分かりませんでした。
- IL CARTAIO(映画「デスサイト」)
- Demon(映画「デモンズ」)
- Snip Snap(アルバム「Roller」)
- Dr.frankenstein(アルバム「Roller」)
- Aquaman(アルバム「Roller」)
- Goblin(アルバム「Roller」)
- Roller(アルバム「Roller」)
- 新曲
- Suspiria(映画「サスペリア」)
- Tenebre(映画「シャドー」)
- Phenomena(映画「フェノミナ」)
- Deep Shadows(映画「サスペリアPart2」)
- Death Dies(映画「サスペリアPart2」)
- Mad Puppet(映画「サスペリアPart2」)
- School At Night ~ Profondo Rosso(映画「サスペリアPart2」)
(アンコール)
★Non Ho Sonno(映画「スリープレス」)
先程も書いた通り、現在のゴブリンサウンドは重いハードロックサウンドで、プログレハードに属するバンドといって良いと思います。
演奏は、従来のサントラ曲を若干リアレンジして新鮮味を与えてくれるとともに、途中アドリブが入ったりとライブならではの楽しさが満載。昨年は黙々と演奏する感じだったのに対して、今回はベースのチェチリア・ナッポのロックならではのライブアクションが加わり、ステージがより華やいで見えました。
所々に入るクラウディオ・シモネッティのMCは曲紹介程度の短いもの。
昨年同様、「サスペリア」の演奏前に、クラウディオ・シモネッティがダミ声で「ラーラーラー」と言って客席を煽りましたが、ダミ声は喉に負担だったようで、喉が詰まり咳ばらいをしていました。
観覧者による「ラーラーラー」の合唱が始まりましたが、昨年同様、小声での合唱で、音程やリズムもバラバラな様子を見て、クラウディオ・シモネッティは観覧者の「ラーラーラー」を早々に切り上げ、演奏に突入。
アンコール時に機材トラブルあり。このまったりとした5分間はギターとドラムがアドリブで繋いでいました。
アンコール終了後、メンバーはステージ上で写真撮影を5分程して会場を去りました。
第2部の終了時刻は21:40でした。
購入したグッズなど
今回購入したのは、オフィシャルグッズであるTシャツ(裏は無地)とパンフレットの2点。
昨年のパンフレットの価格は3000円、今回は2800円。ページ数は同じですが、昨年よりも記事というか文字数がかなり少ないかな…内容は現メンバーのフォトが中心のパンフレットとなっています。
特典CDには2曲収録されていて、1曲目は「Roller」のテストレコーディングバージョン(2006年)、2曲目は「L’alba Dei Morti Viventi」(「ゾンビ」のオープニングで流れる曲)のライブ音源(2017年)。どちらも現在のゴブリンのハードさを感じることの出来るアレンジになっています。
その他
ゴブリンのシンクロライブの開催日は川崎のハロウィンイベント日に合わせているようで、毎年、多くの仮装をした人たちに出会います。
このイベントのおかげで、昨年購入した「サスペリアPart2」の普段着づらいTシャツを着て行っても違和感なく過ごせました(と思います💦)。
クラブチッタのある川崎駅東口の駅前大通りと市役所通りに挟まれた商店街にはたくさんの飲食店があるので、ライブ前に食事をするのに困ることはないと思います。
三田製麺所、横浜家系、二郎系といったラーメン屋さんも沢山あります。
私は仲見世通りにある唐揚げ屋さんに入って特盛を注文しました。そしたら一個一個のサイズがデカイ、これが8個。完食できるか立ち込める不安に打ち勝ち、何とか食べてライブ会場へ。
片栗粉で揚げた感じのカリカリ食感で、しっかりとした醤油味が付いてとっても美味しい唐揚げでした。
まとめ
これまでは川崎のクラブチッタ一夜限りのゴブリンLIVEでしたが、今回は大阪梅田Shangri-Laでも開催され、2公演となりました。
個人的に、ゴブリンの曲の中では「シャドー」のメインテーマが大好きなので、今回のライブで聴くことが出来て大感激。
映画とのシンクロライブがコンセプトなので、いずれネタ切れになりそうですが、まだ数年はイケますね。次回は「シャドー」辺りを見ることが出来たらいいな。
4時間を超えるイベントなので、次回行かれる方はお尻が痛くならないようにクッションのようなものを持っていく等の万全な体制で臨んでくださいね。