2016年の11月から12月にかけて発売されたJVCのハイレゾヘッドホン「HA-SD7」とハイレゾイヤホン「HA-FD7」。
そのメタリックで美しいデザインに興味を持ったので試聴してきました。
今回は、この「HA-SD7」と「HA-FD7」の装着感や音質についてレビューをしたいと思います。
JVC「SOLIDEGE(ソリデージ)」の音
今回試聴したヘッドホン「HA-SD7」、イヤホン「HA-FD7」は、JVCの「SOLIDEGE(ソリデージ)」というシリーズとして発売された製品ですが、コンセプトはキレのあるデザイン&音質。
きっと、「SOLID」と「EDGE」を組み合わせた造語なんでしょうね。
いかにもナイフのようなキレのある音を出しそうです。
試聴環境
この2機種の試聴にあたって、DAPはSONY NW-ZX2を使用し、試聴曲はFLACで取り込んだWinkの「淋しい熱帯魚」(Wink memories 1988-1996 Disc1)を中心に聴いてみました。
この曲は、イヤホンによって低音の量・キレ、全体の音量バランス、解像度、ボーカルの艶等の差が分かりやすいので、使用しました。
私が試聴前に聴いていたイヤホンは、Westoneの「Starシリコンイヤーチップ」を装着したSHURE SE846(ブライトノズル)です。
なお、この2機種については、視聴時間をあまり取れず、曲のワンコーラスを2回ずつ程度しか聴いていないので、もう少し長い時間聴いてみたら感想が異なるかもしれませんが、その点を考慮して、参考程度に試聴レビューを読んでみてください。
JVC HA-SD7レビュー
ハード面&装着感について
手に取った感じは軽く、長時間の装着で首が痛くなることはないと思います。
ハウジング部分は、ヘッドバンド方面に押し込むことができ、コンパクトになるので、持ち運びには便利です。
アルミハウジングの部分は美しく感じましたが、その周りにあるプラスティックの部分やアームの部分については値段なりといったところでしょうか。
イヤーパッドは硬すぎず、柔らかすぎずといった感じでした。
私が注目したのは、SONY MDR-1シリーズに似た、このイヤーパッドの形状と大きさでしたが、実際に試着してみると、その内径は、MDR-1シリーズよりも小さく、耳の上、又は下がイヤーパッドに挟み込まれる感じでした。
感覚的には、SONY MDR-Z1000のイヤーパッドの内径よりも少し小さい感じです。
音質について
ボーカルとシンバル・ハイハットといった中高音は硬めでキレがあります。
低音は量が多めで、中高音に比べると音のエッジは立っていない感じです。
中高音と低音の質感の違いとバランス的に低音が強めなので、これ一本でオールラウンドいけるという感じではありませんが、気軽にノリ良く聴くには申し分ないヘッドホンだと思います。
JVC HA-FD7レビュー
ハード面&装着感について
まず、見た目ですが、ステンレス削出ボディーは光沢感があって美しいです。
ボディーが小さいため、結構耳の奥まで入るかなと思っていましたが、実際に装着してみると、思ったよりは耳の奥に入りませんでした。
奥まで入れようとしても、イヤーピース越しにノズルが耳の穴に当たるようになっています。
このイヤホンは、トップマウント構造と言って、ノズルの先端に超小型ドライバーユニットが配置されています。
音質について
予想通りの「SOLIDEDE」の音。
キレキレです!
先程試聴したヘッドホン「HA-SD7」とは違って、全ての音に統一感があり、チグハグした感じはなし。
音質は硬めというのではなく、硬くイヤホンはキレキレカチカチ!
でも、カサカサした感じもなく、適度な潤いも感じました。
これによって曲にスピード感が生まれます。
若干ボーカルに硬さを感じますが、音楽にキレとスピード感を求める方にとっては、この上なく気持ちよいイヤホンだと思います。
まとめ
JVCの「SOLIDEGE(ソリデージ)」シリーズとしてリリースされたヘッドホン「HA-SD7」、イヤホン「HA-FD7」は、ノリとキレが最高に気持ちいいので、特にEDMなんかを聴く方におすすめしたい逸品です。