HA-FD01&HA-FD02 試聴レビュー~おすすめハイレゾイヤホン JVC~

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JVCのハイエンドイヤホンと言えば、ウッドハウジングによる柔らかく繊細な音を奏でる「HA-FW01」を思い浮かべますが、このハイエンドシリーズにアルミハウジングをまとった「HA-FD01」「HA-FD02」が加わりました。

2017年12月20日に発売されたこの2機種ですが、ノズル交換により音質の変化を楽しめる「HA-FW01」の音と、人気のあるスパイラルドットイヤーピースをさらに進化させたスパイラルドットプラスの質感を確かめたくて試聴に行ってきました。

下位グレードの「HA-FD02」は、そのついでに聴いてみようかなという程度の気持ちで聴いてみましたが、実際に聴いてみると、「HA-FD01」と「HA-FD02」の価格差に、音質の優劣はありませんでした。

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HA-FD01のHA-FD02仕様と装着感

HA-FD01とHA-FD02の仕様上の違い

「HA-FD01」と「HA-FD02」の違いですが、価格的に上位である「HA-FD01」は、ダイナミックドライバーを収めるドライバーケースがチタン、3種類のノズル交換による音質の変化、高品位ケーブル、イヤーピースが新開発のスパイラルドットプラスという仕様になっており、その他は同じです。

見た目で分かるのはケーブルとイヤホン後部のデザインぐらいです(左が01、右が02)。

今回、「HA-FD01」と「HA-FD02」を聴き比べてみて、どちらかというと価格の安い方の「HA-FD02」の音に強く惹かれたので、音質レビューについては、「HA-FD02」を中心とした内容にさせていただきます。

HA-FD01とHA-FD02の装着感

本体に厚みがありますが、ノズルに角度が付いているため、本体が耳に干渉することなくフィットし、装着感は良好でした。

ただ、手に取った時、ずっしりとした重みを感じたため、このイヤホンを付けて長時間歩いていると、イヤホン本体の重みで、ベストポジションが少しずつずれてくるような気がします。

「HA-FD01」の高品位ケーブルは、「HA-FD02」よりも重みがあるため、よりその傾向があるかもしれません。

しかし、ノズル部分は360度回転させることができ、SHURE掛け(耳に掛ける)しやすいことから、この装着方法ならイヤホンのずれは低減できると思います。

「HA-FD01」と「HA-FD02」のイヤーピースの違いですが、試聴の際、どちらも良く触ってみましたが、正直な所、よく分かりませんでした(すみません)。

HA-FD01と HA-FD02の音質比較

先程もお話しした通り、「HA-FD02」の音質を先にレビューし、その後、「HA-FD01」はそれとどう違うのかを書きます。

試聴にあたり、DAP(デジタル・オーディオ・プレイヤー)は、SONY NW-ZX2を使用し、イコライザー等の音響効果設定は、全てオフの状態にしてあります。

試聴曲は以下の通りです。

  • 斉藤由貴「卒業」
  • BABYMETAL「ギミチョコ!!」
  • Wink「淋しい熱帯魚」
  • Black Sabbath「Headless Cross」
  • THE ALFEE「星空のディスタンス」
  • 高橋洋子「残酷な天使のテーゼ(Director’s Edit.Version)」

ファイル形式はflacですが、「星空のディスタンス」と「残酷な天使のテーゼ」は、ハイレゾ音源です。

HA-FD02の音質

音場(空間)は、広大という感じではありませんでしたが、顔面いっぱいに広がり、楽器やボーカルの音像(音の面積)は、それぞれ大き目で、音自体は顔面に近めでした。

音のバランスはフラットで、ややボーカルが前に出る印象です。

低音は適度な締まりと肉付きがあり、しっかりとした重みを感じることが出来ます。

どの音にもしっかりとした芯が通っており、安定した音を奏でてくれます。

解像度(音の鮮明度)や分解能(音の分離具合)は非常に高く、意識せずとも細かい音がかなりはっきりと聴こえてきます。

試聴した曲の中では、斉藤由貴「卒業」、Wink「淋しい熱帯魚」で聴こえる左右の細かいパーカッションの音が、全く安っぽさを感じさせないリアルな音で鳴っていました。

特筆すべきは音の表現力で、これまでキレのある音を出すイヤホンは音が硬く、まろやかで柔らかいを出すイヤホンはキレが劣る傾向にありましたが、「HA-FD02」は、柔らかめの音質傾向でありながらキレがあり、かつその音質に不自然さがないという、他では中々感じることの出来ない高品位なイヤホンだと感じました。

HA-FD01の音質

「HA-FD01」はノズル交換によって、その音質を変化させることが出来ますが、試聴機はきっとデフォルトのステンレスだろうと思います。

「HA-FD02」から「HA-FD01」に変えて感じたのは、同じシリーズで2機種リリースする時に設定される常套の音質差のつけ方かなということで、「HA-FD01」は、解像度、音場、音のバランスといった基本的な音質は「HA-FD02」と同じ感じでしたが、音色がより柔らかくまろやかで豊潤といった雰囲気でした。

「HA-FD01」について、他の方々のレビューを見てみると、音にキレがあるという意見も多く見かけたので、試聴前はそんな感じなのかなと思っていましたが、先に「HA-FD02」を試聴したせいか、「HA-FD01」の音にキレがあるという程の音の小気味よさは感じませんでした。

ただ、これはあくまでもデフォルトのノズルのみで試聴した感想なので、他の2つのノズルに交換した場合、また違った印象を受けると思います。

試聴機でいうなら、「HA-FD01」は、Jazzなどのアコースティック系の音楽を豊潤な音に包まれながら極上に鳴らすタイプ、「HA-FD02」はポップス等のノリとキレをすっきりと極上に聴かせるタイプのように思えました。

まとめ

冒頭でもお話ししましたが、「HA-FD01」と「HA-FD02」は価格による音質の優劣はあまり感じられず、ノズル交換の可否を除けば、よく聴く音楽との相性や、個々人の好きな音質傾向といった好みで選ぶタイプだと思います。

同シリーズのイヤホンを購入するなら一番高いやつを購入するといった方でも、この2機種に関しては、是非聴き比べをしてみてください。

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