こんにちは、昭和生まれのまちろです。
これは80年代アイドル坂上香織さんの1stアルバム「季節のプロローグ」。当時、「俺の妹急上昇」っていうドラマがおもしろくて毎週楽しみに見てたんですけど、その主演が坂上香織さんでした。このドラマの後、「レースのカーディガン」という曲で歌手デビュー。そして、この1stアルバムのリリースとなりました。全ての歌詞は松本隆、作曲は財津和夫・来生たかお・井上ヨシマサ、編曲は萩田光雄・船山基紀といった面々を見ても分かる通り、80年代後半のアイドルソングの要素が全部つまったキラキラした極上のアルバムに仕上がっていて、1stアルバムにして彼女の頂点を極めたと言っても過言ではない完成度。ジャケット写真は篠山紀信が手掛け、陽の当たる洋館と愁いを帯びた少女のコントラストはこのアルバムのテーマそのものです。
この美しい洋館は一体どこにあるんだろう…
ということで行ってきました。外国じゃなくて良かった~(´▽`)
【坂上香織】1stアルバムジャケットの場所 旧前田家本邸(駒場公園)レポ
旧前田家本邸洋館の様子
1stアルバム「季節のプロローグ」に映っているのは、旧前田家本邸洋館。東京都目黒区の駒場公園内にあります。この洋館は、旧加賀藩主前田家16代当主の侯爵前田利為(としなり)の居宅として昭和3年から昭和5年にかけて建てられたもので、つまり、華族という上流階級の大豪邸ですね。利為は駐英大使菅附武官(大使館で軍事関係を担当する役人)を務めるなど外国生活も長く、国際的見識の高い文化人でした。そのため、この洋館は単に家族の生活の場としてだけでなく、外国からの要人を迎える迎賓館としても利用できる空間として設計されました。
館内は無料で見学できます。ボランティアガイドさんもいて、「よろしかったらご説明します~」と声をかけてくれました。館内は広大で物凄い部屋数。調度品も格式高いものばかり。洋館は本当に豪華絢爛で、贅を尽くしたその作りは生活の場というよりドラマや映画のセットのよう。実際、「のだめカンタービレ」「華麗なる一族」「ライアーゲーム」などで使われたみたいです。
一室ではマンドリンやクラシックギターでのミニコンサートが開かれていました。
この階段の作りと赤いじゅうたんを見ていたら、高木美保さんが主演したドラマ「華の嵐」が頭に浮かんで…あと「エースをねらえ!」のお蝶夫人の豪邸とか。
洋館の裏手は広場になっていて、お花見を楽しむ人で賑わっていました。
洋館の裏手も素敵で、バルコニー上部両端には羽の生えたライオン像が置かれています。
旧前田家本邸和館の様子
洋館完成後に建てられた和館は、外国からの大切なお客様に日本文化を伝える空間として設計されました。一階広間は無料休憩所になっていて、縁側から美しい日本庭園が望めます。
洋館も素敵ですけど、私みたいな庶民は畳のある部屋に来るとなんだか落ち着きます(´▽`)
まとめ:駒場公園 旧前田家本邸
最後に旧前田家本邸の情報をまとめておきます。
【開館日】(2023年4月2日現在)
<洋館>水~日曜・祝日
<和館>火~日曜・祝日
●どちらも開館時間は9:00~16:00
●ボランティアガイドは土日祝限定
ちなみに、公式ページのアクセス案内では、駒場東大前駅から徒歩12分、代々木上原駅から徒歩13分と書いてあるんですが、実際歩いてみると全然距離感が違いました。行きは駒場東大前駅から歩いて10分弱、帰りは代々木上原駅に向かったら行きの倍ぐらいの時間がかかった感じだったので、どっちの駅から行こうかなと迷うなら、駒場東大前駅の方がいいと思います。
平成25年(2013年)に国の重要文化財に指定された旧前田家本邸。今回はざっとの紹介でしたが、旧前田家本邸に関する歴史はまだまだたくさんあります。気になったら是非足を運んで、その深い歴史と素晴らしい建築美を味わってみてください。静かで非日常的な空間は日頃の疲れを癒してくれると思います。