「昭和40年男」2018年10月号(9月11日発売)は、古代が雪に「星になって結婚しよう」と語り掛ける「さらば宇宙戦艦ヤマト」の名シーンが表紙。
私は昭和40年代生まれですが、この世代は思わずジャケ買いしてしまうという心理を突いたニクイ作戦にいつもヤラれてしまいます。
本の内容は知らなくても、今までの昭和40年男から内容の充実度は保証済みなので購入してみました。
今回の特集は「熱愛」
リアルタイムだった方は、このワードだけで色々な作品を思い浮かべると思います。
「熱愛」….至高の愛を教えられた私たちは、それゆえに悩むことも多かったのではないでしょうか。
今回は、今月号の概要と本を読みながら思い出したことなどを書いてみたいと思います。
様々な愛のかたちを教えてくれた作品群
A4サイズ、150ページ弱の今月号は、前半が様々な愛を教えてくれた作品紹介、後半はいつものように健康、昭和を彩った野球・プロレス・アーティスト・ゲーム等の紹介記事になっています。
熱愛作品について
以下のような映像作品の名セリフ、制作秘話などを含め、様々な愛のかたちが解説されています。
- 池中玄太80キロ
- 蒲田行進曲
- 宇宙戦艦ヤマト
- トラック野郎
- 教師ドラマ(金八先生、熱中時代、ゆうひが丘の総理大臣)
- 大島渚監督作品
- 愛の戦士レインボーマン
- 岸辺のアルバム
- アパッチ野球軍
- ウルトラマンシリーズ
- 母をたずねて三千里
これらは、家族愛、人間愛、兄弟愛など、己の信ずるものに対する無償の愛がテーマになっています。
「どうしてそこまで出来るの?人を愛せるの?」なんて思いながら、その強い信念と深い愛情に感激して、これらの作品を見ていたものでした。
宇宙戦艦ヤマトは私が最も好きなアニメですが、さらば宇宙戦艦ヤマトを見るたびに、他人を命がけで守って死んでゆくクルーの雄姿に、今でも涙してしまいます。
宇宙戦艦ヤマトを見ては、愛する者のために死ねる人間になろう!、金八先生等の熱血教師を見れば、先生になって生徒たち一人一人を愛そう!、母をたずねて三千里を見れば、お母さんを守っていこう!など、テレビを見ては感化されっぱなしでした。
ただ、これらの作品で語られるのは至上の愛。
こういう思いを抱きながらも大人になっていきましたが、己の甘さ・弱さ、揺らぐ信念から、相手の態度によっては愛に見返りを求めてしまったりと中々己の理想像には近づけない自分がいます。
しかし、これらの作品から教わった愛の在り方は、生涯の宝として、少しでも理想に近づくべく、今後も努力し続けていこうと思っています。
性と話題のカップルについて
熱愛特集の後半は、昭和の恋愛、性について、エッチな青春洋画などが紹介されています。
エッチな青春映画と言えば、「グローイングアップ」「ポーキーズ」など色々な作品がありましたね。
ちなみに私の一番衝撃的だった映画は「エマニエル夫人」。
当時は、こういった作品はテレビで頻繁に放送されていたので、昭和世代の性の目覚めは、テレビの影響が大きかったと思います。
「時間ですよ!」「プレイガール」「Gメン75」等のテレビドラマでも、色々な裸のシーンを見た記憶があります。
休日のお昼にやっていたバラエティ番組「笑って!笑って!!60分」では、オープニングで全裸の子どもが走り回っていました。
雑誌には性の相談コーナーがありましたが、ここでは近代映画に掲載された性に関する当時のQ&Aが2ページに渡って載っています。
私の一番思い出深いのは、雑誌「BOMB!」に載っていた性の体験記で、事実か作り話かは分かりませんでしたが、そんなことはどうでもよく、その文章を読んでいるだけでも興奮したものでした。
その後、この投稿を編集して映画化された菊池桃子さん主演の「パンツの穴」がテレビ放送された時に録画して、特定のシーンを何度も見た記憶があります。
昭和の熱愛カップルとして、内田裕也&樹木希林、加藤和彦&安井かずみ、春日三球&照代といった面々が紹介されていますが、沖雅也&日影忠男、ロボコン&ロビンといった変化球的なカップル?の紹介もされています。
後半の記事で興味深かった記事
熱愛特集後の記事で個人的に興味を惹かれたのは、杏里さんとUWFが新日本プロレスにUターンした話。
杏里さんの記事は4ページありますが、最初のページに載っている杏里さんの写真がとってもかわいいです。
記事の内容もデビューや下積み時代の話など読みどころ満載です。
UWFと新日本プロレスについては、ターザン山本さん、藤波辰爾さんが当時の状況を語ってくれていて、こういった記事はたくさん読みましたが、何度読んでも興味深いです。
まとめ
昭和40年男10月号で紹介されている映像作品からは多くの愛の在り方を学びましたが、音楽では、オフコースから様々な愛の情景を学び共感していました。
皆さんも音楽から愛について学び、共感し、慰められたことがあると思いますが、どんな音楽だったでしょうか?
家族、仕事など様々な場面での人間関係で悩んでいるとき、今号で紹介されているような熱愛作品を見ると、気持ちがリセットされ、愛の示し方を再認識できるような気がします。
人間は感情の動物。理屈や正論で相手に向かって行っても問題は全く解決に向かわない。
なかなか出来ることではありませんが、目には目をの精神で相手に向かっていくのではなく、相手をも愛する気持ちで応対する…そんな心の余裕を持ちながら日々過ごしていきたいと感じさせられた10月号でした。
気合を入れて読まないと中々読み終わらないほど、熱愛作品等に関する記事がぎっしり詰まっているので、是非読書の秋に読んでみてください。

