銀色夏生「バランス」レビュー~必聴!伊藤七美のアイドルボイス~

アイドル
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こんにちは、まちろです。

ある時、ふとラジオから流れてきた曲を聴いていて、

伊藤つかさか~懐かしいな…

なんて思ってたら、全然違ってました。伊藤つかささんに関してはベスト盤に入ってる程度しか知らないので、きっと自分の知らないアルバム曲とかなんじゃないかなと思って聴いてたんですけどね。

で、その時聴いた曲調と歌声に惹かれたので、急いでアルバムを買いました。しかし、ホント、このボーカルの歌声、めちゃくちゃ伊藤つかささんに似てる。

で、このアルバムは何なのかというと、アーティスト名は「銀色夏生プレゼンツI」、アルバム名は「バランス」。リリースは1989年。

一体どんなアルバムなのか、このかわいらしい声の持ち主は誰なのか、レビューしたいと思います。

BALANCE
ソニー・ミュージックレコーズ

 

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作詞家 銀色夏生プロデュースのアイドルアルバム

銀色夏生とは

有名な方なのでご存知の方も多いと思いますが、読み方は「ぎんいろ なつお」。作詞家、詩人、写真家等、多彩な活動をしている女性です。

たぶん、私が最初に銀色夏生さんを知ったのは、斉藤由貴さんのファーストアルバム「AXIA」に収録されている「AXIA~かなしいことり~」だった…かな。

 

アルバム「バランス」について

収録曲は以下の通り。全曲の作詞作曲は銀色夏生さん。

  1. 瞬間の片想い
  2. それは渚でプラトニックで
  3. 僕たちの恋
  4. 涙のわけ
  5. サーチライト~明かりをさがす~
  6. バランス
  7. アマリリス
  8. ラララ
  9. かなしいことり
  10. JIMMY BOY

このアルバムは、銀色夏生さんが手がけた唯一のアルバム。ちなみに9曲目の「かなしいことり」は斉藤由貴さんのファーストアルバム「AXIA」に収録されてる「AXIA~かなしことり~」のカバーです。

 

好きな人といる時にふと流れてきて耳に残ったもののそのまま通り過ぎてしまう曲、喫茶店で友達と話をしている時にさりげなく流れていた曲…

こういった様々なシチュエーションの中で、さりげなく流れて来る誰の歌かも分からないけど印象的な曲を作ってみたいという構想が銀色夏生さんの頭の中にありました。

ある程度構想が出来上がったところで、銀色夏生さんの詩と写真を掲載している「Pee Wee」という雑誌の隅っこに、銀色夏生さんはこんな歌手募集の記事書いて掲載してもらったそうです。

「高校生くらいのせつない恋心のレコードを作りたいのです。アルバイトで歌ってください。簡単に作りたいんです。」

これに200人ぐらいの応募があり、その中に銀色夏生さんがイメージする声の持ち主がいて、その子がこのアルバムの歌手に選ばれました。

あどけなくフワッとした歌声の持ち主は「Nanami Ito」。CDのクレジットにはそう記されています。当時、女子高生だったそうです。

どの曲も歌詞には難しい言い回しや比喩表現等は使われておらず、比較的ストレートな言葉をチョイスしているせいか、さりげなく聴いたとしても歌詞がスーッと頭に入ってきて、等身大の女子高生の恋心をリアルに感じさせてくれます。

このアルバムは、日常生活の中でさりげなく流れて来る曲というコンセプトから、あまり時間をかけず、さらっと作成されたようですが、そのコンセプト通り、爽やかでノリの良い曲、恋人を見守るような優しいバラード、不安な心を象徴するかのようなせつなソング等、バラエティ豊か。でも、サウンドには統一性があって、どのタイプの曲も非常に耳当たりの良いサウンドになっています。

もし、このアルバムに興味を持たれたなら、百聞は一見に如かずということで、動画サイト等で「瞬間の片想い」「僕たちの恋」「バランス」辺りを聴いてみてください。

 

終わりに

クレジットとして表記されている歌手の「Nanami Ito」(伊藤七美)さんは、現在どこで何をしているのでしょう…。銀色夏生さんのアルバムもこれ一枚で終わっています。

少しもったいない気もしますけど、銀色夏生さんのアルバム作成のコンセプトを思うと、これ一枚で歌手も謎のまま終わったことは、ある意味、狙い通りだったのかもしれません。

80年代アイドルファンの方ならこのアルバムの良さが理解できると思うので、もし未聴でしたら、是非聴いてみてください。このCDに連動した同タイトルの詩集もあるので、こちらも是非。

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