NW-WM1A・WM1Z試聴レビュー~NW-ZX2との音質差を聴き比べてみた~

AUDIO
記事内に広告が含まれています。

今月末(2016年10月末)に発売されるソニーのNEWウォークマン NW-WM1A,WMM1Z,A30シリーズを銀座のソニーストアで試聴してきました。

現在、私の所有するSONY NW-ZX2を比較対象機種として持って行ったので、どのような違いがあるか確認してきました。

なお、今回の試聴ではアンバランスのみの試聴になりますのでご了承ください。

 

スポンサーリンク

NW-WM1A,WM1Z,A30レビュー

NW-WM1AとNW-WM1Zの試聴機は、壁側と丸テーブルにそれぞれ2台ずつの計4台置いてありました。

細かい外観や製品仕様については、SONYホームページ、オーディオ関連ニュース、他の方の記事等で多く紹介されているため、今回の記事では省略させていただきます。

 

NW-WM1AとNW-WM1Aのハード面について

重くてポータブル用途にはちょっと…という意見もよく目にするNW-WM1Z。

実際に手にしてみたところ確かに重さを感じますが、私のように比較的重さのあるNW-ZX2やポタアンとDAPを併用している方にとっては、ポータブル用途に使用できないほどの重さではないと思います。

ただ、NW-WM1Zを片手で持って色々いじっていると、その重さのせいで手に取ってから30秒ほどで手首が痛くなってきました。

NW-WM1Zをカバンに入れっぱなしにして、あまり選曲等のために本体をいじらない方には本体重量はそれほど問題はないと思いますが、選曲等のために頻繁に本体を取り出して弄るタイプの方の場合は、ちょっとツライかもしれません。

 

次に、NW-WM1Aを手にしてみました。

決して軽いわけではありませんが、NW-WM1Zを持った後にNW-WM1Aを持つと軽いと感じます。重さの感覚はNW-ZX2と同じぐらいです。

どちらの機種共に、ちょうどよい厚みがあるため持ちやすく、各種ボタンも大き目で押しやすいです。

一つ気になったのはmicroSDカードスロットの辺りで、microSDカードスロットにカードを挿入する際、このスロットのカバーが干渉してちょっと挿入しづらい感じがありました。

これはカバーと本体をつなぐヒモみたいなものが短めなせいなのか、このヒモの材質が硬めなせいなのか、それともカバーの形状がNW-ZX2よりも正方形に近寄った形になっているせいなのか、色々原因はあると思います。

 

NW-WM1AとNW-WM1Zの操作性について

NW-Aシリーズを含めて、今回の機種からOSが刷新されました。

従来のOSはできないことが多くあって、Androidウォークマンの方が使いやすかったのですが、今回のウォークマンは、本体でのプレイリスト作成(本体でのプレイリスト名の編集も可)、曲の削除、アーティスト表示を、アーティストとアルバムアーティストの2通りから選択可等、内容的には満足度の高い仕様になったと思います。

あと、Androidウォークマンでは削られてしまった「いたわり充電」が復活していました。

残念なのは本体操作時のレスポンスの悪さで、何の操作をするにしてもワンテンポ遅れる感じです。

特に、再生、送り、戻し、停止については、画面タッチと物理ボタン共に押してから1秒近くの遅れがあり、ちょっとストレスを感じました。

ただ、後のアップデートで改善される余地があるので、それほど気にしなくても大丈夫かと思います。

(追記)2017年2月23日のアップデートにより、反応速度の劇的改善が図られたようです。

 

NW-WM1AとNW-WM1Zの音質について

試聴にあたり、イヤホンはSHURE SE846、試聴曲はいつも自分が聴いている曲をmicroSDに入れたものを使用しました。

色々な曲で試聴してみましたが、短時間の試聴では分かりづらい感じがしたので、最終的には斉藤由貴さんのハイレゾアルバム「ガラスの鼓動」に収録されている「情熱」という曲で集中的に聴き比べをしてみました。

NW-WM1シリーズはソースダイレクトモードをオンにし、全ての音響効果を切った状態にしました。

ゲイン切り替えによる音質の変化までは分からなかったので、ゲインについてはノーマルゲインにしました。

NW-WM1Aの音質

音を出して最初に感じたのは、今までのウォークマンとは違うフラットなバランス。

音自体は近めで、空間はNW-ZX2よりも少し上下を広げた感じです。

解像度はNW-WM1Aの方が良く、左から聴こえるハイハットの音がクッキリと、かつそれにかかっているエフェクトの音までも感じることが出来ました。

NW-ZX2に取り換えて聴いてみると、このハイハットの音はボーカルの大き目の音像の裏に隠れがちで、聴こえはするものの、NW-WM1Aのようにクッキリと聴こえる感じではありませんでした。

音色はNW-ZX2よりもまろやかで、音のエッジを強調しないアナログチックな雰囲気です。

 

NW-WM1Zの音質

解像度については、それほどNW-WM1Aとの違いは感じませんでした。

違いを感じたのは空間表現と音の質感で、空間は立体的で柔らかく自然な音の空間に頭が包まれている感じがします。

NW-WM1A同様にNW-ZX2よりもまろやかな音色ですが、NW-WM1Zの場合は音のエッジがどうのこうのという次元ではなく、音の厚み、全帯域に違和感のない統一された音色等、多くの要素がWM1Aを凌駕していて、非常に良質なアナログ音源をスピーカーで聴いている気分です。

 

NW-A30について

NW-A30に関しては、まだ展示を始めたばかりのようで、自分が持ち込んだmicroSDカードの使用は禁止との事でした。

本体を持った感じは、

軽い、操作しやすい、持ちやすい

NW-WM1シリーズを試聴した後だったので、余計にそう思ったのかもしれません。

でも、やはりウォークマンってこのサイズだよな~と改めて思ってしまいました。

プリインストールされている数曲を聴いてみましたが、音質についてはNW-WM1シリーズやNW-ZX2とはかなり差がありました。

これらの上位機種と比べると、音の明瞭度、音像の大きさ、空間の広さ、音の輪郭のつかみやすさ等、全てに差を感じます。

ただ、これらの機種と比べなければ、音のエッジもきつくなく、聴きやすい音質で良いと思います。

DCフェーズリニアライザーをオンにすると音に厚みが出て、空間も立体的。

空間の広さで言うならNW-ZX2同等程度の広さになります。

気軽に楽しむ、又は、ポータブルアンプの使用を前提に考えている方にとっては、NW-A30シリーズは良い選択肢だと思います。

 

まとめ

NW-WM1AとNW-WM1Zは、ごまかしの効かないピュアオーディオの世界へ足を踏み入れたウォークマン。

対してNW-A30は、いつでもどこでも高音質で音楽を楽しむといったカセットウォークマンからのコンセプトを踏襲したウォークマン。

ハッキリとした棲み分けが出来ているので、ライフスタイルに合ったウォークマンをチョイスしてみてください。

TEAC UD-505 レビュー~おすすめ据え置きヘッドフォンアンプ ~
前回、据え置きヘッドフォンアンプ試聴の話を書きましたが、今回は試聴後に購入したTEAC UD-505の使い勝手や音質、その他実際に使用して気づいたことなどを書いてみたいと思います。 強制的なエージング(音の慣らし運転)はせず、音の変化を確認...
AUDIO
★登録直後に解約できるから...使ってみよう!1億曲の無料体験【Amazon Music Unlimited】
スポンサーリンク
このページをシェアする
まちろさんをフォローする
スポンサーリンク