【クラシックギター弦】SAVAREZ 510CRP レビュー~サバレスの選び方~

GUITAR & DTM
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こんにちは、まちろです。

クラシックギターの弦は長年YAMAHAのスタンダードNS110を愛用していて、直近ではSAVAREZ(サバレス) 510CJを使っていました。

さて、今回買ったのはSAVAREZ 510CRP。「PREMIUM」を冠したこの弦は、どんな音を出すのか、弾き心地はどんな感じなのかレビューしたいと思います。

それと、SAVAREZのラインナップはたくさんあるので、どんな観点から選べばいいのか、簡単に書いておきます。

 

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【クラシックギター弦】SAVAREZ 510CRP レビュー~SAVAREZの選び方~

SAVAREZの選び方(カンティーガ)

SAVAREZはMade In Franceのプロからも愛される定番のクラシックギター弦。以下のような弦の素材やテンションの組み合わせで何種類ものパッケージが存在します。ここではカンティーガシリーズを紹介します。

  • テンション:ハイ or ノーマル
  • 高音弦:ニュークリスタル or アリアンス
  • 低音弦:カンティーガ or カンティーガ・プレミアム

 

ハイテンションはエッジの効いた張りのある音で、高音はパキッ、低音はガーン(イメージ)。なので、スピード感のある曲を弾く方におすすめです。反面、ちょっとしたミスタッチすら目立つかも。押弦した時、ハイテンションはちょっと硬めな感覚がありますが、YAMAHAの高級弦GRAND CONCERTよりは幾分柔らかく感じます。

 

弦の素材について。ニュークリスタルはいわゆるナイロン弦、アリアンスはフロロカーボン。アリアンスの方がちょっと細目でより明瞭な音を出します

低音弦は独自に開発されたカンディーガ。厚み・温かみのある音とロングサスティーン、応答性の速さ、そして高い耐久性。特に耐久性に関してはYAMAHA NS110は足元にも及ばないと言っても過言じゃないぐらい。感覚的にはNS110の2~3倍は長持ちっていう感じです。カンディーガ・プレミアムはさらなる耐久性を図るために新開発の巻き線を使用ということで、カンディーガ・プレミアムを買ったら弦が切れて交換じゃなくて、弦の鮮度が落ちたから交換ってパターンになると思います。クラシックギターで切れるのは低音弦(主に4・5弦)で、そのせいで全取り換えっていうパターンになりがちなので、SAVAREZの弦を買うならPREMIUMがイチオシです。

 

ということで、極端な言い方をすると、クラシックギターでありながらフォークギター寄りの音を出したいならハイテンション・アリアンス。一般的なクラシックギターの音を望むならノーマルテンション・ニュークリスタル。パッケージによっては、高音はノーマルテンション、低音はハイテンションっていうのもあります。先ほどハイテンションはミスタッチが…なんていましたけど、それは高音弦がハイテンションだからで、ここがノーマルテンションならミスタッチは目立たなくなるし、それでいて低音は張りのある音のまま。

あと、クラシックギターを長年弾いていると、なんか3弦の音がこもって聞こえる…なんてことありませんか?私は時々そう感じることがあるんですが、それはナイロン弦の太さに関係しています。それを解消するために、1・2弦はニュークリスタル、3弦はアリアンスを使ったパッケージ(クリエーション)もあります。

 

以下のPREMIUMの仕様をまとめておくので、ご自身の演奏スタイルに合ったものを選んでみてください。

【ニュークリスタル&カンティーガ・プレミアム】

  • ノーマルテンション:510CRP
  • ハイテンション:510CJP
  • ハイテンション(高音弦)&ノーマル(低音弦):510CRJP

 

【アリアンス&カンティーガ・プレミアム】

  • ノーマルテンション:510ARP
  • ハイテンション:510AJP
  • ノーマルテンション(高音弦)&ハイテンション(低音弦):510ARJP

 

【クリエーション&カンティーガ・プレミアム】

  • ノーマルテンション:510MRP
  • ハイテンション:510MJP
  • ノーマルテンション(高音弦)&ハイテンション(低音弦):510MRJP

 

SAVAREZ 510CRP レビュー

私は子供のころからYAMAHA NS110をもう何十年も使っていて、今回弦を張り替える直前までの約1年間はSAVAREZ 510CJ(高音弦:ニュークリスタル / 低音弦:カンティーガ / 全弦ハイテンション)を使っていました。

 

で、実際に弾いてみて思ったことですが、まず、チューニングの安定性の高さ。最初に弦を張ってから弦を指でギュンギュン伸ばして巻いてっていうのを3~4回ぐらいやって、その程度でも、しばらくの間はチューニングは安定を保ったまま弾けます。これは凄い。YAMAHA NS110だったら弾いたそばから弦が緩んでくるので、数日間は使えたもんじゃありません。

 

弦に触れた感じはノーマルテンションということで普通。直前までSAVAREZ 510CJを使っていたので、それと比べると柔らかく感じるぐらいでした。普通に弾きやすいです。ただ、ちょっと弦が全体的に細く感じました。気のせいかなと思って、ちょっと調べてみたら、こんな感じで。

長年使ってきたYAMAHA NS110、直前まで使っていたSAVAREZ 510CJ、そして今回の510CRPの比較なんですが、特に低音弦がこの3つの中で510CRPが一番細いですね。数値的には微妙なんですけど、指に触れると何となく分かります。でも、細いからといって弾きにくいってことはなくて、むしろ弾きやすいです。

 

次に音。これも至って普通です。低音と高音の音量バランスもとれています。YAMAHA NS110とあんまり変わらない気もするんですが、あえて言うなら510CRPの方がちょっと繊細な感じがするかなっていうところです。繊細というより、音の輪郭が明瞭って言った方がいいのかもしれません。

 

SAVAREZ 510CRPの総評

SAVAREZ 510CRPの総評としては、

誰でも使える耐久性のズバ抜けたスタンダードな弦

ピッチの安定性の高さもポイントですね。

なので、あんまり音にクセとか強い個性を求めないのであれば、これが一番のおすすめです。

組み合わせるギターによっても弦の印象は変わるので、上記で紹介したSAVAREZの特徴を見ながらご自身に合った弦を使ってみてください。

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