前回は、RAINBOWからの広がりについて書きましたが、今回はLED ZEPPELIN、YNGWIE MALMSTEEN辺りからスタート。
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ハードロック名盤巡りの旅 Part3
LED ZEPPELIN
LED ZEPPELINを聴こうと思ったのは、私の好きなALFEEのラジオ番組で高見沢さんが時々LED ZEPPELINの曲をかけていたということと、プロレスが好きだったので、ブルーザー・ブロディの入場曲がLED ZEPPELINの「移民の歌(IMMIGRANT SONG)」が好きだったから。
LED ZEPPELINの音楽性は非常に幅が広く、極端なことを言えば、アルバム毎にイメージが異なり、ハードロックという枠に捕らわれない音楽性を持っているので、どのアルバムがおすすめとは言い難い部分があります。
よって、初めて聴く方におすすめするとしたら、DEEP PURPLE同様、まずはベスト盤をおすすめします。それから、気に入った曲の入っているアルバムを聴いてみてください。
COVERDARE・PAGE
LED ZEPPELINはメンバーが固定だったので、メンバーの誰かを追って他のバンドを聴くということはありませんでしたが、バンド解散後、元DEEP PURPLE、現WHITE SNAKEのデヴィッド・カヴァーデールとLED ZEPPELINのギタリストであるジミー・ペイジが共作でアルバムを発表したため、これも聴きました。
「COVERDARE・PAGE」はアルバム名兼アーティスト名となっています。
YNGWIE MALMSTEEN(イングヴェイ・マルムスティーン)
高校時代にYNGWIEの「ICARUS ‘ DREAM SUITE OP.4」に衝撃を受けたので、ハードロックの聴き始めとして、RAINBOWと同時進行でに追っていきました。
おすすめしたいアルバムは「TRILOGY」「ODYSSEY」です。「ODYSSEY」では元RAINBOWのヴォーカリスト、ジョーリン・ターナーが起用されています。
YNGWIEを気に入られたら、上記のアルバム前後のアルバムから聴いてみてください。
ALCATRAZZ
YNGWIEがソロアルバムをリリースする前に所属していたバンドはALCATRAZZですが、このALCATRAZZついては、RAINBOW~グラハム・ボネットを追ったところで少しお話しさせていただきました。
YNGWIE脱退後、スティーブ・ヴァイというギタリストが加入し、大分バンドの曲調が変わりましたが、この雰囲気も大好きでした。
ALCATRAZZを聴くなら、YNGWIE在籍時の1st「No Parole From Rock ’N’ Roll」、スティーブ・ヴァイ在籍時の2nd「DISTURBING THE PEACE」がおすすめです。
ウリ・ジョン・ロート
ギター雑誌を読んでいて、YNGWIEの弾く哀し気な美旋律はハーモニックマイナーであり、そのハーモニックマイナースケールの速弾きの元祖は、ウリ・ジョン・ロートであることを知りました。
それで、まずウリの在籍していたSCORPIONSを聴きました。
ウリの弾く美しいフレーズとボーカルのクラウス・マイネの美声が素晴らしく、とっても気に入りました。
ただ、ウリ在籍時のSCORPIONSはクラシカルな曲とウリの好きなジミ・ヘンドリックス調の曲が混ざっており、少々聴きづらい印象もありました。
この時はウリのギターに惚れていたため、ウリが脱退した後のSCORPIONSは全く興味がなく、ウリのソロアルバムを追っていきました。
ウリのソロアルバムは、本当にやりたいことを突き詰めているという印象で、ジミヘン調の曲とクラシックをロック寄りにした曲が混在しています。ちょっと聴きづらい感じもありますが、これはこれで好きです。
ウリのソロアルバムを聴くなら、「BEYOND THE ASTRAL SYKIES」がおすすめ。このアルバムに収録されている「I’LL BE THERE」というバラード調の曲では、ウリの美しいハーモニックマイナーのギターソロを聴くことが出来ます。
SCORPIONS
SCORPIONSですが、ウリ脱退後は単なるアメリカンロックと思ってあまり聴きませんでした。しかし、1990年に発売された「CRAZY WORLD」の曲ををbayFM Power Rock Todayで聴いたところ、重く激しく、カッコいいギターリフが琴線に触れ、すぐにこのアルバムを購入しました。
そしてライブも見に行きました。SCORPIONSのライブは、今まで自分が見てきたバンドの中で一番バンドとしての一体感があり、曲だけでなく、そのパフォーマンスにも魅了されました。
素晴らしいクラウス・マイネの歌声とルドルフ・シェンカーのカミソリのようなキレキレのギターカッティングに魅せられ、それ以降全てのアルバムを聴き、私の中ではハードロックバンドNO.1の地位に輝きました。
私は当時バンドをやっており、ギターソロこそ命でしたが、SCORPIONSを好きになってからは、ギターソロの良し悪しだけでアルバムの評価をすることはなくなっていきました。
SCORPIONSを聴くなら、まず、「TAKEN BY FORCE」と「CRAZY WORLD」を聴いてみてください。
アル・ディ・メオラ
ウリとは直接関係ないのですが、雑誌の速弾きギタリスト特集でウリの記事を読んでいた時に、アル・ディ・メオラのことも書いてあったので、「ELEGANT GYPSY」というアルバムを聴きました。
「スペイン高速悪魔との死闘」(Race With Devil On Spanish Highway)という曲は圧巻でした。物凄い速弾きなのに、スウィープ奏法等を使わず、オルタネイトピッキングで弾くその正確さに圧倒されました。
SILVER MOUNTAIN
YNGWIEのバンドのキーボーディストであるイェンス・ヨハンソンを追って、SILVER MOUNTAINのアルバムを聴きました。
音楽性は、抒情性のある北欧メタルという感じです。サウンド面とボーカルが荒いのが玉にキズですが、曲自体の出来は良いと思います。
スティーブ・ヴァイ
スティーブ・ヴァイのYNGWIEとは違った弾き方、音の選択が気に入ったので、スティーブ・ヴァイを追って、ソロアルバムやデヴィッド・リー・ロスを聴きました。
スティーブ・ヴァイを聴くなら、ソロアルバムよりも、まずはデヴィッド・リー・ロスの「EAT EM SMILE」というアルバムを聴いてみてください。
スティーブ・ヴァイは非常にテクニカルなギターを弾きますが、その音の選択と表現方法が独特なので、ハマるかハマらないかのどちらかにハッキリと分かれると思います。
ジョー・サトリアーニ
スティーブ・ヴァイを追っていったら、かつてスティーブ・ヴァイのギターの先生だったということで、ジョー・サトリアーニの存在を知りました。
ジョー・サトリアーニはテクニックはもちろんのこと、非常にサウンド面にこだわったギタリストです。特にギターエフェクトの使い方が多様で、ギターをやっている方でエフェクターに興味を持っている方には勉強になると思います。
ファーストアルバム「SURFING WITH THE ALIEN」がおすすめです。
WHITE SNAKE
WHITE SNAKEは、元DEEP PURPLEのボーカリスト デヴィッド・カヴァーデールが立ち上げたバンドです。
WHITE SNAKEについては、DEEP PURPLEを自分で追って辿り着いた訳ではなく、友人から、1987年に発売された「サーペンス・アルバス」というアルバムを聴かせてもらい、その音楽性を知りました。
このアルバムは、デヴィッド・カヴァーデールのシャウトするボーカルとヘビーな曲調が非常に心地良いアルバムです。
その次に発売された「SLIP OF THE TONGUE」というアルバムはギタリストとして先ほどのスティーブ・ヴァイが参加していて、当時賛否両論がありましたが、私は大好きなアルバムでよく聴いていました。
個人的には、上記の2枚がおすすめアルバムですが、WHITE SNAKEの本来の音楽性はデヴィッド・カヴァーデールのブルージーな感性による部分が大きいとも思いますので、それ以前のアルバムの方が、よりWHITE SNAKEらしいのかもしれません。
WHITE SNAKEは「サーペンス・アルバス」からド派手なバンドになった印象があります。
エイドリアン・ヴァンデンバーグ
WHITE SNAKEに在籍していたエイドリアン・ヴァンデンバーグが、VANDENBERGという自身のバンドを率いていたことを知り、そのアルバムを聴きました。
基本はアメリカンロックのような感じですが、アルバムの中には必ず北欧メタルのような哀愁漂う旋律を持つ曲が入っています。
どのアルバムもポップな要素が散りばめられていて聴きやすいです。個人的には「ALIBI」というアルバムに収録されている「KAMIKAZE」という曲がお気に入りです。