2回に渡ってハードロックの泣きのギター曲を紹介してきましたが、今回で最後となります。
最後に10曲ほど紹介させていただきたいと思います。
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おすすめ!泣き泣きハードロックギター~③
表記は、バンド(アーティスト) / 曲名 / アルバム名とします。
Jan Akkerman(ヤン・アッカーマン) / Prima Donna / The Noise Of Art
ヤン・アッカーマンは、元Focus(フォーカス)のギタリスト。
この「Prima Donna」という曲は、インストで優しい感じのするバラードです。
甘いアコースティックギターで美しいメロディーが流れてきて、中盤からトーンを甘くしたエレキギターの音に変わって行きます。
やさしいギターの弾き方が、ヤン・アッカーマンの泣きの真骨頂です。
自分が辛い状況にある時、他人に優しくされると思わず泣いてしまうことがありますが、この曲はそんな雰囲気を持つ曲です。
Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン) / Since I’ve Been Loving You / Led Zeppelin III
スローテンポのドッシリとしたリズムが支える、ブルージーな感じの曲です。
ギタリストであるJimmy Page(ジミー・ペイジ)のギターは、この曲においてアダルトな泣きを感じさせるフレーズを、緩急つけながら弾いています。
所々に出て来るジミー・ペイジのチョーキングに、ものすごく色気を感じます。
ANTHEM(アンセム) / Pilgrim / Black Empire
ジャパニーズメタルバンド「アンセム」のインストで、哀愁のメロディー満載のバラードです。
哀愁のメロディーを弾くギタリストは数あれど、アンセムのギタリストである清水昭男ほど、日本的なメロディーを奏でるギタリストは中々いません。
フレーズのみならず、プリング&ハンマリングの仕方や、タメなどにより、曲のよっては演歌チックにも聴こえてしまいます。
マーティ・フリードマンすら到達できない領域のコテコテの哀愁メロディーを堪能してみてください。
Dream Theater(ドリーム・シアター) / Hollow Years / Falling Into Infinity
ドリーム・シアターは、変拍子や複雑な曲の展開などが魅力のプログレハードロックバンドですが、アルバムの中には非常に美しいメロディーを持った曲も存在します。
「Hollow Years」は、アコースティックギターが物悲しいメロディーを奏でるバラードで、アコースティックギターのアタックの甘い、ポロンポロンという音に感傷的な気分になってしまいます。
Fair Warning(フェア・ウォーニング) / Angels Of Heaven / Go!
ノリの良いマイナー調のハードロックで、バラードではありませんが、この曲では、「泣き」というよりは「鳴き」を感じることが出来ます。
ギタリストであるヘルゲ・エンゲルゲは、元スコーピオンズのギタリスト ウリ・ジョン・ロートが作り上げた、超ハイフレットのスカイギターを使用しています。
「Angels Of Heaven」のギターソロパートでは、スカイギターによる小鳥がさえずるような超高音を聴くことが出来ます。
この小鳥の泣くようなピロピロしたギターの音が気分爽快で、思わずうれし涙が出てきてしまいます(*´▽`*)
ACCEPT(アクセプト) / Metal Heart / Metal Heart
正にメタルといった感じの骨太ハードロック曲ですが、ギタリストであるウルフ・ホフマンのソロになると、ベートーベンの「エリーゼのために」のメロディーが流れてきます。
ウルフ・ホフマンの泣きは、そのメロディーセンスで、それが最大限に詰まったソロアルバム「CLASSICAL」も是非聴いていただきたい名盤です。
Opeth(オーペス) / Ending Credits / Damnation
フェードインで始まる甘く気だるい感じのするインストです。
個人的には、「あ~、今日も職場(学校)で色々あって泣きたい気分だったよ。全部終わったけど、疲れたー。帰って寝たい。」っていうイメージが湧いてくるような曲です。
分かりづらい表現でゴメンナサイ(;^ω^)
Steve Vai(スティーヴ・ヴァイ) / For The Love Of God / Passion And Warfare
ギタリストであるスティーヴ・ヴァイのギターフレーズは独特で、選択するスケール、派手なアーミング・チョーキング・タッピングなどを駆使し、スティーヴ・ヴァイにしか出せない世界観を作り上げています。
エフェクターにも精通しており、エフェクターとそのギタープレイによって、スティーヴ・ヴァイが耳で聞いた音を再現することもあります。
「Passion And Warfare」は、スティーヴ・ヴァイのインストソロアルバムで、スティーヴ・ヴァイの様々なテクニックを聴くことが出来ます。
その中で、この「For The Love Of God」という曲は、唯一泣きのギターメロディーに終始した曲です。
ゲイリー・ムーアと同じようなダイナミックなプレイですが、この曲を聴くと、ギタリストによって随分泣き方が違うという事が分かると思います。
Jason Becker(ジェイソン・ベッカー) / Altitudes / Perpetual Burn
ジェイソン・ベッカーは、マーティ・フリードマンと共に、Cacophony(カコフォニー)というバンドでデビューし、人気を博しました。
「Perpetual Burn」というアルバムは、カコフォニー在籍時にリリースされた初のソロアルバムでした。
アルバムの1曲目である「Altitudes」は、大泣きメロディーとテクニックを駆使した速弾きで構成される曲で、当時18歳であったジェイソン・ベッカーの若さあふれる怒涛の感情の起伏を聴いて取れます。
1990年にALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し、徐々に筋力が衰え始め、現在では全くギターを弾くことのできない状態になっていますが、ジェイソン・ベッカーの音楽を愛する気持ちは、今でも変わっていないと思います。
Marty Friedman(マーティ・フリードマン) / Realm Of The Senses / Scenes
カコフォニーで、ジェイソン・ベッカーと人気を二分していたマーティ・フリードマンですが、カコフォニー解散後、MEGADETH(メガデス)に加入しました。
元々、メガデスは複雑なギターリフ&リズムで、スラッシュメタル界において、一目置かれていましたが、マーティ・フリードマンの加入によって新風が吹きこまれ、さらなる飛躍を遂げました。
マーティ・フリードマンは、若い頃から演歌などの日本の音楽になじみがあり、和のフレーズが所々に出てきます。
ソロアルバムをたくさんリリースしていますが、その中でも「Scenes」というアルバムは、宇宙や自然を感じさせる音楽を作り出すキーボーディスト 喜多郎が、アルバムの半分の曲をプロデュースしています。
「Realm Of The Senses」という曲は、女性の片言の日本語で始まる、和の泣きを大いに感じさせる曲となっています。
「さくら さくら」のような曲調は、泣きメロが好きな日本人の心を、きっと鷲掴みにすることでしょう。
まとめ
3回に渡って「泣きのギター曲」について書かせていただきましたが、全部で30曲ほどの紹介となりました。
どの曲からでも良いので、気になった曲があったら、是非音楽・動画配信サイト等で試聴してみてください。
皆様が良い音楽に出会えますように(^^♪